戦国ジジイ・りりのブログ

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2012年06月27日
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カテゴリ: 旅日記(近畿)
三井の晩鐘


 【重要文化財 建造物 園城寺鐘楼 一棟

  「三井の晩鐘」で有名な梵鐘のかけられている鐘楼で、桁行二間、梁間一間、一重、
  切妻造、桧皮葺の建物です。

  建築年代は、梵鐘の「慶長七歳云々」とある刻銘文や、建築様式などから桃山時代と
  認められ、金堂再建に近い頃に建造されたものと考えられています。破風の懸魚などに
  その時代の特色がでています。


  様式を持っています。
  昭和42年6月に国の指定文化財になっています。】
  (現地解説板より。漢数字は戦国ジジイが変換)


この鐘、撞けるの。
有料だけど(笑)。
ひと撞き、300円也。

鐘楼の隣に小屋があったので、申し込みに入ってみた。
そしたら、絵葉書とかグッズが置いてあったので、
金堂にいらしたイケメンがいないかと目を皿のようにして探してたら、
店番のおじさんに

「なに探してるの?」

って聞かれたので、

「金堂にいるイケメンの写真、ないですかあ~?」



残念ながら金堂の仏像の品はなかったけど、
300円を払ったら鐘の由緒を書いた冊子をくれて、
一緒に外に出て撞き方を教えてくれた後で
おじさんは小屋に戻っていった。


観音堂に続いて2回目の鐘撞きだけど、


しかもこれ、「音の三井寺」として三名鐘のひとつだし。

あ、ほかの二つは、「姿の平等院」と「銘の神護寺」ね。
鐘本来の存在価値である音を評されたモノだからな、
その評価にふさわしい音を出さなきゃならん・・・


プレッシャーにさいなまれながらも、おじさんに教わった通りに
鐘木を振ってみた・・・

けど思ったより重くて、何回か振ってたら

「あ」

と思ってるうちに鐘木が鐘に触れて、 ご~~~ん! と貧弱な音が出てしまった。

あ~、なんか不完全燃焼・・・と思ってたら
おじさんがソッコー小屋から出てきて、

「アンタ、へったくそやな~!」

と言わんばかりに再度撞き方を講義された。

これは、もう1回撞いてみろって事なのかな・・・?
と戸惑ってたら、次のチャレンジャーがやってきたので、
場を譲った。

次の人は体格のいいオッサンで、 ご~~~ん!!! と
いい音を鳴らしていた。

あのオッサンと私じゃウェイト差がありすぎるし、
腕力も違うもん
私にはあんな音は出せないよ・・・


へこんでても仕方ないので、解説に沿ってビジュアルをチェックしてみよっと。

え~と、鐘楼は言われてみれば、大抵は↓こんな風に4本柱か

盛安寺・梵鐘
          (近江坂本・盛安寺)

観音堂のとこみたいに( 「大津編(13)」 を見てね)袴腰付きだよな~。
確かにちょっと変わってるカモ・・・

懸魚(けぎょ)が、何ですって?と思って見てみたら、



(猪目の存在を知ってから) 初めて見た~!!


懸魚については、 「備中松山城(10)」 でも軽く触れたけど、
屋根の合わさる三角部分(「拝み」という)から下がる意匠のことをいいます。
これも妻飾りの一種。

ただの装飾の部材じゃなく、破風の下にある棟木や桁などを
風雨から守る役目を果たしている。

元は火難除けのおまじないも兼ねて魚の形をしたものを下げていたらしいが、
現在見られるもので魚の形をしてるのはあまりない。

魚は水と関わりが深いから、魚を屋根に懸ける=水をかける
という意味合いらしい。


で、この鐘楼の懸魚は「猪目懸魚(いのめけぎょ)」というタイプ。
猪目・・・その名の通り、イノシシの目、だそうです。

三井寺のは綺麗に写真が撮れてなかったので、別の寺のを掲載しますが、

猪目懸魚
       (柏・長全寺)

下の左右のハートの形が猪目。
真ん中のは、ハートを二つに重ねたもの。

なんでも、下の左右のハートが目、全体をイノシシの頭と顔に
見立てたものだとかいうんだけど・・・

無理!!
どう頑張ったって、イノシシになんか見えない。

この写真のだと顔に見えなくはないけど、
イノさんじゃなくてお茶目な仙人みたいに見える(笑)。

大体、なんでイノシシの目がハートなんだ?
理解に苦しむのは私だけではあるまい・・・・

けど、ハートって近代になってから西欧から入ってきたものかと
思ってたけど、日本にも昔からあったんだな~。
知ってみると、意外な事実に驚く。

まあ、形が同じなだけで今でいうハートとは意味合いが違うけどね。
だって日本古来からのは、あくまでイノシシの目だから


この猪目懸魚は、おおよそ鎌倉~室町の古い建物に多い。

ただ、時代的なものだけじゃなく、和様(わよう)の形式の場合は
ほとんどこれが使われてるらしいから、今まで訪れた寺院の中にも
猪目懸魚はあったはずだけど、懸魚なんて見ようと思わなければ見ないもんね~。

日本建築には色々決まりごとも多くて、素人が独学で勉強するには
かなり難しいところがあるけど、知ってみると古建築を見る目も変わって
楽しいよ

ってことで、繊細な建築美を楽しんでくれる人が増えると嬉しいので、
ブログの中でもぽちぽち紹介していこうと思ってます。
わかる範囲でね。
所詮、素人ですから



んじゃ、次は鐘。

大津・三井寺・三井の晩鐘5


 【近江八景 三井の晩鐘

  近江八景のひとつ、三井の晩鐘で有名なこの鐘は、音の三井寺として日本三銘鐘の
  ひとつにも数えられ、また平成8年7月には環境庁より「日本の音風景百選」にも
  認定されている。

  この鐘は慶長7年(1602)、古鐘・弁慶の引摺り鐘の跡継ぎとして
  鋳造されたもので、鐘楼(国の重要文化財)と共に県の文化財に指定されている。
  目方は600貫(2250キログラム)。除夜の鐘の百八煩悩に因んで、
  鐘の上部には乳といわれる108箇の突起がある。】
  (現地解説板より。漢数字は戦国ジジイが変換)


ここからは、おじさんにもらった冊子を参考にしていきます。

108コの乳は、『百八煩悩に因んで江戸時代に流行する百八乳をもつ鐘の
最古の作例となっています』とある。

この鐘は、実は2代目。
初代は 「大津編(6)」 で書いた、藤原秀郷が龍王様からもらった
10コのごほーび・・・その中のひとつが鐘で、
それを秀郷が奉納したといういい伝えがあるものでした。

秀郷ゆかりの初代君も、境内の中にあるにはあるんだけど、
この時私はすっ飛ばしたので(笑)、ちょっと写真はありません。

けど、近々また行くかもしれないので、その話はまた後日としましょう。

といっても、後に譲るのは写真を載せた方がいいと思われる部分だけね。
何せ、鐘にまつわる不思議な話はいっぱいあるのだ。


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最終更新日  2013年06月06日 20時46分10秒


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