戦国ジジイ・りりのブログ

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2013年03月03日
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初診受付は、9:00から。
早目に行くつもりではいたけど、着いたのは9:00を少し回った頃だった。


初診受付を済ませ、教えられた診療科へ向かう。
よく覚えてないけど、東京歯大の時は割とすぐに診察台へ連れていかれて
手術を始めたような・・・

が、今回はまず放射線科へ行ってレントゲンを撮るように指示された。
あれ?
前回は自分で写真を持っていったか、先生が裏で手配してくれてたか覚えてないけど、
今回はここで撮るんだ・・・


レントゲンも平面のものとパノラマ撮影で自分の頭の周りを機械が
ぐるぐると回るものがあって、実際の医療の現場に興味津々の私には面白い。

ただ、パノラマ撮影が始まった時、電話の待ち受け音でよくかかる
電子音の軽快な曲(←曲名が思い出せない)がおもむろに流れ始めて、
つい噴き出して口に入れてる板がズレそうになって困ったけど。

こんな感じで、病院内でも緊張感まるでナシ。
診療科でも放射線科でも、待ってる間はずっと古文書の解読をしてたし。
いや、緊張しないように現実を忘れられるものを用意してったってのもあるけどね。



さて、写真を撮って診療科で待ってたら、男の人に呼ばれた。
診察室へ案内されて自己紹介したその人が、H先生から紹介された先生だった。

東京歯大の時が、女の先生⇒女の先生って流れだったから、

思い込みって、コワいわ・・・

で、この先生、船越英一郎が2時間ドラマで医師の役やってるシリーズあるでしょ。
タイプ的には、まさにあんな感じ!
顔はそう似てはいないけど、話し方とか雰囲気は、フナコシそのまま!!

だから、ここでは「船越先生」としておきます(笑)。

ご覧下さい。



「ちょっと、歯科恐怖症のケがあるんだって~?
H先生がわざわざ手紙を付けてくれたんだけど」


「え~と・・・痛いのがダメなんで・・・」

「手術のやり方、H先生から聞いた?」

「いへ、聞いてないです・・・」

「歯ぐきを切開して、粘膜をびろんとはがします。
んで、顎の骨をドリルで削ります。
で、歯の頭を出してから割っていきます。」


「どちらかとゆーと、細かい話は聞かなかった方が良かったような・・・」

「そーゆー訳にもいかんのよ~。
途中でやっぱりやめますって事はできないからね。

何だったら、点滴で麻酔入れて完全に寝ちゃってる間に
手術するって方法もあるけど。
ただし、その場合は今日はできないんだけど。
どうする?やっぱり今日はやめとく?」



おお~、そんな素敵なやり方があるのか。
まあ、苦痛は少ない方がいいに決まってるけど、
それだったら何のために今日休みを取ってきたのかわからない。

「いへ、大丈夫だと思います。
前にも抜歯の経験はあるし、せっかく休み取ったんだし、頑張ります・・・」


「よお~っし!!
じゃあ、行きましょう!!!」




大きな病院の歯科へ行ったことのある方はわかると思うけど、
あーゆーとこって、広いスペースにオープンな診療台がいくつも並んでるんだよね。
沢山ある診療台は見事に埋まってたけど、かろうじて隅っこの診療台が
使えることになった。


どの位待ったかはわからないけど、先生が準備をしてる間、
診療台で1人ぽつんと座ってた。

待ってる間、後ろの方で

「途中で・・・ホントに困る・・・麻酔を多めに・・・」

って誰かが話してるのが聞こえた。
周りの診療台にも他に患者さんが沢山いるから、誰のことかはわからないけど、
聞いてて直感で

「ああ、私のことだ、これ~」

と思った。
まあ、何を言われても、痛みさえないようにしてくれればいいのだ。
虫歯を削るキュイ~ンってあの音なんかは大嫌いだけど、機械の音だけで

「やっぱり私には無理ですう~!
手術、中断してくださいい~!!」


ってネを上げるほど、そこまで私は神経細くない。


ただ、そうは言っても結構始まるまでには時間がかかったので、
段々緊張してきた。
緊張を我慢すると貧血につながりやすい体質なので、
さっきまで読んでた古文書のわからないところを一生懸命考えながら
気を紛らわせてるうち、準備が整った。


