哲哉くんは作者のお陰で色々と痛い目に・・・(笑)
いや、山あり谷ありじゃないとやっぱりお話は面白くないからね。多分Sじゃない人も書き始めればSっ気がでてくるんじゃないかなー。

カオルのどっちなのかわかんない感じに、男の人はドキドキしてしまうんだろうねぇ。
そして何の電話がかかってきたのか・・・
気になる・・・。 (2005/12/19 11:31:43 PM)

眠れない夜のおつまみ

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2005/12/18
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カテゴリ: 小説
安城駅に着いた。着いてしまえばあっと言う間のような気もする。
けれど、そうではないと身体の疲労が講義するように訴えてきてやはり長かった、と改めて思った。
俺はこれからまた名古屋に帰らなければならない。
多分、今すぐ。独りで、だ。

そんな予感とは裏腹に駅の目の前にやや控えめではあるがラブホテルのネオンがチカチカと目に染みている。
俺の視線の先が分かったのか
「じゃ、本当にありがとうございました。」
と言ってドアに手が伸びていた。
俺はとっさにかおるの手を取っていた。

「あの・・・ちょっと痛いです。」
とかおるが細い声で言った。
「もう少しだけ、一緒にいれないかな。」
俺の声も懇願するようなか細い声だった。
狭い車内でかおるの肩を寄せて抱きしめた。かおるは身を任せるように拒まなかった。
俺の鼓動は速まった。
そしてまだ迷っていた言葉を口にした。
「朝まで一緒にいられないだろうか?」
沈黙が流れ、かおるの身体に力が入った。
俺には拒否の合図だと分かった。
「ダメなのか?」

しかし、女に駄目だと言われるよりはマシだと思っている。
「ごめん。じゃ、おやすみ。」
と言ってかおるをゆっくり離した。
かおるはそそくさと少し乱れた服を直して車から出て行った。
「今日は、本当にありがとう。気をつけて帰ってね。おやすみなさい。」

物分りのいい間抜けな男に成り下がった気分だ。
予感はあったものの、期待通りに行かないと、本当に虚しいものだ。
自分勝手なゲーム感覚を楽しんでいたつもりが、結果的には振り回されている。馬鹿みたいだ。何をやっているんだろう・・・。
今の俺には本当に行き場が無いと感じた。
かおるの姿はだんだん小さくなって立体駐車場に消えていった。
俺もエンジンをかけてとぼとぼと帰ることにした。
これで終わりだな・・・
間違いないと俺は確信さえした。
メールも電話ももう俺からはしない。
ゲームは終わり。俺の負けだ。
打ちのめされたような最悪の気分で車を走らせた。

翌朝、疲れた身体に鞭打つように出勤する為に車に乗り込んだ。
すると、かおるからもらった沖縄の写真がCDケースに挟まれているのに気付いた。
暫く写真を見つめていると、なんだかかおるの事は憎めないな、と思えてきた。スーツのポケットに写真を入れてエンジンをつけた。
会社に着くと俺は写真をデスクの引き出しにそっとしまった。
昼休みに引き出しから写真を出して眺めていると、後ろから女子社員が声をかけてきた。
「きれいな写真ですね。どこですか?」
びっくりして振り返ると一つ後輩のの田口だった。時々彼女の方から話しかけてくる。
「んん。沖縄。」
「行ったんですか?いいな~。沖縄好きなんですよ。」
と本当に羨ましそうな言い方をする。
「いや、これ貰ったの。」
「そうなんですか。きれいですね。ここに貼っておいたら?」
と写真をPCの画面の端っこにペープで止められてしまった。
「いつでも眺められますよ~。また見に来させてくださいね。」
と言って田口は去っていってしまった。
まったく・・・と思っているとポケットの中の物の振動を感じた。
もう一つの携帯にメールが来たのだ。

ーかおるからだー

咄嗟にそう思って携帯を取り出した。
送信者はやはりかおるだった。

昨日の夜景は本当に素敵でした。でも、ちょっと遠かったですね。
今度はもう少し近いところに連れて行ってくださいね。
今日はお仕事?身体は大丈夫ですか?
正直、私はちょっと辛いです。(笑)

また電話します。

                  かおる

メールが来たことが信じられなかった。
しかし、女ってものは昨日の出来事をどう考えているのだろうな。
男の気持ちを知ってか、知らずか・・・。
しかし、俺からの連絡はせずに待っていよう、そう再度心に決めた。
そして、その夜かおるから電話がかかってきたのだった。


                          <つづく>




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時々、もの書きってSが多いんじゃないかしら?と思ってしまう。(笑)
何となく言っている事わかりますか?
このシリーズダラダラと続いてしまっています。
これ、いつになったら終われるんだろうか・・・。
このお話が終わったら中休みで違う短いお話にしようと思ってます。





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Last updated  2005/12/19 02:39:44 AM
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Re:もどかしい記憶 第四夜 鬼の涙(15)(12/18)  
雪村ふう  さん
やっぱりかおるさんも惹かれ始めてるんでしょうね。
一度、かおるさん側からの話も見てみたいなと思ったりして。
でも、それは反則かな(^_^;)

物書きってSが多いというか、多少Sっ気がないと書けないのかもしれませんね。
(書いてるうちに、書けるようになるというのもあるでしょうが)
やっぱり面白い話って、登場人物はたいていどこかで酷い目に遭ってたり、すごく悩んでたりするし。
全然違う意味だったらごめんなさい(;^_^A
(2005/12/19 10:18:03 PM)

Sですね(´ー`)  

Re[1]:もどかしい記憶 第四夜 鬼の涙(15)(12/18)  
雪村ふうさん
>やっぱりかおるさんも惹かれ始めてるんでしょうね。
>一度、かおるさん側からの話も見てみたいなと思ったりして。
>でも、それは反則かな(^_^;)

それも書こうかどうしようか迷っています。

>物書きってSが多いというか、多少Sっ気がないと書けないのかもしれませんね。
>(書いてるうちに、書けるようになるというのもあるでしょうが)

やはりそう思います?

>やっぱり面白い話って、登場人物はたいていどこかで酷い目に遭ってたり、すごく悩んでたりするし。
>全然違う意味だったらごめんなさい(;^_^A
-----
そうそう。そういう意味です。 (2005/12/20 12:54:00 AM)

Re:Sですね(´ー`)(12/18)  
ぼっつぇ流星号さん
>哲哉くんは作者のお陰で色々と痛い目に・・・(笑)
>いや、山あり谷ありじゃないとやっぱりお話は面白くないからね。多分Sじゃない人も書き始めればSっ気がでてくるんじゃないかなー。

やはりそうですよね☆
何だか無性にいじめたくなってしまう自分が怖いわ。(笑)

>カオルのどっちなのかわかんない感じに、男の人はドキドキしてしまうんだろうねぇ。
>そして何の電話がかかってきたのか・・・
>気になる・・・。
-----
(2005/12/20 12:55:02 AM)

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