戦国ジジイ・りりのブログ

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2014年12月15日
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カテゴリ: 日光写真館
※「史跡探勝路7」
「輪王寺1」~「4」は 「日光写真館目次」 からお入りください。


お護摩の受付を済ませた後で、輪王寺のメインエリアから出る。
三仏堂や大護摩堂のあるメイン部分から表参道を挟んだ向かいにはこれがある↓。


13輪王寺・御本坊



13輪王寺・御本坊4



13輪王寺・御本坊6


こちらが、現在のご門跡がおられる本坊です(場所は こちら
これを書いたのはどなた、ってのをどこかで読んだ気がするのですが、
見つからない・・・

こちらは観光エリアにはなっていないので、門の外には


13輪王寺・御本坊3


とある。
んでも、門の外からちょっと覗き見↓。


13輪王寺・御本坊5


地図で見ると結構広いし、木がジャマで奥が見えない。

入口にある石垣は、かなり古い↓。


13輪王寺・御本坊2


さて、この本坊の石垣に沿って表参道を南へ少し下り、



14輪王寺2


おおう、上から矢を射かけられたらたまらんな・・・
て、ここ寺だってば

実はこの右側の石垣の上は、すまほの地図で見ると「四本竜寺」とあるのです。
うん?

そんなの全然知らなかったぞ・・・
現地でしっかり確認してこようと思っていたので、
ちょうど次のお目当てに行く道沿いでもあり、「四本竜寺」を探しながら
この道を西に進んでいきました。

矢で狙われたら困る小道を抜けると、車道に出る。
ここにも「四本竜寺」を上に戴く石垣が続く↓。


14輪王寺3


この道をずっと道なりに進んで回り込むと、車道は「四本竜寺」の石垣から離れる。
そこはこんなんなってた↓。


14輪王寺4


写真だとわかりづらいですが、手前の右の2本の木の奥には門があって、
ぴっちり閉まってます。
ううん、これは入れそうにないな・・・

ただ、この場所は他の地図だと「輪王寺本坊」とある。
つまりはすまほのマップだけが「四本竜寺」という古称を用いてる訳で、
私が寄ってきた四本龍寺には何も名称が書かれていない。
なんだ、つまりは御本坊のことを指してた訳か。
紛らわしいじゃないか

車道をさらに進むと西参道。
ここには駐車場やバス停、それから土産物のお店が並ぶので
こちらから山内に入る観光客も多い。

で、わたくしは一旦山内を出て国道を渡り、さらに南下してこの道に出ました↓。


14輪王寺・綿半へ


う~ん、この道を歩くのは初めてかもな。
道沿いには大きな旅館や大きくない旅館が立ち並ぶ。
小学校の修学旅行の時はどこに泊まったのかまでは覚えてないけど、
あるいはこの辺の旅館に泊まったのかもしれない。

この道を進んで、これがわたくしのお目当てのお店です↓(場所は この辺 )。


14輪王寺・綿半2-2


ようかんのお店、綿半(わたはん)。

日光は水がいいので、ようかんのお店や湯葉を扱うお店が多いですが、
私は今まで東武日光駅から山内へ向かう参道沿いのお店のようかんしか
買ったことがない。
そちらにも有名なお店があるしね。

綿半さんのことを知ったのは、去年。
寛永寺シリーズを書いている最中でした。
去年の日光詣での際にはぜひ寄りたいと思っていたものの、
寒くて体力切れになったので次回へ持ち越しとしたんだよな。

今回、時間が足りなくなったので常行堂に行くのは諦めたけど、
綿半さんは諦める訳にはいかなかった。
その理由は、綿半の歴史にあります。
ようかんに入っていた説明書きからこちらのお店の歴史を紹介しましょう。

 【幣店の庭先に古来冷泉を湧出し、極めて清浄にして大宇と雖も枯渇する事無く
  淋雨と雖も混濁する事無し。甘味家業を始めて数世の後、今より5世前半兵衛の
  考案に拠りて此の泉水を汲み、練羊羹を製造し試験すること再三なるに酷夏を経るも
  佳良の風味を失わず且つ変味腐敗等無之に付、天明7年4月3日を以て本業を開始す。

  当時
  日光宮輪王寺法親王殿下に献せしに、殿下深く其の風味の佳良にして永く貯蔵し置くも
  変味腐敗等の憂い無きを御嘉賞あらせられ、其の山印を給い御用と称せしむ。ここに
  於いて専ら此の業に従事し年年歳歳精製を加ふること最もつとめたり。

