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イタリアで風邪を引いたときに食べられる定番の家庭料理は、フランスや日本と同じく「体を温める」「消化に優しい」「栄養をしっかり補える」というポイントを押さえたものが中心です。国全体で“風邪のときはこれ!”という絶対的定番があるわけではありませんが、どの家庭でもよく作られる“おばあちゃんの知恵袋”のような料理がいくつもあります。ここでは、イタリアで一般的な「風邪のときの食事」を理由とともに紹介します。
イタリアの風邪食といえばまず“ブロート”。鶏肉・牛骨・香味野菜をじっくり煮込んだ澄んだスープで、体を内側から温め、弱った胃腸にも優しい定番です。イタリアでは冬になると家庭でよく作られ、風邪を引いたときは特に重宝されます。喉が痛いときや食欲がないときでも飲みやすく、水分・ミネラル補給にも最適です。
ブロートに小さなパスタ(オルツォ、ディタリーニ、ステッリーネ〈星形パスタ〉など)を加えた「パスタ・イン・ブロード」も風邪向けの定番。子どもから大人まで安心して食べられる優しい味で、柔らかく煮たパスタが胃に負担をかけません。とろみが出るので温かさが持続し、寒気があるときにもぴったりです。
日本のお粥にかなり近いのがこの「リゾット・イン・ビアンコ」。ブイヨンで米を柔らかく煮たシンプルなリゾットで、具材はほとんど入れません。風邪で食欲が落ちているときでも食べやすく、胃腸を労わりつつエネルギーを補給できる優しい一品。少量のパルミジャーノを散らして風味を加えることもあります。
イタリアでは野菜を煮て裏ごしした「パッサート(Passato)」と呼ばれるスープも人気。特に人参、ジャガイモ、ズッキーニ、ほうれん草などを柔らかく煮て、なめらかに仕上げたものは喉にも胃にも優しいため、風邪のときによく作られます。オリーブオイルを少量垂らして飲むと、体がよく温まります。
イタリアでもハーブティーは風邪対策の定番。カモミール(Camomilla)、レモンバーム、タイム、フェンネル、ミントなどがよく飲まれます。これらは喉を潤し、鼻の通りをよくし、身体を温める効果が期待されます。蜂蜜(miele)を加えて飲む家庭も多く、喉の保護やリラックス効果を狙って使われます。
イタリアの家庭療法として特に有名なのが、温かいお湯にレモン汁と蜂蜜を溶かした飲み物。喉の痛みを和らげ、ビタミンCと糖分を補給できます。とてもシンプルながら、多くの家庭で代々受け継がれている「風邪のときの一杯」です。
ほうれん草、にんじん、ジャガイモなどを柔らかく茹でた「茹で野菜」も、食欲がないときの定番。オリーブオイルと少量の塩で味付けするだけのシンプルな料理で、消化がよく栄養補給にも向いています。
イタリアの風邪食は、スープ・煮込み・柔らかい穀類・ハーブティーなど、胃腸に優しく体を温める料理が中心です。特に「ブロート」と「スープパスタ」はイタリア全土で親しまれており、日本のお粥やフランスのオニオンスープと同じように、風邪のときの“心の支え”として根付いています。
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