さすらいの若旦那の日記。

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2014.04.25
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今朝の出来事。

会社のビルに着いて、ちょっとトイレの大の方へ。

個室に入り、ふと棚を見ると、
そこには携帯が一つ。

おそらく、先客が忘れたのだろう。
持ち主をプロファイリングで推理する私。

男性トイレにあったから、まずは男性であることはほぼ99%間違いないと思う。
残りの1%は、大阪のオバちゃん。
女性トイレに行列はできてなかったからそれはないか。


タイトルにも書いたが、置いてあるのは
スマホではなく、二つ折りの携帯。
今どき少数派である。

ここは推理のわかれるところだ。

お金のない若者か、デジタルに疎いおじさんか。
いや、若者は流行を追いかけるから、おじさんの可能性が高い。

やはり、おじさんに間違いないだろう。
決め手は携帯に着いているストラップだ。

とてもオシャレと言えるストラップではない。
ビニールでできた、ビヨーんと伸びるアレ。
先にはおそらくスーツに留めるであろうクリップが着いている。



私はおじさんが慌てている姿を想像した。
もしかしたらこのトイレに舞い戻るかもしれない。

完全に無防備な私におじさんは外からドンドンと扉を叩く。
おい、あんた、私の携帯がそこにあるだろう。
こらこら、勝手に開いてメールをチェックするな。


考えれば考えるほど嫌な気分になってくる。
私は何も悪くない。冤罪だ。
入ったトイレにたまたま携帯が置いてあっただけなのだ。

私は用を足すのを諦め、勇気を振り絞って携帯を手に取り、
中のディスプレイを見ることなくポケットに入れた。

断わっておくが、決して盗もうとした訳ではない。
このままスルーして放っておけば、次の人の手に渡ってしまうかもしれない。
その人が悪人だったらおじさんがかわいそうだと思ったからだ。

私はビルの管理事務所を訪れ、
中にいた人にその携帯を託した。

おじさんの元に携帯が戻ったかどうかわからない。

ただ、私の中に、
少しの便意と爽やかな気分が残った。





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最終更新日  2014.04.25 23:42:57
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