戦国ジジイ・りりのブログ

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2012年02月24日
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カテゴリ: 旅日記(九州)
社殿の左側には、稲荷の赤い鳥居。


和布刈神社・早鞆稲荷

鳥居の脇にはごちゃごちゃと色んなものがある。

和布刈砲台跡碑

和布刈砲台については、ろくなことはわからなかった。
遺構もほとんどないみたいだし。
ただし、現在の社殿が18世紀のものだから、
「子供さん危険です」のフェンスの奥の敷地に、


他に、松本清張文学碑、猿田彦大神、高浜虚子の句碑などがある。
それから、戦国ファンにはおなじみ、飯尾宗祇の句碑。

舟みえて霧も追門(せと)こすあらしかな

はい、亀山八幡宮に続いての宗祇さんですね~。

文明12(1480)年9月、滞在中の周防の大内政弘のところから
大宰府へと向け海を渡った。
この時、齢60。

大宰府は連歌の守護神とされていたそうでね。

九州に渡っての最初の夜、宗祇は門司一族と早速句会を開いたそうな。
そして門司から太宰府~博多~宗像~芦屋と旅を続けたと。

今の中高年もアクティブだけど、芭蕉おじさんといい、


てちょいと戦国の香りを嗅ぎながら稲荷の鳥居をくぐると、
岩に囲まれてちんまりと稲荷の社があった。

和布刈神社・早鞆稲荷2

恵美須神社という小さな社もあったけど(上の写真の左端にちょっとだけ写ってる)、
中には何も置いてなかった。


和布刈神社の本殿がすぐ脇に見えた。

和布刈神社本殿

ラッキー!
正面からじゃ全然見えなかった本殿が、こんなところで
こんな間近に見られるなんて!
早鞆稲荷様、ありがとう♪

写真じゃあまり鮮明に写ってないけど、
拝殿と同じくこちらも美しい彫刻が施してあって、素晴らしい。

日光東照宮に代表されるような、キラキラの塗りもまあすごいとは思うけど、
個人的には素木の方が好み。
いや~、ええもん見させてもらったわ~。


稲荷の千本鳥居をくぐって戻り、今度は拝殿の正面、海に面した鳥居を・・・
と思ったら、ちょうど兄ちゃんが釣りの準備を始めたところだった。

和布刈神社15

うっわ~・・・さっきまでここには誰もいなかったのに、
てか、 アナタのその釣りは、この場所じゃなきゃダメなんですか!?
知らない他人なんか写真に入れたくないし、
今は肖像権がどーのとか色々うるさいから、ちょっと様子を見てたけど、
自分がジャマになってるとは露ほども想像しないらしく、
悠々と釣りの準備を進めているので、構わず撮影することにした。

それで鳥居の両脇の灯籠、
これは細川忠興の寄進と言われているものなんです。

和布刈神社・細川忠興の灯篭

和布刈神社・細川忠興の灯篭2

なんか、長いこと海に浸かってたんじゃないかってくらい、
風化してぼろぼろ。
海っていっても、潮風特有のべたべた感とかはないんだけどねえ・・・

え~と、そして和布刈神事の時にはこの鳥居をくぐって石段を降り、
神職が海に降りて行くんだそうです。

鳥居の先には、またもや灯籠が。
これは対馬藩主・宗氏の寄進によるものとのこと。

和布刈神社・宗氏の海中灯篭

和布刈神事については、 前々回 ちょろっと書いた通りですが、早朝の3時頃開始。
神事は大潮の干潮時に行われるので、この海中灯籠の先まで潮が引いているらしい。

暗い中を、松明の明かりだけを頼りにわかめを刈る
・・・ってのは昔の話で、今はTVの撮影もあるし、一般にも公開されてるので、
写真を見ると結構明るい中でやってるみたいだけどね(笑)。

実は和布刈神事ってのは、和布刈神社だけの行事ではないんだと。

対岸にある長門一の宮、住吉神社でも同じ神事が行われる。
しかし、和布刈神社が大々的に一般・マスコミにまで公開してるのに対し、
住吉神社は今だに秘祭。
戦前までは、和布刈神社も非公開だったらしいけど。

秘祭っつっても、やることは一緒だけどね(笑)。

ただ、住吉神社はちょっと海から離れており、
歩くと片道2時間位かかったそうだけど、

神事の火を見てはいかん、見ると目がつぶれるぞ~!

と言われておったので、神事の火が通る際には街道筋の家々は雨戸を立てて
決して覗くことはなかったんだと。

現在は交通量が増えて危ないので、移動に車を使うそうだけど、
神事そのものが公開されてないのは現在も同じ。

どちらも同じ時間の暗い中、篝火を使って同じことをしているので、
対岸の篝火が確認できるらしい。
なんか、これもロマンだよね

ま、しかしロマンだけじゃ食っていかれんのは世の常。
このワカメは上つ方の人気も高かったらしく、住吉神社には

”殿様が国許におられる時は、神事で刈ったワカメはお城まで持ってくるように”

といった意味の手紙が残されている。

また、幕府からの書状には

”前田村の関係者以外の者でワカメを勝手に採る者は、処罰する”

てな事が書かれているらしく、神様・朝廷の他に、
幕府や毛利の殿様にも賞味された縁起の良いワカメだということがわかる。

住吉神社の方のワカメは、当日頒布するものの他に、
地方発送もあるみたいだけどね。

和布刈神社の乾燥中の松明と同じく、秘祭で採れたものを通販で売ってしまうという、
このアンバランスさが面白いよな~。

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最終更新日  2012年12月02日 23時06分38秒
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