よんきゅ部屋

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Jan 5, 2007
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この曲は、大晦日にあった東急ジルベスターコンサートでカウントダウンにも使われた超メジャーな曲。エルガーの故郷イギリスでは、「希望と栄光の国」という第2の国歌として愛唱されているが(当時の国王がこの旋律を気に入って歌詞をつけるように言ったそうだ)、日本では、トリオ(中間部)の旋律が、ある時は製薬会社のCM、またある時はアニメのエンディング曲、さらには中華食材のCMにまで使われている。もちろん、いろいろな式典においてもよく使われる。使われ方云々については意見の分かれるところかもしれないが、それだけ親しみやすい名旋律であることは間違いない。

最初は威張った感じのマーチで始まるが、ここでエルガーはいきなり変化球を使っている。それは、主旋律がニ長調なのに、隣の変ホ長調の主音からスタートして、どこへ行くのかわからないようなフリをしてだんだん落としどころへと近づけていくという手法をとっている。新鮮にきこえるインパクトのある開始だ。主旋律の伴奏に注目してみると推進力を保つための工夫がばっちりしてあるところがまたいい。16分音符6つをクレッシェンドしながら弾くところはセコバイ魂全開の場所である(これは気をつけて聴かないとわかりづらいのだが...)。

もう一度最初のフレーズが戻ってきて静まった後にトリオの有名な旋律が登場。最初はト長調である。伴奏も少しおとなしく、高貴な英国紳士が庭を歩く姿がぴったりきそうな雰囲気である。盛り上がっても高貴さを失わない、まだ気取った感じのするつくりであるように思う。

もう一度主部の短縮バージョンを経て、2度目のトリオ。こちらはニ長調で壮大に、そして華やかに歌われる。こちらは高貴な紳士というよりは「栄光の輝き」という雰囲気がぴったりくるだろう。こちらはオルガンも付け加えるようにスコアには書かれている(といっても、会場に常備されていない限りやることはほとんどないと思われる)。伴奏も派手。セコバイは全弓を使って音を飛ばすように弾くのがいいなと思う。最後は速度を増して(実はあまり気づかない人が多いのだが、指定がちゃんとある)、盛り上がって曲を閉じる。

私がこの曲を初めてちゃんと聴いたのは高校生の時。プロムスの最終日のコンサートをFMでやっていたのを聴いた。この演奏ではトリオに歌詞がつけられていて聴衆みんなが合唱していた。そして最後の部分では最後の音が鳴るか鳴らないかのタイミングで総立ち(おそらく)のブラボー状態だった。後に衛星放送で映像としてプロムスのコンサートを見たが、これはいいなあと思った。みんなが誇りに思える「わが国」の作曲家の曲ではじけられる、素晴らしいことだ。「国を愛する心」を言葉で強調しなくても自然とできているような気がする。

エルガーは当時作曲家不毛の地と言われてきたイギリスにとって初めて出てきた大スターである。今年は生誕150年のメモリアルイヤー、いろいろな曲が紹介されるといいかなと思う。私は以前から個人的に大好きな作曲家なので、そうなればいいなと思う。エルガーの曲のCDもあまり出ていないころからいろいろ集めていた。このページでもまた取り上げていくつもりである。





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Last updated  Jan 5, 2007 11:28:19 PM
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