戦国ジジイ・りりのブログ

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2012年04月23日
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カテゴリ: 城(中国)
ついでだから、ちょっと上野氏のことについて書いておこうかな。


上野氏は足利氏の傍流の出身。つまり源氏。
大内義興さんが華々しく付き添ってやった足利義稙が、
永正6年(1509)備中の押さえとして鬼邑山城(きむらさんじょう)に
上野信孝を封じたのが最初の縁。

後に上野信孝は一門の上野高直に鬼邑山城を、
上野頼久には松山城を任せた。
頼久さんは、信孝さんの子とも一門ともいう。


頼氏の弟の上野右衛門尉を小松山に入れて地盤の強化を図った。

上野氏は大内さんちの傘下にあったが、天文2年(1533)尼子氏をバックにした
庄為資が上野領に侵攻。
頼氏は弟とともに討ち死に、備中松山上野氏は滅亡した。

まあ、近くにはまだ他の上野さんもいるんだけど、
この人達はもうしばらく残ってます。



「備中松山城(2)」の歴代城主の年表を見ると、
上野氏の後の庄氏の時代が長いように見えるけど、これは見かけだけ。

庄氏ラストの高資は、年代ははっきりしないけど
途中から三村氏の監視下に置かれてたからね( 「撫川城(2)」 を参照下さい)。


対立相手の穂田(三村)元祐の元に転がり込んでみたり、
永禄11年に毛利氏が九州の立花鑑載の調略に成功して
備中衆お誘い合わせの上出陣した時には、その隙を狙って
佐井田城の植木秀長とともに宇喜多直家に寝返って、
宇喜多軍の先鋒やってみたり・・・



山中鹿之助が尼子の蘇生に成功したり、
大内義隆のいとこの輝弘が大内の残党を集めて山口を奪ったりと
大変な事になっちゃったので、やむなく大友氏と和睦。

謀反を起こした立花鑑載は自刃したので、
後に戸次鑑連(べっき・あきつら)がバージョンアップして
立花道雪誕生・・・と、複雑だけど、

おお~、そうつながっていくのか~!!

って感じで面白い


激しく脱線しましたね
2011年に戻りましょう。


再び小松山を目指して歩きだす。


備中松山城3


現存天守だからそれなりの人出は覚悟してたけど、
これだけの高所ともなると、平城よりは一般の観光客も少ない。

やはり、静かなのが一番ですよ・・・

その先には、こんな看板もあった。


備中松山城・登城心得野猿編


あ~、サルね~。
ここのは天然記念物だってふいご峠に書いてあったよなあ。

私の周りには誰もいないので、オヤジ狩り猿バージョンの被害にあう可能性も
なくはないけど、まあ、普通の山城よりは人も多いし、
大丈夫でしょう(←特に根拠はない)

松山城よりも、問題は宇佐山城(滋賀県)だよ・・・
宇佐山城は、「森蘭丸」として有名な森長定のパパが討ち死にした山城でね~、
是非行きたい城のひとつではあるんだけど、猿で怖い思いをした人とかいるみたいでね~、
私はたぶん、一人で行くだろうからやっぱり危険だし、
どうするかちょっと困ってるんだよね~。

友達を誘ったところで、女2人じゃあんまり迫力ないし。




って脅してみたところで通じないだろうしな・・・



途中の道は、結構雨で土が流されたような跡があって、
台風の影響の大きさを感じさせる。


備中松山城5


それで、上がった先には・・・!!


備中松山城・大手5


備中松山城・大手


備中松山城・大手3


もう、言葉はいりませんよね。
ただただ、口を開けて見上げるばかりだったし。

それで、大手の3枚目の写真はそそり立つ岩盤の上に
さらに石垣が組んであるんだけど、これがまたすごいんですわ。

ちょっと長いけど、こうやって大切な史跡が守られてるんだよって
声を大にして言いたいところなので、解説板から全文引用しますね。


 【備中松山城跡・岩盤変動監視システム

  高くそびえる岩の上に立つ備中松山城。自然景観と人工建造物がマッチした偉容は、
  山城である備中松山城の見所のひとつです。

  近年、岩の上に築かれた石垣に変形がみられ、崩落の危険性が生じてきました。
  調査の結果、この石垣を支える自然岩盤に亀裂が見つかると共に、わずかに動いている
  事が判明、岩盤自体も崩壊の危険性(図1)にさらされていることがわかりました。

  このため、高梁市教育委員会では京都大学防災研究所と共同で、岩盤斜面の「動き」
  を調査・観測しています。この調査は備中松山城の基礎となっている岩盤の変形を
  調査し、将来的に懸念される崩壊のメカニズムを解析、事前に被害を防止するための
  工法を検討するためのものです。

  岩盤斜面の変動を観測するために、図2のように各種センサーを設置しています。
  図3のような雨にも雷にも強い高精度な岩盤伸縮計や、図4のような0.01ミリの
  精度を持つ割れ目の変位を測定するクラック変位計装置を使って、開き具合や
  斜面全体の変動の様子を観測しています。

  その他、雨量計や温度計などもセンサーで監視を続けています。データはすべて
  岩盤斜面上部の塀の中に設置したデータロガーに接続して20分間隔で記録しています。

  備中松山城跡は、わが国における山上にある文化遺産の監視・保護技術開発のための
  貴重な試験地となっています。ここでの調査・観測と技術開発が、日本だけでなく
  世界各地の文化遺産(城、神社、仏閣、伝統的建造物など)の地すべりや
  崩落などによる破壊・埋没を事前に防ぐ対策法を確立するための先駆けとして
  注目されています。

  設置した機器類が景観の妨げとなっていますが、ご理解・ご協力をお願い致します。】


図1てのは、たぶんこれ。


備中松山城・大手・岩盤変動監視システム2


で、図2がこれ。


備中松山城・大手・岩盤変動監視システム3


その実物がこれ。


備中松山城・大手4


いやいや、技術の進歩ってホントにすごいわ。
ここでの成果が、世界中の文化遺産の保護につながるかもしれないってのも、
なんとも感慨深いものがあるよな~。


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最終更新日  2013年07月06日 15時55分16秒


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