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フランス国営TVによるインタヴュー──ルイ・ポーウェル、アンドレ・ブリッソー 下巻最後にセリーヌのTVインタビューが掲載されています。本文で、この時の文句を言っている箇所があり、訳注にこう書いてあります。一九五九年の春セリーヌはムードンの住居でテレヴィのインタヴューを受けた。フィルムは放映の寸前に苦情がついて取止めとなった。セリーヌによれば中止の圧力をかけたのはラザレフである。フィルムはセリーヌの死後放映された。反人種差別闘争組織の情報省への干渉によって放映は禁止され、1969年に一部放映されたそうです。これそうなのかな?高坂和彦さんの翻訳ですが、翻訳本としては80年代に出版してるのに凄く古臭く(笑) センスが無いです。このインタビュー、しゃべりかたも違和感ありますが、一人称「ぼかあ」は(ヾノ・∀・`)ナイナイと思うんですよ。この「ぼかあ」は次の『リゴドン』でも出てきました。「私」になってんのに時々「ぼく」「ぼかあ」が出てきます。「私」で良いと思うんですけど。ちょっと面白い質問かな、と思ったところを引用します。 ───神を信じますか? ───いや、まるっきり信じちゃいない。いや、いや、まるっきり信じちゃいない。いや、いや、いや、いや、ぼかあ神を信じちゃいない。ぼかあ実証主義者だよ。そりゃ神を信じられりゃそれに越したことはないが。ぼかあ神秘主義者じゃある。だが神様はね! どうも神はぼくの関心があることにはあんまり関心がないようだ。いやまったく、いや、いや、信じちゃいないよ。神秘主義者だがね。そりゃたしかだが。 全力で否定🤣本読めば分かりますよねぇ(笑) 信じてる訳ねーじゃんっつー😂 嫌悪してますよ。ここも良いな。引用します。 ───あなたが一番お好きなのはどういう類いの人間ですか? ───建設する人間だ。 ───一番憎むべき人間は? ───破壊する人間。 同感です!!晩年のセリーヌ本を読むのは結構忍耐が必要です(笑)改行がある程度あれば良いんですが、ページギッシリに「……」と「!」だけで繋いでいく文章は実に読み難いです。(笑)政治パンフレットやインタビューとかの方が面白かったです。翻訳のせいもあるのかもしれません。生田耕作あたりで読みたかった気が。クリックよろしくデス😊セリーヌの作品(8) 北 上 [ ルイ・フェルディナン・セリ-ヌ ]価格:4379円(税込、送料無料) (2021/1/16時点)セリーヌの作品(9) 北 下 [ ルイ・フェルディナン・セリーヌ ]価格:4379円(税込、送料無料) (2021/1/16時点)宣伝デス😅昔やってたレディースメタルバンドCARMILLAのLIVE ALBUMです。80年代インディーズメタルファン、スラッシュ・パワーメタルファンの方、ちょーオススメです。音質は良くないんですが(;・∀・)めっちゃ熱い当時のライブを体験してください!!S.A.Musicさん、ROCK STAKK RECORDSさん等で話題になりました😄CARMILLA LIVE EXPLOSION ’88-’89[CD] / CARMILLA価格:2709円(税込、送料別) (2021/1/29時点)
January 30, 2021
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反ユダヤ本を書いただけで投獄までされたセリーヌ。亡命三部作は、実に悲惨な境遇でありながら、ユーモアに溢れた描写がされています。そんなセリーヌの実感がこもった箇所を引用します。 人生のたそがれになすべきことは、誰にも会わずなにも語らないことだ、もう知りつくした……裏も表も、頭も尻の穴も……もうあんまりひどい目に会いすぎた……もう1つ。 負傷のおかげで自分は大丈夫だと思ってる!とんでもないこった!私だってそれについちゃ、少しは彼に教えてやることもできた……どこの国だって同じこと!