戦国ジジイ・りりのブログ

戦国ジジイ・りりのブログ

2014年12月16日
XML
カテゴリ: 日光写真館
綿半を出て、山内へ戻る道を進む。

綿半のおじさんは、私のようかんを丁寧に包装してくれながら

「時間が経つとようかんて外側にシャリシャリしたものが
つくでしょう。
中には、あれが好きな方もいましてね~。
先日も、『去年のようかんないですか?』って
聞かれたんですよ~」


というお話をしてくれた。

シャリシャリが好き?
世の中には変わりモンもおるんだなあ~。
ピーナッツの出べその小さい堅い部分が好きって人もいるしな。

わたくしはシャリシャリを美味しいと思って食べたことはないけど、
今度シャリシャリが付いたら味わって食べてみよう。


来た道を戻らず、そのまま西へ歩いていくと綿半のすぐ先には



14輪王寺・安川町


見た目はフツーの喫茶店てカンジだけど、外の看板には高松宮様だか、
とにかく宮様が当店でお召し上がりになりました!と宣伝をしていた。

この道の先には田母沢(たもざわ)の旧御用邸があり、
戦後すぐ後からは御用邸としては使われなくなったようだけど、
そういう縁で皇族の方々も日光へ行かれることがあるのかもしれないな。

上の写真を撮ったあたりの場所には、地名の由来を述べた碑がある。

 【安川町

  「本妙道印」「釈迦堂」の門前に甍を並べていた約40戸の「原町」住民は、明治30年頃
  「田母沢御用邸」の建設に伴い、現在地である徳川家管理の「善如寺谷・西谷」に移住

  その雅号の一字「安」をとり、「安川町」と命名し、今日に至っている。】 

へええ~、勝先生が日光にも関わりがあったなんて。
勝先生の雅号は「海舟」じゃないの?
本名の「安芳」から一字を取ったんじゃないのかな?

この碑のある場所を右に折れれば、山内方面。

ベンチがあったのでもう1コ残っていたコンビニのおにぎりをここで食べてく。

決してまったりはしなかったんだけど、だいぶお護摩の時間が迫ってきた。
ので、急いで西参道をまたいで御本坊沿いに輪王寺へ戻る。

やべえ、また時間ギリギリだな。
でもトイレにも寄っていきたいんだけど・・・

トイレに行って小走りで大護摩堂へ向かうと、今度は若い坊様ではなく
職員の人が表でわたくしを待ってくれていた。
すみませ~ん、今年(こそ)はちゃんと時間前に入って
護摩壇をよく観察したかったんですけどお~・・・

急いで中に入ると、5分前くらいだった。
いつもならその頃には導師様のプチ法話が始まってるハズなんだけど、
今回はまだ導師様は来ていない。

やれやれ、どうにか導師様のご挨拶には間に合ったぞ・・・
今回お護摩を受ける人は少なかったので、護摩壇に近い椅子に座ると
職員の人が膝かけを持ってきてくれた。
このフリースの膝かけは、数年前から始まったサービス。
じっと座ってると冬は足元が寒いから、これはとてもありがたい。

導師様の入場は、常よりも明らかに遅かった。
どうしたんだろう、今までこんなことなかったのに。

ま、それでも開始の11時にはいらしたんだけど、
壇に上がって仏前に礼を始めたので、今回はお話はないのかと思ったら、
まず御本尊様にご挨拶をしただけらしい。

その後でこちらに向き直ってお話を始めたんだけど、その内容がまた・・・

「ばたばたしておりまして、
お恥ずかしゅうございます。
長年こちらでお勤めをさせて頂いておりますが、
時には『なんで自分ばっかりこんな目に遭うんだ』などと
思うこともありまして・・・」


日光輪王寺の護摩祈祷の概略については 「輪王寺2」 に書いてますが、
いつもの導師様は祈祷をしている時は厳しい顔をして迫力あるけど、
私達参詣者にはいつも温かい笑顔を向けてくださる。

去年の申し込みの際には、受付のおじさんは

「祈祷などはあの方が一番だそうですよ」

と教えてくれたので、そっち方面では上の立場にある方なのだろう。
そうして僧侶として長い年月を過ごしていても、
私達と同じようなマイナスの感情を抱くことがあるらしい。

どうしたんだろう、なんで今回はこんな話をするのだろう・・・
と心の中で首をかしげながら聞いていましたが、
生身の人間にはお釈迦様が説いたような感情のブレをなくすことは
やっぱりハードルが高すぎるんだよな・・・とも思った。

少しのお話を終えて、いよいよ祈祷に入る。
わたくしは祈祷の最中に居眠りをこいたことはなく、結構真面目に見ている方ですが
今年はブログを書く中で勉強してきた内容が大変有意義なものだったので、
今までとは全く視点が違う。
・・・ええ、まあ、平たくいうと「興味津津」だった訳ですが

勉強の成果はのっけから現れた。
導師様の座る場所とその周囲にある作業台は「行事壇」という。
まず行事壇に座る前に、立って「ナントカナントカゴニョゴニョゴニョ~」と言いながら
膝を折って頭を床に付けて数回礼拝をする。
そのゴニョゴニョ~の最後で

