戦国ジジイ・りりのブログ

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2012年02月11日
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カテゴリ: 旅日記(中国)
平家の落人の里という伝承地については、


「ここまで行くの、大変だったでしょうに」
とは思うけど。

しかし、下関にも結構あるんだよな~。
そんなに広いところじゃないし、昔は他所者って結構目立ったでしょうから、
下関に潜伏するってのはホントに可能なのか!?という疑問がわく。

先帝祭のところで書いた 中島さんち もそうだし。



落人の里といわれており、そこにある数基の五輪塔(「 平家塚 」)
は平家武者の墓といわれている。

この周辺は「平家やぶ」と呼ばれ、かつてはここに一歩でも入ると
祟りがあると恐れられてきたそうだが、現在では地元の方々によって
供養がされている。


壇ノ浦の合戦後の下関には、まずは源範頼(頼朝の弟)が知行として戦後処理にあたり、
ついで土肥実平が惣追捕史(そうついぶし)として長府に居城を構えている。

だから、当然のことながら、下関周辺の探索は結構厳しかったんじゃないかと
思うんだけどね~。

余談ですが、この土肥実平さんはあの小早川氏の祖といわれている人です。

実平の子・遠平が土肥郷の北部にある小早川(小田原あたり)に拠って
小早川の名字を称したのが始まりと伝わる。

つまりは、小早川さんちは平氏だったんだね。


あれだけ大きな戦いのあった地なので、下関には源平に関連する伝承なども
数多くあるが、面白いのは、そのほとんどが平氏に関するもの。


源氏関係もあるにはあるんだけどね。
義経が戦勝祈願をしたといわれる 大歳神社 とか。
でも、平氏の話に比べたら、実に少ない。

対岸の門司にも色々あるけど、こちらも同じ。


平氏の話といっても、いちおう敗者ですからね、
ご想像の通り、ハッピーな話ではございませんが・・・

例えば、こんなの。

 ■きぬかけ岩

 ある平家の武将とその妻が彦島まで逃げてきたが、矢傷でもはや助からないと
 観念し、ともに海に身を投げた。
 夫はそのまま海へと消えたが、妻は漁師に助けられて息を吹き返した。
 助かりはしたものの、夫を恋い慕い、妻は毎日のように身を投げた岩へと
 登り続けるうち、心身ともに衰弱していった。

 ある嵐の日、いつものように岩へと登った妻は荒れ狂う海を見ていたが、
 つと立ちあがって着物を脱ぎ、そのまま海へと身を投げてしまった。
 今度は妻も海へと消えたが、妻の脱いだ着物は風にも飛ばされず、いつまでも
 岩にかかっていたままだった。
 それからはその岩のことを、「きぬかけ岩」「身投げ石」と呼ぶように
 なったそうな。


 ■姫の水

 合戦を逃れた4人の平家の官女が彦島に隠れ住んだが、苦しい生活に耐えかねて、
 海に身を投げてしまった。
 そのうちの1人は浜に打ち上げられて命は助かったものの、来る日も来る日も
 泣き暮らして、やつれてしまった。

 ある日、官女は忽然と姿を消してしまい、村人たちが探し回ったところ、
 遠く離れた山中で喉を掻ききって自害した官女を見つけた。
 村人は1本の杉の木を植え、彼女の墓を作って手厚く葬った。
 その後、不思議なことに墓の下から冷たい水が湧き始め、杉は大木へと成長した。
 村人はこの湧き水を「姫の水」とよび、付近を開拓して「杉田」と名付けたという。

 明治頃まではこの墓はこの地に建っていたそうで、杉田の地名も今に残るが、
 杉の大木は今は見られないそうな。


いずれも哀しい話じゃのう・・・
でも、火のないところに煙は立たないので、
それなりの数の落人がいたんでしょうね。

中には捕まってしまった人もいたでしょうけど、
上の話にあるように、地元の村人から哀憐の情を寄せられるケースも
あったでしょう。

その思いがあったからこそ、800年を経てなお、
こんな話がいくつも伝えられているのだ。

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最終更新日  2012年02月12日 00時13分04秒
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