……殺し合いが終わったと?……ラッパ鳴らして、旗を掲げて、幕!……生き残り整列!沈黙!天使…そうして獄房さ!奥さんのリリ、猫のベベール、俳優である友人のラ・ヴィーグとの長い旅でした。猫のベベールがムードンで亡くなった話が出てきます。以下引用です。……それにベベールは?……ベベールの声らしい……呻ってる……もう若かない……彼はあれからまだ七年生きた、ベベールは、私は彼をここ、ムードンまで連れ帰った……彼はここで死んだ、牢屋だの、野宿だの、灰燼だの、ヨーロッパ中であれからまだまだ色んな辛酸を舐めてから……死ぬまでしなやかで、優美で、ぴんぴんしてた、その日の朝でさえ、窓から飛んで出入りしてた……われわれなんぞお笑いさ、どいつもこいつも、生まれつきの老耄れだ!…… 時評 上巻の巻末に時評が掲載されています。p241 『北』時評 神戸仁彦訳p242 バルダミュ再び孤軍奮闘記 -ジャン=ルイ・ボリー 『レクスプレス』1960年5月20日号p245 セリーヌと『黙示録』 -モーリス・ナドー 『フランス・オプセルバトゥール』1960年6月9日号p251 セリーヌの光輝と悲惨 -アンドレ・ルソー 『ル・フィガロ・リテレール』1960年7月9日号『北』の本文でセリーヌがこんな事を書いていました。批評家てのは、どの雑誌を見ても、いつもおんなじ間違いをしてるのが分かる、いつの時代も、必ず取り違いをやらかしてる……屁みたいな作品にばかり夢中になり、下らなきゃ下らんほどハッスルだ…… 面白いです(^Д^)もてはやされてる作品が良いとは限らないですね。こんなのが何故? て思う事ありますね。モーリス・ナドー、アンドレ・ルソーはセリーヌをぼろくそに書いています。ジャン=ルイ・ボリーの詩的な文が良かったです。以下、引用します。 バルダミュ再び孤軍奮闘戦──ジャン=ルイ・ボリーウィーン・オペレッタ風の背景のなかに暗殺のニュースが炸裂するバーデン・バーデンから、戦慄と集団ヒステリー、そして警察のわずらわしさがせめぎ合う悪夢の都ベルリンへ、そしてベルリンから、北へ百キロの城内にある「事務所」へと、駆り立てられながら、セリーヌは、妻のリリ、俳優のル・ヴィガン、猫のベベールをつれて、目のまわる舞踏会を先導したらしい。あの陰鬱な喜びを込めて、かれは、われわれの眼前に、シェークスピアやホフマンやフリッツ・ラングに似た世界を、開陳してみせる。 もう1つ。 セリーヌの力 (真摯さ) は、ラブレーと同じく、自分の抒情に合った言語を鍛え上げた点にある。セリーヌ、それは本質的に、一つの息吹き、一つの文体──かれ自身によれば、「或る一寸した音楽」──なのである。かれは、語彙と文の構成と句読点のなかに、火山の噴火をもち込んだ。おののきのエクリチュール、色彩の嵐である『北』は、文体解放の道を、感情の生々しい表現へと、眩暈を正確に反響させる方向へと、さらに発展させたように思える。巧緻の果てに文構成法を「野生の状態」で使うことになったこの狂暴な文体と、まさにナチス・ドイツという名のアッシャー家の崩壊であったあの耳新しい粗暴な黙示録との結びつき以上にふさわしいものは、考えられないであろう。 ──『レクスプレス』一九六〇年五月二十日号下巻の最後にセリーヌのテレビインタビューが掲載されています。次回サラッとですが、それを書いて終わりたいと思います。クリックよろしくデス😊セリーヌの作品(8) 北 上 [ ルイ・フェルディナン・セリ-ヌ ]価格:4379円(税込、送料無料) (2021/1/16時点)セリーヌの作品(9) 北 下 [ ルイ・フェルディナン・セリーヌ ]価格:4379円(税込、送料無料) (2021/1/16時点)ちょいと宣伝😅昔やってたレディースメタルバンドCARMILLAのLIVE ALBUMです。80年代インディーズメタルファン、スラッシュ・パワーメタルファンの方、ちょーオススメです。音質は良くないんですが(;・∀・)めっちゃ熱い当時のライブを体験してください!!S.A.Musicさん、ROCK STAKK RECORDSさん等で話題になりました😄CARMILLA LIVE EXPLOSION ’88-’89[CD] / CARMILLA価格:2709円(税込、送料別) (2021/1/29時点)
