よんきゅ部屋

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Jan 23, 2007
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カテゴリ: 大学の仕事
このテーマについて、先ほどNHKの「クローズアップ現代」で取り上げられていた。大学関係者としてはやはり見ておかなければならない話であったが、いずれの取り組みも情報としては知っているものだった(というか、逆に疎いとまずい)。エピソードとして取り上げられていたのは、以下の内容だった。

1.学生獲得のために施設を充実させる
2.学力試験を経ないで入ってきた学生に対して学力面での問題解決のために補習を行う
3.進路に役立つためのめんどうを見る(就職サポートに、資格試験サポート)
4.大学の吸収・合併、譲渡など

4については経営に関わることなので私が自分で携わるわけではない話だが、1~3についてはいずれもよくわかる話だ。結局のところ、これらは学生をお客さんとしてとらえ、いわば「顧客志向でのサービス」を考えなければならない時代になったということだろう。

1.については、私立大学ではかなり力を入れているところだと思う。ところが、難しい問題もある。これには多大な費用がかかるために、どこにどう費用を配分していくのかということである。どこにどれだけの必要性があるのかをいかにして見極めていくか、ここに改めてトップは経営者としての手腕を問われることになる。お金が限りなくあるのならばいくらでも充実できるのだが、限りある原資をいかに配分していくか、その決定においてどれだけの説明責任を取れるのか(例えば単なる力関係で決まるわけではないようにするとか)がポイントになるだろう。

現場にいる者としては、学生にとって不満のない程度の設備は必要だろうと思う。すごくいい機材が1つあって他に必要な機材がないというよりも、そこそこのレベルであっても必要な機材が揃っている方がありがたいこともあるのだ。これは顧客ニーズを満たす上でも大事なことだし、現場のニーズを満たしてこそ質の高いサービスが提供できるのではないかと思うのだが...。現場の窓口である従業員のニーズが届きにくいのはよくある話だ。

2.については、推薦入試の制度がそれに相当する。最近ではAO(アドミッションズ・オフィサー)入試もある。これは、随時、面接にこちらから出向いていくというスタイルだ。質の高い(かどうかは何とも言えないが)学生を早期に確保しておきたいという大学の思いが表れていると言える。しかし、推薦入試は早く結果が出てしまうために、そこで合格した生徒は入学時までに勉強しなくなる習慣が身についてしまうという問題があるようだ。結局、入学前にあるいは入学後に補習しなければならないということになってしまう。フォローが大変だということは確かだろう。これには手間も費用もかかるので大変だ。



とあの手この手で学生を獲得していこうとする試みは盛んである。大学の入口と出口についてはいろいろと考えられてきている。しかし、問題は実のところ、学生が少なくとも4年間を過ごす大学の中身である。施設の充実もなければいけないことだが、やはりソフトの充実も必要である。そのために大事なことは、学生と教員がちゃんとお互いに向き合うようになることだと思う。学生は大学の中ではきっちり学ぼうとする気持ちで参加することが必要だし、教員はそれに応えようとする気持ちを持って授業や関わり方を工夫していくことが必要だ。そこがうまくいかないようでは、問題は解決しないのではないかと思う。

パイプの入口と出口に完璧なバルブをつけて「ばっちりコントロールできているよ」などと言って途中に穴が開いているようではいけない。「それは重要な問題だ」などと言っているだけではなく、「私としては頑張っている」ではなく、ちゃんと協力して問題に向かっていかなければならないだろう。まあ、これが大学ではけっこう難しかったりするのだが...。





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Last updated  Jan 23, 2007 09:14:25 PM
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