さすらいの若旦那の日記。

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2010.01.01
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カテゴリ: カテゴリ未分類
久し振りに実家に帰った。


元日の高速は思ったほど混んでおらず、両親の待つ実家にはスムーズに着いた。
心配性のおふくろはよく電話を掛けてきていたが、顔を見るのは本当に久し振りだった。

相変わらず無口な父が、居間でテレビを見ていた。
いつものことではあるが、交わす会話も少なかった。

おそらくは、そんな父の遺伝子をしっかり受け継いだ私もまた、無口のままテレビを見つめていた。
母と妻は台所のほうでお互いの近況を話しながら笑っていた。

この春から小学生になる次男は人見知りなど全くなく、久し振りに会うおじいちゃんにすぐなついていた。


妻方の両親の家にも年始の挨拶に行った。
闘病中の義父もその病状は小康状態を保っており、妻が持っていったおせちをうまいうまいとつまんでいた。

帰りの高速道路で、次男はすっかり眠りについていた。
妻も気疲れからか、助手席でウトウトしていた。

運転しながら私は思った。
あと何十回、いや、あと何回、両親に会って元気な姿を見ることができるのだろうかと。

次から次に、子供の頃からの想い出が走馬灯のように浮かんでは消えていった。
まるで対向車線を走る車のように、次から次に通り過ぎていった。

なぜだか涙が出た。

泣いているのを見られるのが嫌だったから、そっとハンドルから片手を離し、手の甲で涙を拭った。

拭っても拭っても涙が止まらなかった。











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最終更新日  2010.01.02 01:08:39
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