たけぞうのばか日記(仮)

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たけぞう111

たけぞう111

2005年09月18日
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世間は3連休のまっただ中だとゆーのに朝っぱらから会社へ。
しかも平日よか早く。
外はどピーカンだし、うーんちょこっとソンした気分。
でもいーんだい! 仕事アイしてるからいーだい! 

15時までたっぷり仕事した後、まっすぐ帰宅して
ずーっと観たかった 『誰も知らない』(是枝裕和監督) をようやく観る。

カンヌで最年少主演男優賞を取った作品だったけど
ドキュメンタリータッチの作品で

初々しい演技がタランチーノの心に響いただけかも
って思ってたけど、こんなオレの予想を見事に裏切ってくれた
実にすんばらしい作品だった。

子供たちを置き去りにして男の元へ行ってしまう母親。
時間が経つと共に徐々にストリートチルドレン化する子供たち。
髪は伸び放題。身なりはボロボロ。
水道まで止められて公園で飲み水を確保したり、洗濯する毎日。
それでも気付かない周囲のオトナたち。
まさに「誰も知らない」子供たちだけの生活。

そんな日常の中、末娘が椅子から落ちて動かなくなり
そのまま死んでしまう。


お金もないし、そうすることで行政に現状が知られ
4人の子供たちはバラバラになってしまう可能性が高くなる。
それは子供たちがもっとも恐れている事態だった。

冷静に考えれば、生きてさえいれば離ればなれになっても
いつかは会える。

と思うが、極限状態に置かれた子供たちは
その判断さえつかない。
そしてそれは誰にも攻められない。

冷たくなっていく末娘の手を長男が触るシーンで
涙が溢れた。
なぜだかは分からない。

そしてスーツケースに入れようとするけど入らないシーン、
モノレールで亡骸を運ぶシーン、
羽田空港で埋めるシーン、
溢れる涙を抑えることができなかった。

なぜこんなにも涙が止まらないのか。
子供たちへの同情?
母親、そして、子供たちに手をさしのべてやることができない社会の無関心への怒り?
おそらくその両方だと思うが、なにか違うような気がした。
自分の心に聞いてみたが、よく分からなかった。

しかし、観賞後、元ネタとなった事件について調べていく過程で
答えが見つかった。

監督の是枝氏がこの映画を撮ろうとした動機は
「僕の心の中で実際の事件で妹弟たちを支えた長男の少年をしっかりと抱きしめるためにこの映画を作ることを決意した」
ということだった。

このコメントを読んでまた号泣。・゚・(ノД`)・゚・。

そうだ。オレも、この絶望的な状況下で幼い兄弟たちを必死で守ろうとし、
でも長男自身もまだ子供だから時には自分の楽しみを優先させたり
幼い弟、妹に当たったりせざるをえない長男に対して
「抱きしめてやりたい」という気持ちを強く感じていたのだ。たぶん。

「よく頑張った」と。
「おまえは何も悪くない」と。

「映画」としてもよく出来ている。
特に子供たちの演技がすばらしい。
そして過剰な演出をせず、子供たちの演技を自然なまま引き出した
是枝監督の技術もすばらしい。
そのために、一年かけて撮ったらしい。

この人もまた魂の仕事人である。

音楽もよかった。
タテタカコは歌だけじゃなくて演技(コンビニの店員)もよかった~。
なーんか味のある役者だなあと思ってたんだよなあ。

ゴンチチもナイス!

まだ観てない人はぜひ!

ちなみに映画の元ネタは1988年に起きた「西巣鴨子供4人置き去り事件」。
「昭和63年7月、東京・西巣鴨の2DKマンションから長男(14)、長女(5)、二女(3)の3人が福祉施設に保護された。警視庁巣鴨署の調べで、彼らの父親はそれぞれ別。母子家庭だったが、母親(40)が愛人宅へ行ったきり戻らなかったため、半年間子供たちだけで暮らしていたことが判明。さらに同マンションの押し入れから乳児(二男)の遺体が見つかり、長男とその友達がせっかんし、死なせたという三女(2)の遺体が埼玉県秩父山中で見つかった。母親には計5人の子供がいた。母親は保護者遺棄などの疑いで逮捕、長男も傷害致死と死体遺棄の疑いで逮捕された。(年齢はすべて当時)」






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最終更新日  2005年09月18日 23時06分40秒
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是枝監督って  
fukusukelover  さん
はじめまして。
「誰も知らない」いい作品ですよねぇ。
是枝監督作品のファンで、この作品が話題になった頃地元であった講演会に行ったのですが、
そこでは「この映画では誰も悪者にしたくなかったんです」と語っていました。
次は時代劇作品とのこと。これまた楽しみ! (2005年09月18日 23時43分53秒)

Re:是枝監督って(09/18)  
fukusukeloverさん

はじめまして。
カキコありがとうございます。

是枝監督の講演会、行ったんですね。
いいなあ。
先月、お台場で是枝監督出演のイベントがあったみたいですが、
気付かずスルーした自分のアホさに
辟易しました。

>そこでは「この映画では誰も
>悪者にしたくなかったんです」と語っていました。
うーんやっぱそっすかー。
メディアは母親バッシングに終始しましたが、
この映画では母親に対するバッシングは微塵も感じられませんでしたよね。
確かにだらしないヒドイ母親で、
やったことは許されるものではないけど、
母親だってひとりの人間ですからね。
つかYOUの演技、よかったなあ。

>次は時代劇作品とのこと。これまた楽しみ!
へえそうなんですか。
楽しみ~。
貴重な情報、ありがとうございました。 (2005年09月19日 00時18分24秒)

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