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フランスで風邪を引いたときに食べられる定番の食事は、日本ほど“これ!”と決まっているわけではありませんが、家庭でよく作られる「風邪向けごはん」にはいくつか共通点があります。体を温め、消化に優しく、栄養がしっかり取れる料理が選ばれやすい点は日本と同じです。ここでは、フランスで一般的に親しまれている風邪のときの定番食を、理由とともに紹介します。
フランスの家庭で特に人気なのが、玉ねぎをじっくり炒めて甘さを引き出した「オニオンスープ」です。玉ねぎには体を温める働きがあるとされ、風邪で弱った体に優しい味わいです。温かいスープは喉の痛みを和らげ、消化も良いため、食欲が落ちたときにも飲みやすい一品。家庭ではチーズやクルトンを控えめにして、より軽く仕上げることが多いです。
市販のブイヨンを使ったシンプルなスープもよくとられます。人参やネギ、玉ねぎ、セロリなどの香味野菜を軽く煮込んだ「ポタージュ」や「ブイヨンスープ」は、体を温めながら水分とミネラルを補給でき、特に発熱時に重宝されます。フランスでは薬局でも「soupe spéciale hiver(冬向けスープ)」として売られていることがあり、風邪のときの定番として定着しています。
フランスでは風邪対策にハーブティーが欠かせません。特にカモミール、タイム、エルダーフラワー、ミントなどが好まれます。これらは喉を潤し、鼻づまりを和らげるとされるため、家庭療法として長く親しまれてきました。蜂蜜を加えて飲むことも多く、蜂蜜の殺菌・喉の保護作用を期待して利用されます。
アメリカで「チキンスープ」が定番であるように、フランスでも鶏肉を柔らかく煮込んだ料理が風邪のときに好まれます。骨付き鶏肉をブイヨンや野菜と一緒に煮込む「プーレ・オ・ブイヨン」は、旨味たっぷりで栄養価も高く、胃に負担をかけずにエネルギーを補えます。スープ部分だけを飲むこともあります。
消化しやすく腹持ちの良いジャガイモ料理も風邪のときの味方です。特に「ピュレ(マッシュポテト)」は子どもから大人まで好まれ、喉が痛いときにも食べやすい柔らかさが魅力。バターやミルクを少なめにして軽く仕上げるのが一般的です。
フランスでは、体調が悪いときに「りんごのコンポート(煮りんご)」をすすめる家庭も多いです。りんごは消化に優しく、自然な甘みがエネルギー補給に役立ちます。温かいコンポートは胃腸を冷やさず、子どもにも人気です。
フランスで風邪のときに好まれる食事は、スープ類、ハーブティー、煮込み料理、消化しやすい野菜や果物など、身体を内側から温めてくれる優しいメニューが多いのが特徴です。日本ほど「お粥」のような明確な定番はありませんが、それぞれの家庭で受け継がれた“体を労わる料理”があり、風邪を引いたときに心身をほっとさせてくれます。
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