January 29, 2021
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ワタクシズム 今ってSNSで「私を見て!」な時代だと前から思っています。自分語りたい。人には興味ねー。的な。以下引用です。おっと! またしても自分の話!……てめえのこと喋るくらい破廉恥なことはない、ワタクシズムはすべて醜い、読者を苛立たせるばかり…… これは自虐的に書いてるみたいなんですが、わかります、わかります!!自分話過多の人ってイタタ(ノ∀`) って感じですよね(笑)「ワタクシズムはすべて醜い」共感しつつも、書きたい時もありますし、自分の事を書く事も時には必要かも、ですね。セリーヌもその先はこう書いてます。 そりゃまあ、でもときどきは、実験といった形で、多少のワタシも必要だ…… わはは。その通りです。チクリ屋 これまた実に共感した箇所です。その人なりの正義感なんでしょうけどね(-_-;) 以下引用です。人間てのは生来の垂れ込み屋なんだ、デカなんだ、そういうふうに生まれついてんだ、変りようがない……相手が別れてどっかへ行く、どこへ行くのか聞くだけやぼだ、サツへ電話しに行くのさ、いま会って来た、ああだった……こうだった…… いやはや、ほんとその通りです。醜いったらないです。自分が変なのに騙されてんのに、誰々がこう言ってましたよってチクる人、すぐ「通報しました」とか書く人🤣マスクしてない人がいたっていちいち怒る人ゞ(≧ε≦o)被害者と加害者逆だったとゆーね… 声を大にして自分たちを犠牲者だと言う人たちが、本当は加害者で犠牲者を悪に仕立て上げてる事があります。猶太人がまさに……そういう事を書いていると思う文を引用します。《だれそれは?……なにがしは?…… ──彼らだって防空壕へ入ってりゃ良かったのさ! そんなことはもう聞きっこなし、忘れちまえ! 今じゃRAFの犠牲者だなんて言う奴はコラボ扱いだぞ! なんか分けがあって通りをうろついてたんだろ!……》 そんな道化者はどっかから掴まされてたんだとさ!……自分で犠牲者だなんて言う奴は!……どっから掴まされてたかって?……知ってる人たちがいる……この話はまた後にしよう……工作員ですねぇ。よく見ますよね。日本政府の人達も、どれだけ掴まされてんの? って人いますよねぇ(ノ_-;)ハア…ほんとお掃除して( ゚д゚)ホスィ…裏切者 米大統領選でも裏切者が出ましたよね。中には演技だったかもって方もおりますが。(違ったのかな?)以下引用です。 シーザー、アレクサンダー、ポレオン、ペタン、マラゴール、クレオパトラ、クロムウェル、みんな裏切者を抱えてた! これからも抱えるだろう! そうして連中の首を吊り、八つ裂き、細切れにするだろう!もう1つ。後でデンマークの監獄で私はいろいろ叛乱の話を聞いた。SSの……SAの……海軍の……その連中と一緒にいたんだ……爆弾の、毒薬の、匕首の陰謀が無数にあったことはあの体制が十年も待ったのがまったく不思議なくらいだ……ポレオン、セザール、アレクサンダー、ペタン、あの連中だってやっぱり十年か二十年は待ったじゃないかって? 君がひとたび聖油をかけられたとする、王冠かぶせられ、かつがれて王座に坐り、一切の頭んなる……と途端に無礼講の始まりだ……もう逃れられるもんじゃない……口づけ、陥穽、花束、ダイナマイト・ゲリラ……君の親愛なる臣民はこの時を待ってたのだ、君に何を求めてたかを君に知らせるこの瞬間を、君の腹綿を剔り出して闘技場いっぱいにばらまく瞬間を……君の臣下たちは……まだまだ続きます(;´∀`)クリックよろしくデス☺️セリーヌの作品(8) 北 上 [ ルイ・フェルディナン・セリ-ヌ ]価格:4379円(税込、送料無料) (2021/1/16時点)セリーヌの作品(9) 北 下 [ ルイ・フェルディナン・セリーヌ ]価格:4379円(税込、送料無料) (2021/1/16時点)