「お待たせしちゃって、ごめんなさいね~。
まな板の上の時間が長くって」


待ってる間、まさにそのまな板の事をウンウン考えてたので(←マジな話)、
妙な符牒に笑いが出そうになった。

「大丈夫ね?」

って最終確認をされたので、

「今日抜いて帰らないと、
絶対H先生に怒られますから」


と答えた。

「え~、H先生、こわい?」

「普段は優しいけど、
これに関しては絶対譲らなかったから」


「まあねえ~、この歯の写真を見た歯医者は、
100人中100人が抜いた方がいいって言う歯だからねえ~」



ううっ、そうなのか・・・
しかし、ここまで来たらもう逃げられない。
船越先生の他に、もう1人若い男のM先生という先生が付いて手術が始まった。




顔に大きな紙をかぶせられて、まずは麻酔から。
あちこち注射針を刺して麻酔が効いてきた後で施術が始まる。


先生は最初の麻酔の段階からかなり気を遣ってくれて、

「大丈夫?」

を術中に何度も連発した。

今となっては回数をカウントしておかなかった事が悔やまれるんだけど(笑)、
少なくとも30回は「大丈夫?」と声を掛けてくれたと思う。
もしかして、50回も越えてるかもしんない

たぶん、患者さんの中には深刻な歯医者恐怖症の人もいて、
そういう人の場合はホントに大変なんだろうな~と思った。


M先生は、歯科の先生ではあるんでしょうけど、どうも診療科は
別の科らしい。
船越先生が施術しながらM先生に色々説明してるのを聞いてて、そう思った。



段々と手術は、力技みたいな内容の術に移っていく。
その都度、痛みがないかを確認しながら船越先生は手術を進めていった。

1度目の抜歯の時は、案外とあっさり終わった気がするんだけど、
今回は結構時間がかかった。

ドリルで骨を削るって説明があったけど、施術を受けてる感じでも
1度目の時よりは大掛かりな手術の気がした。

おかしなもので、骨に神経は通ってないのに骨を触られてる感覚とかあって、
「変なの~」と思いながらひたすら口を開けてた。

が、なかなか手術は終わらないし、口は疲れてくるし、
グイングインものすごい音のする機械を何度もかけてるし、

「もう、私の身体に何するのよう・・・」

って気が遠くなりそうになりながら、頑張った。



どうも、普通だったらスコーンと抜けるところが、
虫歯になってるためにちょっと難航しているらしい。
が、そのうち、無事取れたらしいことが先生の会話からわかった。

ま~た、その時の船越先生とM先生の会話がさ・・・

「俺、最初に歯を揺らしといたでしょ?
あれをやっておかないと、こんな風に抜けないんだよ。

若い先生にありがちなのがこの失敗で、
歯を割った後に揺らしても効果はない。
歯を割る前にやっておかなきゃ。

こないだも『抜けない埋伏歯の手技について』みたいなテーマで
講義したんだけど、ここが重要なんだよ」



えっ、ちょっと・・・!
て事は、運が悪いと手術中に

「すいません、この歯、抜けませんでしたあ~!」

なんて謝られちゃうこともあるワケ!?
うわあ~、コワッ!!
私は船越先生で良かったあ~


そして洗浄の後、縫合。

「5mm以内の切開なら、縫合は不要って論文もあるし、
俺は5mm以内にとどめてるけど、今回は縫合します」



うわあ~・・・
スポンて抜いた歯ならともかく、切開した歯ぐきを縫わないとか、
考えただけで気が遠くなりそう・・・

糸のかけ方も色々コツがあるらしく、M先生に説明しながら
手早く縫合をしていく。
この抜糸がまた、チョ~痛くてイヤなんだけどさ・・・


最後はガーゼを患部にあてて、止血。
自分でぎゅっと噛んで、さらに先生からほっぺたをぎゅぎゅっと押された。
この時も、「ちゃんと患部にガーゼを当てたことを確認しないとダメなんだ」
とかってM先生に説明をしていて、手術の間中ずっとM先生と一緒になって
説明を聞き続けてきたから

「へえ~、なるほど・・・
医者って、すげえなあ~」


と思った。


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最終更新日  2013年03月03日 10時19分00秒


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