ひーちゃんのゼミナール 名古屋産業大学(現代ビジネス学科)・大学院環境マネジメント研究科)現代の社会・経済・環境・芸能・スポーツ・宇宙

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2019.08.01
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カテゴリ: 推理小説
お断り この推理小説はフィクションであり、登場人物と団体等は実在のものと一切関係がありません。

 翌朝、藤堂麻里矢は朝食の時間が来たので、マネジャーの幸田友里恵に電話した。
「お早う、よく寝られたかしら。昨日は大変でしたね」
「お早うございます。ディナーショーの肩の荷がおりて、たっぷり寝ましたわ。麻里矢さんこそ、わたし余計なことをお知らせしたのではと」
「そんなことないわ。県警の夏警部にしばらくぶりにお会いできて、なくなったかたには気の毒ですけど、情報提供できてよかった」
「県警の殺人課の刑事さんをご存じだなんて、麻里矢さんて凄いわ」
 二人は、今後の打ち合わせをするために、階下の食事会場で落ち合った。バンドのメンバーたちは、別のホテルに投宿していた。
「ところで幸田さん、わたし、昨日の事件のことで気になることがあるの」
 麻里矢は、食事のあとのコーヒーに手を伸ばしながら言った。早朝のニュースは、昨晩の事件について次のように報じていた。

「岸壁下の海水に浮かんでいるのを見つけてすぐに通報した。辺りには誰もいなかった。黒い傘が開いたまま逆さまに転がっていた」
と、言っているとのことです。
「幸田さん、あなたは先に事務所に帰ってちょうだい。私は時間があるから、これから警察へ寄って昨日のことを少し話して帰るから」
 幸田友里恵は何か言いたげに麻里矢を見たが、
「分かりました。事務所でお待ちしています」
といって、食事会場を出た。麻里矢は携帯の夏警部の電話番号を探した。もう3年近く音信不通だが、番号を発信した。

「もしもし、藤堂さんですね。昨晩はありがとうございました」
の返事に、番号をとっておいてくれたことが分かった。
「昨日のことで何か思い出していただけましたか」
と、昔ながらの丁寧な言葉が返ってきた。
「思い出したというほどのことではないのですが、ちょっと気になることがあり、これからお話にうかがいますが、よろしいでしょうか」

 夏警部は、神奈川県警の玄関で待つと言って電話を切った。

 捜査一課のソファーに案内されて、麻里矢は一課長の挨拶を受けたが、早速本題に入った。
「実は赤い傘のことが気になるのです」
「と言いますと?」
 夏警部は身を乗り出した。












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最終更新日  2019.10.25 09:20:43


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