January 20, 2021
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セリーヌの亡命三部作の二作目『北』を読みました。上下2巻です。結構ダルい読書でした(笑)でもやはり貴重です。小説ではありますが、戦中の体験談ですから。国書刊行会の説明を引用します。バーデン・バーデンからクレンツリンへ、戦禍のドイツを縦断する悲惨な亡命生活。《第三帝国》最後の日々のドイツ年代記ともいうべき本作は、セリーヌ的視点・文体の究極を示す3部作中の最高傑作。 そうなんすか、3部作中の最高傑作。ダルいなあと思って読んでいると、セリーヌが読者に語りかけてくるんです🤣だからセリーヌ好きです。引用します。……それはそうとこっちの話は?……どこまで話したっけ? どこにいたんだっけ?……頭がごちゃごちゃんなっちまった……またまた君を忘れてた!……ま幾分理由はあるにしろ、それにしても……君を忘れちゃ大変だ!……最後に残った私の唯一の読者かもしれないもんね、ひょっとしたら……さてさて!───中略─── できるだけかいつまんで話しちゃいるんだが、読者よ、それでも諸君にゃ随分苦労を強いた……味方か敵か知らないが、ただ我慢強いってだけじゃない、注意深く読みながら、そろそろ千枚に近づこうとしてる、諸君だってもううんざりだろう…… 結構自虐的(笑)今本当に怖いと思っているのが、世界の共産主義化です。ロシア革命のように拷問虐殺される事が起こらない保証はありません。そういう描写がセリーヌ本に度々出てきます。以下引用です。じんみんとエリートが求めてんのは、つまりは古代ローマの闘技場なのさ!……血潮にまみれた処刑の場さ!……拷問と断末魔の悲鳴と闘技場いっぱいに飛び散る腹綿さ!……絹の半靴下だの偽おっぱいだの、悩ましい溜息に口髯だの、ロメオ、椿姫、寝取られ男……そんなのはもうお呼びじゃない!……スターリングラード!……ちょん切られた首の山! 自分のちんぽこを口に押し込まれた英雄たち! 帰りは手押車いっぱいの目玉を土産に……可愛らしい金縁のプログラムなんぞもう沢山! 本物を見せろ、血を流せ…… 子供だましの《八百長》プロレスなんぞもう願下げだ!……古代の闘技場を再開すりゃほかの劇場はみんな閑古鳥さ……忘れられてた流行が人気をさらうだろう……紀元前三百年の! 《ついに出た! ついに!》これこそロマンってやつが! てなわけで、私は早速とりかかる!……正式の夜会服だと? そんなもの要るもんか! 《怪我人の生体解剖》!……それさ! 深淵なる芸術も、何百年のいわゆる傑作も、そんなのはみんな屁さ! ペテンさ! 犯罪さ! もう一つ、人間の本質に残酷な所があるのかな? と思える箇所を引用します。それにしても一番下劣な、一番恐ろしいのは、善良な市民て奴らだろう!……闘牛の観客、残酷ショーの客…… カミュの『異邦人』でムルソーを罵る《善良な市民》を連想しました。とは言え、大衆が怖いのは確かなのですが、共産主義の残酷さの比ではないと、私には思えます。『城から城』にも言及がありましたが、セリーヌはレジスタンスの暗殺の危機にありました。以下引用です。 《棺桶》に追立てられてわがジラルドン通りを、正直言って夜逃げ同然、後にしてからってもの、私たちの身の上ときたら悪くなる一方だった…… 訳注によると、セリーヌはモンマルトルでレジスタンスから棺桶の雛形とともに暗殺の脅迫状を受け取ったそうです。棺桶を受取った者は行動を改めない場合、多く暗殺されたとか。ウイルスの話は予言的な気がします。引用します。彼は好んで《技術上》の話をした……疫病学の観点から……もはや有害な病菌なんて一つもない!