戦国ジジイ・りりのブログ

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2012年10月07日
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カテゴリ: 旅日記(中国)
さて、極楽寺へ来たのは、第一にこの山門がお目当てだったから。


三原・極楽寺5


なんで冠木だけ白いんだろう・・・
強調してるのかな。
これ↓は内側から。


三原・極楽寺19


 【三原市重要文化財 極楽寺山門

  極楽寺山門は、明治11年に三原奉行所の門を現在の場所に移築したものである。
  また、奉行所の門となる以前は新高山城(豊田郡本郷町)の城門であったと


  現在では、前後に支柱を付加され、四脚門となっているが、当初は一間の棟門で
  あったと考えられる。中央にある蟇股の彫刻は、唐獅子と鳳凰が彫られ、
  垂木には反りがあり古い形式を残している。】
  (現地解説板より)


門の種類は大津編でも簡単に書いたけど、ここに関連するのだけ
ピックアップしますと、まず棟門(むねもん)は
左右に本柱を1本ずつ立て、その上に切妻の屋根を載せたシンプルなもの。

古建築の説明なんかによく使われる図だとこんな感じ。


門の構造


これは柱材を上から見た図で、建物のアウトラインがこれでわかる。

棟門の前後に控柱を建てたものが、四脚門(しきゃくもん、よつあしもん)。

柱は6本あることになる。


それから、「間」の表示が出てきたので
ついでに説明しますと、2本の柱が造り出す空間を「1間」(いっけん)という。

時々、建築物の解説で「桁行○間、梁間○間」ってのが出てくるんだけど、
それは↓こーゆー事を言っている。


間



大棟に平行する向きが「桁行」(けたゆき)、垂直な向きが「梁間」(はりま)。
つまり、上の図を言葉で表すと、「桁行三間、梁間二間」って事になる。

この「間」とか庇部分を表す「面」とかって表現は、
時代ごとに違ったりもするので注意が必要なんだけど、
歴史的建造物にある解説板なんかだと大体上のような表記方法で説明してるから、
覚えておいて損はないと思う。

で、「間」の間隔は必ずしも一定していないので、
「○間」と聞いたところで「横幅何メートル」って単純には換算できないんだけど、
実物を見なくても、桁行と梁間を聞くだけである程度の構造と規模は推測できる。

なかなか便利なものでしょ?



解説の歴史に戻りますと、お下げ渡しになる前は三原城にあった訳だから、
三原城の遺構とするかは悩むところだけど、
新高山城の搦手門という出自を採用して、旅日記の方に掲載しました。

しかし、この解説・・・
最初は棟門!?

新高山城から持ってきたんなら、おそらく隆景時代に
三原に移築したって事だよな。
とすると、構造的に棟門時代には側面の蟇股はなかったはずだから、
ひとつの門に使われてる蟇股でも、年代がズレてくるのか。


で、解説にある唐獅子と鳳凰の蟇股はこちら↓。


三原・極楽寺7


三原・極楽寺11



う~んっ・・・
鳳凰はいいけど、唐獅子はわかりにくい
たぶん、


三原・極楽寺7-2



こんな感じなんだと思うけどね。

しかし、ちょっと朴訥な印象のあるこの彫刻、
宗光寺にある 新高山城の山門 と通じるものがあるな(笑)。

側面にある蟇股の内側は、彫刻のない板蟇股。


三原・極楽寺8


外側からの写真は、あいにくありませんでした・・・
彫刻、あったんだっけか

四脚門にリフォームした時期がわからないけど、
早い段階で糸崎に移転したとしても、最低でも15年程度のズレはあるはず。
移転前にリフォームすることは考えにくいので、
場合によっては4~50年程度の開きがある可能性もある。

けど、後から付け足したと思われるこの側面の蟇股はこの形式なので、




なのか、あるいは天正年間頃の割に早い時期の改築だったのか・・・
興味は尽きない。


屋根にはこんなのが載ってた。


三原・極楽寺19-3



左のは、鏡餅に枝付きの桃が載ってるみたいな・・・(笑)。
右のはたぶん宝球の類だと思うんだけど、ころんとしてカワイイ~!
ま、軒丸瓦から見て、屋根の上はだいぶ後の葺き替えだと思うけどね。
当初は瓦葺じゃなかったかもしれないし。



で、垂木の反りがどーのって書いてあるんだけど・・・


三原・極楽寺12



三原・極楽寺13


垂木自体が反ってるようには、どうしても見えないんだけどね。
そういう意味じゃないのかな。
建築はホント難しい。
目玉オヤジサイズの、建築物知り博士が欲しいな~と思う
今日この頃・・・



山門の隣には、この建物がある。


三原・極楽寺15



 【青山コレクション達磨記念堂

  当達磨記念堂は、青山昭美医学博士収集の達磨約六千体とその研究文献を
  主として解説されたものです。現在、約七千体の各種達磨を納めた収蔵庫と
  なっています。

  展示、公開を目的としたものでなく、達磨の収集・研究者に提供するもので、
  展示方法等に不便をおかけしますが、ご理解ください。
  平素は、特別展の他は非公開ですが、見学のご希望の際はご連絡ください。
  (見学無料)】
  (現地解説板より)

研究者?
この場合、「ボーディダルマ」という個人でなく、
あくまで「だるまさん」の事だよな。

この解説板の最後には、極楽寺と並んで
「三原達磨保存会」「全日本だるま研究会」が名を連ねる。
だるま研究会か・・・

色んな世界があるもんだ


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最終更新日  2012年10月07日 16時11分58秒
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