  元来法親王殿下は1ヵ年3回の御登晃を常例となし、その都度御進物用として
  幣店練羊羹を諸侯方に贈与せられたるより、諸候の代参又は登山の公家武家に至る迄
  該品を当山進物の随一と称せらるる名誉を得たるに拠り嘉永2年4月11日、二代半兵衛に
  至り嵯峨御所の御令旨を奉して、下野大掾に任ぜられたり。之れ奇特の神水と精製の
  功とによって此処の栄誉を得たるものなり。

  これに依りて諸侯諸家へ納むる羊羹の箱書きは総て嵯峨御所の御令旨に拠り下野大掾
  藤原保利の名を用ひ綿屋半兵衛 常称綿半と号す。(幣店古文書より)】

と、ゆー訳で輪王寺宮へようかんを献上していたお店だったのです。

宮が1年に3回、お勤めのために日光入りしていたことは
寛永寺シリーズの宮バナを読んで下さった方は先刻ご承知ですね。
(忘れた方は 「上野第二編(21)」 をどぞ)
「御登晃」は日光入りしたって意味ね。

ま、ようかんの本格的製造を始めたのが天明7年(1787)ってあるから、
江戸も後期にさしかかる頃だけど、それ以降の宮様はこちらのようかんを口にされ、
また公家や大名家にも配ったってことだな。

上記リンク先ではお勤めを果たした宮の日光みやげを紹介してますが、
綿半の練りようかんもみやげに持ち帰った時もあったかもしれないよな。
ふふふ、宮のようかん・・・
わたくしがこれを知って行かないハズはないでしょう


お店に入ってみると、誰もいない。
綿半で買い物をした人は「のんびりしているのか、なかなか店の人は出てこない」
てな事を書いていましたが、しばらくケースを見て選んでいても
だ~れも出てこなかった。

大体のところを決めて声をかけると、奥から品のいいおじさんが出てきた。
料理人がよく着てるような白い上っぱりを着ていたので、
このおじさんが製造も担当しているのかもしれない。

商品はほぼようかん。
ちょっとお手頃価格の練りようかんが数種類と、高いようかん。
あと、一口ようかん。

宮へ献上したのと同じようかんはもう作っていないようなんだけど、
高い方が雰囲気出るので(笑)高いの1本と一口ようかん6コ入りを買った。

おじさんは奥から品物を出してきたり、丁寧に包装したりと忙しい。
包装しなくてもいいですよと言ってみたけど、全部綺麗に包んでくれた。

実は、ようかんの他に綿半でのお目当ては2つあった。
そのうちの1つを店内に見つけたので、一生懸命包装してくれてる
おじさんの背中に声をかけて、写真を撮らせてもらった↓。


14輪王寺・綿半3


宮印・ かすがい山 。

 【右鎹山印ハ當寺法親王宮御時代ニ於テ前記ノ者ヘ御用菓子ニ用ヰルコトヲ許可
  セラレタルヲ證明ス】

途中の文字は「於テ」じゃないような気もしますが、
まあ文脈的にはそんなとこでしょう(←大ざっぱ)。
この証明書の発行は大正5年6月10日、時の日光輪王寺門跡によるもの。

これを見るに、宮から御進物用として注文が入れば、
その献上菓子に宮印を使ったってことらしいな。

綿半さんを訪れた先人のブログには、献上の際に使ったお櫃だか駕籠だかの
写真が載っていたので、ここは本店だからそれも置いてあるかと期待したんだけど、
店先には置いてなかった。
ちぇっ、残念。

で、肝心のようかんがこちら↓。


14輪王寺・綿半のようかん


宮印の下に「御用」とあり、その上に二荒山神社の神紋と天皇家の菊と
徳川家の三つ葉葵が並ぶ。
すげえコラボだな

翌日、早速ようかんを食べてみましたが、変なクセがなくておいしい。
竹の皮に直接包まれているので、竹の香りがようかんに移っていた。

一口ようかんの方は塩ようかんで、6コしかないので
職場の近しい人に配ってわたくしは食べてませんが、
配ったうちの1人は色々と物知りの違いのわかるオジサマで、
わたくしの趣味を知ってる方なので宮への献上ようかんのお店ですと言って
渡してきたところ、後から仕事中に




てなメールが来ました。
わたくしは違いのわからないジジイですが、そうか、やっぱりおいしかったのか・・・
喜んでもらえたようで、よかった

皆様も、大事な人への日光みやげは綿半でどうぞ



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最終更新日  2014年12月15日 23時46分48秒


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