いつか南の島へ

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shapocliak @ Re:こんにちは♪(03/20) kakashi3108さん コメントありがとうさ…
kakashi3108 @ こんにちは♪ 新着から来ました。まずニコラスケイジの…
shapocliak @ はてさて こんな偏屈で無責任なババアの言うことは…
リリア~ナ・ギッシュ @ なんか おもしろそう!アニメってあんまり好きじ…

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2005.02.06
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カテゴリ: 映画
ちょっと電車に乗ればすぐ都心。
そんなどこにでもある町でのお話。

大人たちは都会と田舎を行き来する。どちらにも存在する自分の間を無意識に行き来するかのように。
子ども達は自分の世界に生きる。その世界が毎日少しずつ広がっていくのに気づかずに。そうしてゆったりとした時間の中で繰り返される日常。

家族が出てくるけれど、家族の話ではない。むしろ個人の成長の物語。
縁側でみんなでお茶をすするシーンが結構出てくるけれど、そこに家族の絆は感じられない。かといって主人公と言える人物も見当たらない。家族のほかにヘンな人たちがたくさん出てくるけれど、ストーリーに不可欠な人は誰一人としていない。そして当の家族はといえば、じいちゃん以外みんな一見まとも。その実てんでばらばらで、一番ヘンテコな姿のじいちゃんが一番まともな感性を持っていたりする。
それぞれが抱える、悩みとはいえないようなふとした胸の苦しさ。
何気なく動いたときにちくっと刺さるちいさな棘。
そんな「個」の集団がこの映画を形作っている。


じいちゃんが死んだあと、みんなでじいちゃんの部屋に入り、表紙にひとりひとりの名前が記されたスケッチブックを発見する。形見となったスケッチブックは、一人一人が主人公のパラパラ漫画だった。いつしかそれぞれが自分のパラパラマンガに見入ってしまう。そこにはやっぱり自分とじいちゃんしかいない。他の家族はどこかに行ってしまっていて1対1の絆だけが存在してる。

日常が延々と続く様をスクリーンに延々と映し出すことで、人が生きるってこんなことだって心に染み込ませていく。そんな映画。
観終わって余韻が残る映画。
石井監督と浅野と我修院のトリオだから観に行ったんだけれど、三浦友和が出色。あんなに怪しげなサイコセラピストを職業人としてフツーに演じている。画面の中に生きてる。いそうだもの、ああいう先生。
貴重だと思うな。





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Last updated  2005.03.21 02:53:11
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