さすらいの若旦那の日記。

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2005.07.26
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カテゴリ: 感動して下さい。
蒸し暑かったので、外回りの途中 大型スーパーに入った。

言うまでもなく クーラーがガンガン効いている。
汗っかきの私にとって、そこは いわばオアシスのようなものだ。

店内の1階が吹き抜けになっていて、ベンチがいくつか並んでいる。
私は この場所で、いつも小休止を取るのを最近の日課にしていた。

ハンドタオルで汗をふきながら ふとベンチの横の方を見た。
私とほぼ同じくらいの年齢の男性と、幼稚園くらいの女の子が座っていた。

おそらく買い物を済ませてこれから帰るところなんだろう。
白いビニール袋から パンや牛乳や、その他 いろんな食料品が見えた。


買い物に来てるんだろうな・・。ふとそう思った。

子供は片手にしっかりと黄色い風船を握り締めていた。そういえば
入り口で小さい子供たちに風船を配っていたな・・。

白いビニール袋から 買ったばかりのお菓子を取り出し、女の子は
嬉しそうに笑っていた・・。と、次の瞬間・・

持っていた風船が 子供の手をすり抜け、吹き抜けの高い天井に向かって
遠ざかっていった。「あっ」一瞬私は小さくつぶやいて風船を目で追った。

「パパー・・」女の子は少し飛び上がって風船を取ろうとした。
父親もすばやく立ち上がり手を伸ばしたが、ダメだった・・。

風船はそのままゆっくりと上昇し、やがて天井に着いたかと思うと
「パン」と音を立て、割れてしまったのだ。


女の子は一瞬の出来事に驚いていたが、やがて声を上げて泣き出した。

女の子にはかわいそうだったが、風船を放してしまうことは子供には
よくあることだ。仕方ないなあ。また入り口でもらえるから大丈夫だよ。

私は本当に この出来事を軽く考えていた。

しかし、泣き続けている女の子の頭をそっと撫でながら、


「風船はねぇ、きっとお母さんに逢いに行ったんだよ・・」
「バイバーイって言っとこうね。ずっと泣いてたらお母さんも悲しいぞ」

父親に諭され、ぐっと口をつぐんで涙をこらえる女の子。
優しく女の子の頭を撫で続ける父親・・。

その場にいるのがつらくなって、その店を出た。

全てを聞いたわけじゃない。まして どこの誰かも知らない親子である。
母親が亡くなったのか、理由があり離れて住んでいるのか 知る術も無い。

ただひとつ確かなのは・・
その女の子は父親にとても愛されているということだ。

母親がいないことは女の子にとって寂しいことかもしれない。
でも、その代わり お父さんがそれ以上に愛してくれているじゃないか!

ガンバレ・・。涙を拭いて・・。


相変わらず 入り口では、お母さんと一緒にいる子供が
風船をもらっていた。嬉しそうにニコニコしながら・・。


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最終更新日  2005.07.27 00:46:17
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