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※Facebookの投稿からの転載です。読んで即めっちゃ惚れた作家。モノホンのやさしさと真実を見る眼を持っている人。以前書いたレビューから抜粋するけど… 私の大嫌いなきどったお上品さを罵倒し、人間の醜さをこれでもかってぐらい暴き、世の中の安易な常識を覆し、それでいながらもある種の寛容さを持つ。この寛容さとゆーのは、人間だったら当たり前な、金に対する執着心だの、嘘吐き、逃げだのに関する事で、情熱的な正義感でもって人間の弱さの部分にまで徹底攻撃するやつらへの軽蔑が、はっきりどことは言えないが隠されてる気もする。SNS見ていて思う、人の不寛容さとか、攻撃する所が違うだろ!と思う事が多くて、セリーヌならズバッと痛烈に批判してくれると思うんです。不条理を描く好きな作家はいろいろいるけど、モヤモヤ感を残さずに爽快に書いてくれてるのはセリーヌだと思います。ドストエフスキーもカミュもヘッセも大好きだけど、多少のモヤモヤ感があるんですよね。そういう作家自身の苦しみが描かれているって事なんだけど。セリーヌぐらいハッキリ豪快に書いてくれると読後感が最高です。セリーヌを受け継いだのがブコウスキーと言えるかな。風貌も似てる気がする〜〜て訳で、最終日は大大大好きなセリーヌで〆ます。ブログにレビュー書いてます。⭐︎こちら⭐︎国書刊行会の黒いやつも持ってたかな?カッコ良いけど、生田耕作訳がオススメ。一覧です。ルイ=フェルディナン・セリーヌ『夜の果ての旅』ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』ヘルマン・ヘッセ『デミアン』オーシュ候(ジョルジュ・バタイユ) 『眼球譚』小栗虫太郎『黒死館殺人事件』チャールズ・ブコウスキー『くそったれ!少年時代』アルベール・カミュ『異邦人』+++++++++++++++++++++++++++++++ここから今書いてます。「モヤモヤ感」について思いついた事なんですが、ドストエフスキーもカミュもヘッセも、又ニーチェなんかもそうなんですが、根っこにキリスト教があり悩み苦しんだっつー事ではないかと。日本人的な様々な物に神が宿るみたいな思想は好きで、おてんとさまが見てるとか神頼みとか、カミサマを何となく信じてる感じはあるものの、一神教の神って馴染みがない人が多いですよね。私も(一神教の)神がいないなんて当たり前の事という感覚で、聖書も物語を読む感覚で読み、ひでー神だな!と思ってました。芸術鑑賞が好きなので、ギリシャ神話と聖書は必読書です。それを知らないと何を描いているかわからん物が多すぎて、楽しみが半減するので、小さい頃から子供向けのギリシャ神話本などを読めたのはとてもデカく、両親に感謝ですね。憶測でしかないんですが、セリーヌには神を信じたいのに納得がいかなくて辛いって事はなかったのではないか、という気がします。そんな事を思って調べたら、物凄い反ユダヤ主義者で投獄もされ、亡命を余儀なくされ、反ユダヤの文書は今は日本の翻訳本でしか読めないそうです。『虫けらどもをひねりつぶせ』密林からコピペです。↓↓↓内容(「BOOK」データベースより)現代文学とはどんなものか。それは、災禍にあふれた崩れかけの棺桶飾り、あまりにも紋切り型で、小手先芸で、ゴテゴテと悪趣味で、あまりにも干からびて武骨なので、もはや蛆虫すらたかってこないやつ、生まれたとたん当日かぎりで命を終えた死体、嫌悪すらも生まれない錯乱、醍醐味どころか恥しらずで、えげつない、悪夢のような汁ポタポタの屍肉より、もっと忌わしい、もっと暗澹たる幻滅、つまるところ、死体よりも徹底して、はるかにもっと限りなく死に切ってしまった文学である。地上にはびこり害毒を垂れ流す、おぞましき悪の正体をあばき弾劾する、戦慄の攻撃文書。内容(「MARC」データベースより)奔放な文体、リズミカルな毒舌、俗語を駆使した新鮮な表現で、文学、ユダヤ問題、国際連盟、ソ連紀行等を綴った、本国フランスではいまなお出版を差し止められたままの、幻の政治・社会評論集。 クリックよろしくです☺️セリーヌの作品(10) 虫けらどもをひねりつぶせ [ ルイ・フェルディナン・セリーヌ ]夜の果てへの旅(上) (中公文庫) [ ルイ・フェルディナン・セリーヌ ]夜の果てへの旅(下) (中公文庫) [ ルイ・フェルディナン・セリーヌ ]
August 23, 2020
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※Facebookからの転載です。『悪霊』も『白痴』も『罪と罰』も入れたいけど、やはりコレ。今から読もうという方は、絶対に亀山訳だけはやめてください。翻訳は非常に大事です。私が持っているのは原卓也訳。ドストエフスキーの翻訳は、亀山以外なら誰でも良いと思います。米川正夫はちょっと古い感じ。私の好みでは江川卓(えがわたく)。工藤精一郎も良いです。亀山だけは絶対にやめてください!!ブログにいろいろ書いてます。⭐︎こちら⭐︎昔「ドストエーフスキイの会」というのに参加したり、「ドストエフ好きーのページ」という所の掲示板に書き込みしたりしていました。カラ兄弟っつーと、たいていアリョーシャ派とイワン派に分かれます。そしてアリョーシャ派はクリスチャンでイワン派は無神論者的な…。私は勿論イワン派で、同じドストエフスキーファンでも180度ぐらい違う気が…。話が合うはずもなく、でも相手はクリスチャンだったりするので気を使ってたよーな記憶。結構揉め事があったなあ。私も口撃された事あるし🤣何気に合わねーなと思って離れたと思います。❇︎ドストエーフスキイの会には中には合う方もおりましたし、飲み会にも参加したり楽しい思い出があります。基本的にとても親切で良い方が多かったです。 この小説はやはり大審問官が山場で、イワンに共感しまくりです。クリスチャンのアリョーシャ好きは人から好かれるタイプで、会でも皆に好かれていた感じ。なのに辛い人には気付けないの。掲示板で、この人大丈夫かな?と思うと私は声をかける。何故気付けるんですか? て言われてました。何故なんだろうなー。昔聖書を読んだ時、こんな神のどこが良いんだって嫌悪感でいっぱいで、最近グノーシス主義勉強するようになったら、かなり納得できる答えが出てる。ヤハウェとかキリストの脅しに気づかず信じちゃう人って何なんだろなーと思ってしまいます。ドストエフスキーはおそらく、神を信じたいけど、どうしても納得が出来なくて苦しんだ人。アリョーシャ好きのキリスト教信者にドストエフスキーがわかるのか、ちょっと疑問。(辛口&長文スマンです😅)良かったらクリックお願いします☺️カラマーゾフの兄弟(上巻)改版 (新潮文庫) [ フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフス ]カラマーゾフの兄弟 中 (新潮文庫 新潮文庫) [ ドストエフスキー ]カラマーゾフの兄弟 下 (新潮文庫 新潮文庫) [ ドストエフスキー ]
August 12, 2020
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