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2009年07月12日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
1ヶ月に1回という会議に出席している。そういう決まり切った行事に加わるというのは十数年ぶりなのでとても新鮮な感じがする。というのは1か月の速度が実感できるからだ。時間感覚というのは体感速度で、それは一定ではない。ああ、今月はアリの速度だなとか、象の寿命だなとか、そのくらいいい加減に違っているものだからだ、ってほんとかよ。
だが、アンドウカズユキくんに会ったのは本当だ。
アンドウカズユキ君は夢の話をした。
それはこんな話だった。

大通りをくだっていくとすぐ海に突き当たる、その大通り脇に公園があってね、ぼくらはその公園にあるフィールドアスレチックの板の上で戯れていたんだ。彼女は十数年前につきあいかけた女の子で、いまでは立派な女性になっている。
その板というのは、大通りからすぐのところにあって、車がすぐ近くを行き交っている。それで不思議なんだけれど、そんなことはお構いなしなしに、ぼくは後から抱え込むようにして彼女の身体を触っているんだ。彼女も安心して身を委ねていてくれているように感じられる。年相応になんだかゆったりとしているんだよ。思い出話なんかしながらね。「ねえ、どうしてぼくらはセックスしなかったのかな」「だってあの頃のアンドウ君てギラギラしていたしね」
あ、言っておかなければならないけれど、要するにぼくらの関係は、関係といえるかどうかも怪しいんだけれど、ぼくが振られて終わっていたのね。

次にぼくらはたぶんぼくの車で街を走っている。今日はなんだかセックスしようね、という雰囲気だったんだ。もうたがいにいい歳だし、そういうことがあってもいいよね、みたいな構え。だけど、どっかでもの悲しいくらいに欲望していたような気がする。彼女もそうだったらいいんだけれど。
ぼくらの車は、大きな海辺の街を抜けて、ちょっとすすけた漁師町に入っている。それで迷ってしまってね、路地に入り込んでしまう。道はどんどんと細くなって、車はとうとう小さな食品加工工場の跡地のようなところに迷い込んでしまった。それでとっても屋根の高い車だったんだけど、突然ばりばりって大きな音がしてね、どういうわけだか、車の屋根が工場の非常階段かに引っかかってはがれてしまうんだ。


ぼくらはそれから歩いた。ある時は人の庭を通り抜けたり、田んぼのあぜ道をよろよろと歩いたり、小さな町工場のなかを、すいませんって言って通らせてもらったりしてね。それは染色工場みたいだった。白衣に大きな前掛け、そしてマスクをした女性たちが立ち働いている。そこを場違いなぼくらが手を繋いで通り抜けていくわけ。働いている女性たちは、そんな僕らを無表情で見ている。リーダー格の女性が、声は聞こえないんだけれど、こちらのことはまったく無視して、近くの女性に指示を出していた。どこかで見たことのある人なんだけれど思い出せなかったな。

「それでどうなったの?」

どうにもならない。どうにもならないんだけれどさ。






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最終更新日  2009年07月13日 15時58分37秒
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