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2005年04月07日
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カテゴリ: 食品衛生
 少し脱線します。先日私の地元福岡で大きな地震がありました。
家は北九州でしたから被害はありませんでした。元の勤め先福岡市
役所では、実験用のガラス器具が割れたとか、書棚が倒れたと被害
があったそうです。被害の大きかった玄海島の皆様にお見舞い申し
あげます。

 地震の少し前にフジテレビ系列で震災後の救急医療を描いたドラ
マ「救命病棟24時」を放送していました。最終回で誤って消費期限
切れのおにぎりを食べて看護師とドクターたちが食中毒に罹ったと
いう筋書きでした。

中毒に罹るかなぁ」という疑問です。作者は5日も経った消費期限
切れのおにぎりなら食中毒になるという常識で書いたものです。

 しかし、映像では、コンビニで売られているおにぎりのようでし
た。食中毒予防の3原則に「付けない」「増やさない」「殺す」が
あります。聞くところによるとコンビニ業界の弁当は、無添加をう
たい保存料を使わない方向に行っています。保存料を使わずに消費
期限を延ばすには、食中毒菌を付けない、増やさない事に最大限努
力している筈です。その結果初発菌量(できたての弁当の生菌数)
が低くなってきています。コンビニ関係の弁当は虐待試験といって、
30℃の条件で保存し、生菌数が一定数以下にするという規定を設
けている所が多くあります。


色ブドウ球菌は付いてないでしょう。しかし、腐敗菌は空気中にも
いますので、消費期限が切れれば腐敗を始めます。ドラマでは看護
師とドクターが食べていますので、そんなに腐敗が進行してない状
態です。その状態では、私は、黄色ブドウ球菌による食中毒を起こ
す可能性は低いのではないかと思ったのです。

んし、おすすめするわけでも安全を保証するわけでは決してありま
せん。

 一方シンガポールのレストランは、お店に来るお客さんに提供す
るのが仕事ですので、衛生管理のレベルはコンビニのおにぎりとは
全然違います。配達するという時間と気温条件も加味しますと、黄
色ブドウ球菌による食中毒を起こす可能性は非常に高いと思われます。

 同じおにぎり、弁当であっても製造過程の衛生管理によってリス
クは違うということ。温食弁当、駅弁、コンビニ弁当はお客さんが
食べる迄の時間が違いますので、衛生管理のレベルが違う。新鮮で
あれば安全という日付表示過信をしないということです。





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最終更新日  2005年04月07日 09時30分40秒
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