……その結果が、殺戮戦だ! ところがこいつ、騒々しいばかりで何の解決にもならん!……細菌に見放されたらどうなるかって? 哀れなのは兵隊たちだ! 紛争は永遠に続くだろう、無駄の皮だ……《原子戦争》だって、嘘じゃない、細菌なしじゃ決して終るまい……ヴィールスなら物音一つたてずに、どんな怖るべき軍隊でもやっつける、二、三週間したらもう立ってる兵隊なんて一人もいない、全員がへどを吐き、魂も腹綿も吐き尽くし、のたうちまわり、「和平」を求めてわめき出す!これこそは断固なる事実、真面目な話! リスボンが期待してるのもそのことだ……この戦いがどうしたら終るかって?……ナパーム、毒ガス、硫黄、みんな下らん役立たずさ! 正真正銘のペストはもう根づかない! このわれわれの薄汚い戦争は、四四年のは、どうしたら終るんだろう?……何千年来のヴィールスはみんなもうその役目を果たさない! 元師たちはなんでもやるだろう、天地を爆破し転覆することもできるだろう、だが一匹の細菌を目覚めさせることはできない……皇帝どもが示し合い、互いに何万トンという肉を、兵隊を、数え切れぬほどの都市を、田舎を、揺籠を、病院を、亡命者を、屍肉置場を交換し合うそのさまは、まったくの新機軸、新たな様相新たなる屠殺場だが、だがそれでも戦争は終らない! 細菌が怠けてる限り、戦争は続く! 今日はこのくらいにして、次回へ続きます。米大統領選はここ数日凄い展開になってますね。目が離せないです。こんなブログ記事読んでる場合じゃないんですが(笑)、ワシントンD.C.の睡眠タイムには、ちょっと落ち着いていられます。😁デマ情報も飛び交ってますので、リン・ウッドさん、パウエルさん、ホワイトハウス関連等、確かな情報筋を確かめるのが大事です。偽物かどうかもチェックしてね〜〜クリックよろしくです☺️セリーヌの作品(8) 北 上 [ ルイ・フェルディナン・セリ-ヌ ]価格:4379円(税込、送料無料) (2021/1/16時点)セリーヌの作品(9) 北 下 [ ルイ・フェルディナン・セリーヌ ]価格:4379円(税込、送料無料) (2021/1/16時点)
January 16, 2021
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『苦境…他』の最後に掲載されている『ケツの狂躁病者に』は、1947年に書かれ、1948年夏に刊行されたそうです。これは頼まれて読んで書いたみたいですね。以下引用です。 私はたいしたものは読まない、そんな暇はない。さんざんたわけたことをやったり監獄に入れられたりで、そりゃもうとっくに何年も無駄にした! だけどみんながせっつくわ、かき口説くわ、やいのやいのいうわ。なにがなんでも論説みたいなのを、ジャン-バティスト(ばか)・サルトルの『ある反ユダヤ主義者の肖像』てのを読まなきゃならんらしい。で、その長ったらしい宿題にざっと目を通す、一読する、可もなし不可もなし、なーんでもありゃしない、模作だ……一種の《なぞり書き》…… ※サルトルの名前は本当はジャン=ポール・サルトルです。サルトルはカミュとも論争してましたよね。んでサルトルはバタイユにもコケにされてます🤣こちら↓↓↓サルトルの『聖ジュネ』についてバタイユ評です。ジョルジュ・バタイユ『文学と悪』●ジュネ●サルトルとボーヴォワールって、ジョンとヨーコみたいなカップルだなあと思いますねぇ。悪い意味で。さらに引用です。私もかなりの数ケツに引きずってるんだ、その手の下らん《なぞり書き》どもを…… 何をしてやれる? 息の詰まるような、執念深い、臆病な、ひどい裏切り者の、半チクのヒルみたいな、半人前のさなだ虫みたいな連中だ、ちっとも私の名誉になんかなりゃしない、噂をするのもまっぴら、それだけのこと。いやあもう、気分爽快になります。そして、サルトルの許せない所はココです。引用します。 それにしても四六二頁、小糞ッ垂れめ、空いた口が塞がらん! ああ! いまいましい腐れケツめ! よくもまあ、なんてこと書いた? 