「ジゲン・・・に拝したてまつる~」

みたいな言葉が聞こえた。

今、確かに「ジゲン」て言ったよな?
天海(慈眼大師)のことか。
なら、「慈恵」(じえ:良源さんのこと)とも言ってるハズだ。

この唱和は数回繰り返すので、注意深く聞いてみたところ、どうやら

「ナントカ・・・毘沙門天、五大明王、七福神、慈恵慈眼大師に
拝したてまつる~」


てな感じのことを言っているらしい。
(ただし、セリフは正確ではありません)

ああ、なるほど、そういうことか・・・
ここでようやく、この最初の儀式の意味するところがわかった。

護摩壇の前には仏像が何列かに分かれて置かれている。
ちょっと正確じゃないかもしれませんが、護摩壇に近い方から
お不動様を含む五大明王の像、その奥に七福神。
真ん中の高い奥にはたしかあれ、毘沙門天だよな。
そして最奥部には真ん中と左右にそれぞれひとつずつ、閉じた厨子がある。

左右の厨子には紋が入っており、向かって右には丸に二引、
向かって左ははっきりとは見えなかったけどたぶん転法輪印。
もう、おわかりですね。
左右の厨子には 良源さん と天海がおわすのだ。

そして真ん中の厨子、あれはたぶん 鎮将夜叉様 の三重の厨子だろう。

つまり、導師様は行事壇に入る前にまず前に居並ぶ方々にご挨拶をしていたらしい。
そして、この方々がまとめてお護摩のご本尊、あるいは守り神ということになる。

外野席から見てると、手前の正面に建つ炎を背負ったお不動様に目が行くので、
「お不動様のご加護」と思っていたんだけど、輪王寺の護摩は良源さんや天海も含めた
沢山のほとけ達に守られていたものだったんだ~!

つるっと教えられちゃうと「へえ~、そうなんだ~」で終わっちゃうけど、
自分でなにかを見つけた時の喜びというのは実に大きい。
何を、何のためにしているかということが理解できれば、
他のことにも自然と興味が湧いてくる。

その後で導師様は行事壇について修法を始める。
時には「あれ?やり方が違う」って思う時もあるけど、
大まかな流れは大体いつも一緒のような気がする。

しかし、今回はなんかいつもとは違った。
細かい手順のひとつひとつを覚えている訳じゃないけど、何てゆーのか・・・
悪い言い方をすれば「段取りが悪い」みたいなカンジ。

どうしたんだろう、今までこんなことなかったのに。
最初のお話で言っていたようなことが尾を引いてるんだろうか・・・
いやいや、そこはきっちり気持ちを切り替えて護摩に臨んでるハズだ。
しかしその後もそんな雰囲気は続き、霊感はないものの

「なんか場が重くて、やりにくそうだな」

と思いながら修法を見ていた。

護摩壇に火が入ってある程度すると、祈願者の名前を読み上げて
おふだを1枚ずつ火にかざして念を入れる。
この時、わたくしの名前が2回呼ばれた。

アレ?
同姓同名の人がこの中にいるのかな?と思ったけど、
この回の参列者は私を含めて10人ぐらい。
この数で同姓同名がいるなんて考えられない。

フツー、祈願者は祈祷のおふだを1枚だけ預ける。
が、私は祈祷のおふだに加えて方位除けのおふだも預けているので、
たぶん2枚のおふだが並べる時にバラバラになってしまったのだろう。

お護摩が終わると、導師様がおふだを渡しつつ、それぞれに身体加持をしてくれる。
私が導師様の前に行った時、案の定導師様が手にしていたおふだは1枚だけだった。
やっぱしね(笑)。

お護摩が終わって解散した後で、わたくしの顔を覚えていたお坊さんじゃない
もう1人の若いお坊さんが導師様に謝っていたので、
その方がおふだを並べるのを担当したらしい。

別にそんなことで怒っている訳じゃないし、
今回のお護摩に不満があった訳じゃないですよ。
ただ、何てゆーのか・・・
お坊さんといえどもやっぱり人間だし、目に見えない世界も
なんか色々ありそうだな~なんてことを考えたりもしました。

今回のお護摩は、仏教史の面から色々考えていたこともあったし、
これだけスムーズじゃないお護摩も珍しいので(笑)、
色んな意味で記憶に残るお護摩だったかもしれません。

理趣経の件 をきっかけに道が分かれてしまった最澄と空海ですが、
天台宗が現在に引き継がれる密教の道を整えたあたりについては
「叡山攻め」の方で簡単に紹介しましょうかね。



にほんブログ村





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2015年09月29日 17時10分10秒


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

りりじい

りりじい

カレンダー

コメント新着

王島将春@ Re:浅草&寛永寺法要編(8) 東国の成熟(01/08) はじめまして。福井市在住の王島将春(お…
よー子@ 墓参り2014(2) 慈眼寺~芥川龍之介と小林平八郎の墓(08/02) 前略 初めてお便りします。 質問ですが、…
伊藤友己@ Re:上野第三編(12) 寛永寺105/清水観音堂~越智松平の灯篭(06/20) 越智松平家が気になって詳しく拝見しまし…

サイド自由欄

よみがえる江戸城 [ 平井聖 ] 価格:2916円(税込、送料無料)






PVアクセスランキング にほんブログ村

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: