Aug 2, 2005
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カテゴリ: thinking aloud/mutter
郵政民営化、マスコミの論調で気になるのは、『もっと国民にわかりやすく』という発言が非常に多いことだ。これが本当ならば国民にも大きな責任がある。この重要なことを理解していないのは、政府の説明不足という問題だけでは済まされないだろう。

そもそもの出発点すら無視して、いまさら反対派の過疎地救済やら職員の待遇問題ばかりが、衆議院で質疑されクローズアップされていることも馬鹿馬鹿しい。
昭和四十年前後から増加基調にある郵便局数だが、未来永劫、増え続けるか現状維持されるべきものなのか。義務教育の国公立小中学校ですら統廃合されてきているではないか。出生率が示す通り、日本が先細っていくことは確実である。もう曲がり角は曲がってしまったのだ。郵政事業が公社であり続けようとも、設置局の統廃合は避けて通れない問題だろう。いつかは誰かが判断を下さなければならない。その時に一番公平な判断ができるのは、政治家でもなく官僚でもなく、やはり市場原理ではないのか。
何が何でも平等であるべきという論は虚しい。現実に、人は生まれながらに平等では無い。性別がある。身体的能力や思考能力の差もある。容姿も人それぞれ。色々な違いがあるから新しい何かが創生される。

そもそも論としては、カネに塗れた田中角栄氏の列島改造論の流れを断ち切ることではなかったのか。郵便局を増やしたのは、金を集めるため。これを財投の原資とすることで大型公共投資を可能にしたこの機能は、どこかで改められるべきものだったのだ。それが未だに延命している。当時は優れた仕組みであったが、情勢が変わり、腐敗した仕組みになって無駄ばかりが目立つから改めようというのが、この改革ではなかったのだろうか。借金が全て悪いとは言わない。経済が右肩上がりの成長期に借金を否定はしない。将来の税収規模が縮小すること確実で、一方で既に借款債無しに立ち行かない財政をどうするのかというところに議論が向かわない。

公社になって、財投の件は改革されたから問題ないというのは本当だろうか。投資先が厳密に国債や地方債などに制約されているのは何故なのか。

適正な投資先が無く、メガバンクですら運用に国債を選択するという。だから民営化しても結局実質的に変わらないとも言われる。資産運用のテクニックも無いといわれる。しかし、大福帳管理が複式簿記になって、うやむやに無駄使いされることは無くなるだろう。金の流れが明確になる。

外資が狙っていて食い物にされてしまうのが心配だという人もいる。しかし不良債権処理ではないのだから、買い叩かれる訳ではない。結局は日本人のものでも資産が海外に流出するから困るのか。誰が困るのか。預金者が詐欺にでもあうことを心配していくれているのだろうか。

この郵政民営化で、国債の削減目標や借款債の禁止といったところに議論が向かわないことが不思議でならない。特別会計にメスを入れるべきに至らないのは、本気で改革する政治家が極端に少ないからなのだろう。しっかりした財政再建やマクロ経済政策が先だという議論は堂々巡りだ。ニワトリが先かタマゴが先かという議論同様で虚しいばかり。





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Last updated  Aug 3, 2005 03:06:30 PM
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