Shige & Happy の 気まぐれ写真日記

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KEI@ Re[2]:高倉健さんの名言(5/14)(05/14) shige&happyさんへ ありがとうござい…

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2022/06/24
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​​ 「差別」をテーマに人権教室 ​​

 人権擁護委員として、今月はすでに1小学校、1中学校、計4学級で人権教室を実施した。このブログの6月6日の記事では、市北部の中学1年生3学級で実施した人権教室について書いている。ケツメイシの「仲間」を使った授業である。

 「仲間」を使った授業は新たに開発した教材だったが、今日(6/24)は市南部の中学2年生2学級に、また違った新教材で実施した。学校側から「差別をテーマに」と要望されたので、アメリカの人種差別を取り上げた。

 使った教材は、よしだよしこさんの曲「She said NO」である。このアイディアは「J-Popで創る中学道徳授業」(柴田克:明治図書)から大いに触発されて使わせてもらった。

 1955年12月1日、南部アラバマ州モンゴメリーのバスの中、仕事帰りのローザは、運転手の「座席を、新たに乗って来た白人のために空けろ」と言われる。彼女は「NO」と言って席を立たず警察から逮捕される。

「ローザ・パークスの行動への賛否を問う」

(行動の賛否を問う直接的な発問は難しかったかもしれない)

 リンカーンの奴隷解放宣言(1863年)から1世紀近くに経とうとしている時、南部諸州では様々な人種隔離の法律があった。奴隷の身分からは解放されたが、個人的な暴力や暴言なども日常茶飯事だった。南部の黒人たちの多くはそれに反対の声を上げることなく、不合理な差別に対して戦うこともあきらめていた。

 しかし、バスの中でのローザ・パークスの小さな勇気は大きな運動に変わってゆく。その大きな運動の中心に立ったのが、当時モンゴメリーの教会の牧師だったキング牧師である。ローザの小さな勇気はキング牧師の心に火をつけた。キング牧師は、モンゴメリーの黒人たちに「バスボイコット運動」を呼びかける。

「差別をなくすため、自分だったら何ができる?」

(ミニ感想文では、多くが彼女の小さな勇気に感動したと書いていた)

  今日の実践では、教材や発問の検討が不十分だった。コロナ禍の中、グループや隣同士での話し合いなどは無理だ。でも、生徒の心の中に、ローザ・パークスの行動に関して、「賛成か反対か」、「自分だったらどうか」という、「迷い、とまどい」などの「心の中の葛藤」を起こさせることはできたはずである。

 歌詞をプリントして配布していたこともあり、歌詞の内容は多くの生徒がよく理解できていた。惜しむらくは、ローザ・パークスの立場になって考えさせるは至らなかった点である。

 ただ、この学校ではコロナで休校した期間もあって、社会科の授業がまだ南北戦争はおろかアメリカの独立戦争の所もまだ学習していないそうだ。生徒のレディネスをもっと考えて授業を組み立てる必要があった。

 この教材はもっと深めることができる。今日の試みを下敷きにもっと生徒の心に響く時間を創り出したいと思った。

※中学生の心に響く多くの歌をもとに、道徳の「ねらい」に合わせて分かりやすく教材構成を提示してくれている柴田克さんに深い尊敬の念と感謝をささげたい。
参考にした柴田さんの著書は下のリンクから
https://books.rakuten.co.jp/rb/15544588/

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Last updated  2022/07/03 11:56:42 AM
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