ひーちゃんのゼミナール 名古屋産業大学(現代ビジネス学科)・大学院環境マネジメント研究科)現代の社会・経済・環境・芸能・スポーツ・宇宙

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2018.12.01
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最近のコンビニエンスストアは、実に品ぞろえが良く、日常の食生活から衣と言っても下着やタオル程度だが、文具、お菓子やドリンクまで、実に幅広い商品をそろえているから、スーパーマーケットや酒屋、八百屋、量販店がなくても生活に事欠くことは、まずないと言ってよい。コンビニエンスストアと比較するのは、不謹慎かもしれないが、対学生サービスメニューの豊富さは、コンビニと同じく、まずまず学生が満足するのに十分なほどに充実してきている。
 私が大学生活を過ごした昭和40年代の前半、大学から受けるサービスは、授業を受けることと、学食でご飯を食べること、就職するのに必要な求人情報を、小さな張り紙で見る程度で、学生相談室もあるにはあったが、大学院生が対応してくれる程度で、あとは何もなかった。今の大学生は実に恵まれた環境で「勉学」に励んでいる。それで、卒業した学生は、右肩上がりの日本経済をさらに発展させ、今日の日本の礎を築いた。
 今の学生はどうか。その答えはそう簡単に答えを出せるものではないし、仮に大学生が増えすぎたと言っても、それが何か意味ある回答になるとは思えない。しかし、それでは大学で40年間教鞭をとったことの意味がなくなる。しばらく、実態を調べ考えながら答えを見つけ出すことにしよう。 

 大学の事実上の新年度は3月末に始まる
 大学教員の1年を語る時、入学式をもって始まるとするのが、一番自然ではあろう。大学の歳時記で年頭に来るのが入学式であることにだれも異論はない。それは、大学だけでなく、その他の学校も会社も、役所もみんなこの年度歴に従っているからだ。会社の入社式も4月1日に行われる。
とはいえ、最近は帰国子女のために9月入学、9月入社を設けるところも増えてきて、多様化してきていることは事実だが。しかし、新入生を含む大学生の新しい年度は、3月に始まると言ったら驚く人も多いだろう。新年度を準備する事務局の仕事に限定して言うと、3月いや2月が年度の終わりであると同時に、新年度の事実上の始まりと言ってよい。いくつかの大学の関係者への聞き取りも踏まえて、まずこの点を述べてみよう。

 2月から3月にかけて、旧年度の幕引きが行われると同時に、新年度の幕開けが始まるのだ。一般入試3次試験、センター試験利用入試といった、まだ大学の行き先が決まっていない高校生相手の、実は定員不足を穴埋めすると同時に、将来発生する退学者を見込んで「水増し」する入学試験が残ってはいるものの、2月から3月にかけて、卒業要件充足者の決定、不足者への補講や再試験、そして卒業者を決定し、卒業式の準備が相整い、無事卒業式が執り行われるのが3月の中旬から下旬にかけてだ。

http://www.waseda.jp/fsss/sss/assets/uploads/2015/02/03_enchosei.pdf

 昔は、大学の卒業式と言えば、3月の末に行われるのが通常だったような気がするが、最近は3月の中旬には行われる。それは、新年度の準備を3月末に行う必要があるからだと筆者は考えているが、学年歴の1年間の設計を精査しないと何とも言えない。情報の開示に積極的な立命館大学の学年歴を見ると、2018年は3月21日が入学式となっている。ちなみに私の大学では3月14日に即業式が挙行される。学年歴は、もちろんPDF形式で公表されている。
ただ言えることは、各大学は学生の獲得に汲々としており、入試を中心に年間学年歴を組んでいるふしがあり、その影響ではないかと考えられるが、また後程言及しよう。
この点は、各大学の「学年歴」を見れば一目瞭然なので、別に機密事項でも何でもない。学生は、スマホからこの学年歴を自由に閲覧できるし、年度の初めにコンパクトにまとめたものを配布してもらえる。保護者の方は、ぜひともご子息の大学のスケジュールを熟知し、日常の健康管理や生活の指導に配慮するとよい。もちろん私たち大学教員も、一人前になるには、まずこの年間スケジュールを体で体験し、骨の髄までしみこませて、教育や研究に精進することが必要である。その苦労たるや,尋常ではない苦労とストレスとが伴う。

 ところで連載の今回のポイントは、3月末には新年度が始まるということだ。どういうことか? 4月の頭に入学式があり、4月1日が新年度とされてはいるのだが、3月末には、新2年生から4年生までのガイダンスが行われ、すでに修得した単位数や必修科目の過不足を学生ごとに把握し、4月から始まる授業の履修登録の準備を行う必要があり、それは、もちろん学生の仕事であり、彼らの自己責任で行わせるのだが、ゼミ担当の教員は、所属学生(筆者の大学の場合だと15名前後)45名程度(新年度にさらに10数名が加わるから、受け持ち学生数は60名前後となる)の学生の個人ごとの修得状況と、次年度に履修すべき単位数は,まずこの時点で把握しておく必要がある。
 ということは、在学生の成績内容は、この時点で個別に把握できるから、教員も独自に確認作業をして、準備をしておかなくてはならない。一人一人の履修内容と卒業要件は異なる。ただ単に単位数を増やせばよいというものではない。
大学によって異なるが、大まかに言って2月の1週には試験と成績提出が終わるから、4月の入学式までは、いわゆる「春休み」と考えられ、「大学の先生っていいなあ」ということになるのだが、とんでもない誤解。この間―この期間を大学教員のストーブリーグと呼ぶことにしよう―こそ、大学教員がまじめに、落ち着いて翌年度の授業の準備をする時期なのだ。研究に割くことのできる時間は限られている。
 そのために、シラバスの作成や教材づくりに、どれだけ大学教員が悪戦苦闘しているかを、他大学の友人の話も交えながら記していこう。これから大学教員になることを考えている方には、実に気の毒な話をしなければならないし、実に胃の痛くなるような話だ。
大学教員(助手)のストレスに関しては、少し古い論文だが、次のようなものがある。
https://ci.nii.ac.jp/els/contents110000988186.pdf?id=ART0001166836
 また、「大学教員のストレス測定尺度の作成 一 大学固有の職場環境・対人関係の視点か ら一」も参考になる。

(2018年12月1日)





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最終更新日  2018.12.01 15:18:16


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