《セリーヌがナチスの社会主義的主張を支持したのは、買収されたからである。》原文どおりだ。置きゃがれ! つまり、私が監獄に入れられて、絞首刑の危機のまっただ中にいた間、この小糞蛆が書いてたのがこんなことだ。 解説によれば、サルトルの指摘している、ナチスによるセリーヌの買収は、事実無根だそうです。私、サルトルは小説だけ書いてれば良かったと思うんですよ。『嘔吐』とか結構良いと思いますよ。哲学とか言い出してから滑稽さを晒したような気がするんですが…。まあ実存主義とかは書いても別に良いんですが、何故論争とかしたがるか、なんですよ。個人の感想ですが、明らかに嫉妬でカミュやセリーヌに噛み付いてる気がするんですよね。なんかそういう部類の人だと思うんです。こういう厄介な人、いますよね😩ちなみに、訳出に際しては生田耕作氏の(『うじ虫に答える―サルトル著『ユダヤ人』への反論―・「海」・一九七一・四)を参照したそうです。ユダヤ人 (岩波新書) [ ジャン・ポール・サルトル ]価格:836円(税込、送料無料) (2021/1/9時点)この『苦境…他』は、以前も書きましたが、磯野秀和・池部雅英・浅井喬男 の三名の訳で、誰がどの訳なのかの表記はありません。巻頭にあった大学生の頃のセリーヌがとても素敵なので、UPしますね。クリックよろしくです☺️セリーヌの作品(12) 苦境他 [ ルイ・フェルディナン・セリーヌ ]価格:6160円(税込、送料無料) (2020/12/4時点)楽天で購入
January 9, 2021
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あけましておめでとうございます。BSプレミアムでやっていた『世界わが心の旅 姉はアメリカの土になった』を観ました。プレミアムカフェ 選(2)姉はアメリカの土になった映画監督 新藤兼人のお姉さんのお話です。新藤兼人の作品のレビューを、いくつか書いています。フリーページ ── 新藤兼人広島の大きな農家だった新藤家でしたが、父親が借金の連帯保証人になり倒産。一時帰国していた日系アメリカ人が、お姉さんを嫁に欲しいと申し出、結納金をたくさん出すという事で、借金返済の為にとお姉さんはアメリカへ嫁ぎました。息子の話によれば、お姉さんの夫は身体が弱く、どこが痛い辛いと役立たずだったみたいで(; ̄O ̄)仕事も家事も全部お姉さんがしていて、大変苦労されたそうです。その上、戦時中、強制収容もされました。1942年2月、ルーズベルト大統領の行政命令9066号により、アメリカ西海岸に住む日系人12万人が、強制終了させられました。突然言い渡され、家や財産を放棄させられ、1人1個のトランクで列車にぎゅうぎゅうに詰め込まれたそうです。強制収容されたのは日系人のみで、ドイツ系の人達にはなかったとか。NIKEのCMで、日本人は差別をする人種だとの印象操作をさせられましたが、長い間ずっと差別をされてきたのが日本人だと思います。実際自分の体験としては、1997年にスペインに短期留学した時、テレビ番組でチビデブハゲメガネに首からカメラをぶらさげたステレオタイプ的日本人が日本刀を振り回すコントみたいなのがよくありました。ラジオでも盛んにコケにされてましたよ。新藤兼人のお姉さんは、日本に帰りたいと願いながら、1度も帰る事は叶わなかったそうです。😢今年もよろしくお願いしますm(_ _"m)ペコリ新品北米版DVD!【裸の島】 <新藤兼人監督作品>価格:5184円(税込、送料別) (2021/1/5時点)【バーゲン本】スクリーンの向こうに新藤兼人の遺したもの [ 新藤 兼人 ]価格:990円(税込、送料無料) (2021/1/5時点)スクリーンの向こうに新藤兼人の遺したもの価格:1980円(税込、送料別) (2021/1/5時点)
January 5, 2021
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