2020年08月08日
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テーマ: 読書(8214)
カテゴリ: 本 あ行
今日の読書は、2020年度 81冊目
❤集中ボーナス:欠乏のおかげで人はそのとき最も重要と思われることに集中する。
❤トンネリング:欠乏のせいでほかのもっと重要かもしれないことがトンネルの外に押し出されてほったらかしになる。
❤目標抑制:自分にとって重要なことに集中すると、ほかの関心事についてあまり考えられなくなる
❤欠乏への対処にトンネリングを起こすことは、利益にもなれば損失にもなる
❤人は注意散漫なとき、より多くのカロリーを摂取するp54
❤トンネルの外の物事ははっきり見えにくく、過少評価されやすく、省かれる可能性が高い
❤人の気を散らすもの、心を占領するものは、外から来るとは限らない。人は自分でそれを生み出し、その雑念は集中の持続を邪魔する。欠乏は内因性の混乱を生むp63
❤何に集中するかを意識的に選ぶことで心の方向がきまる「トップダウン」プロセスと、なんらかの刺激に注意を引きつけられて本人にはコントロールが難しくなる「ボトムアップ」プロセス

❤欠乏に少しくすぐられると、いきなり衝動的になる。欠乏は流動性知能だけでなく、実行制御能力も減じるp79
❤貧困は流動性知能と実行制御を低下させる。これは彼らの能力が低いからではなく、知性の一部が欠乏によって占拠されているからであるp84
❤大部分の人は、言語について右耳が優位であり、右耳に示される言語情報の方が楽にしっかり聞ける。左右は処理能力を必要とする。p86
❤ダイエット中の人、金欠の人、孤独な人は、欠乏に寄って重い負荷がかかるp88
❤心に重荷があるときは、笑顔で親切にすることは難しい。そのつもりはなくてもきついことを言う。親は子どもに当たり散らす。負荷をかけられた処理能力は不注意を招く。p90
❤処理能力への負荷があらゆる行動に潜在的影響を与えている。ふだんは人柄や才能の傘下に入る忍耐、寛容、思いやり、献身など、認知能力と実行制御力に立脚している.問題は人ではなく、欠乏している状況なのだ。p91
❤人は欠乏のせいで莫大な借金を抱えたり、投資しそこねたりするだけではない。生活のほかの面でもハンディキャップを負う。まぬけになる。衝動的になる。使える処理能力が減り、少ない流動性知能と実行制御力でなんとかやっていかなくてはならない。生きるのはさらに大変になるp92
❤トレードオフ思考は欠乏状態に特有の結果
❤スラック:余裕の部分
人の豊かさは気にしないでいられるものの数に比例する:ヘンリー・ソローp118
❤もっと必要だと感じて借りることは、ある意味正確ではあるが、借りることによって負った利子はそれに見合わない。p153

❤人は忙しいとき、外食が(将来)健康にもたらす代償を無視するp161
❤誰しも欠乏を感じる状況におかれると、近視眼的行動に追い込まれる。トンネルは万人の視野を狭くする
❤問題はどれだけ使われているかではなく、どう使われているか。p167
❤一歩遅れとジャグリングが欠乏の罠p171
一歩遅れるとコストがかかる

❤豊かな期間、人は時間やお金を無駄にする。ゆるみすぎるのだp183
❤順調なときはとくに、人はぐずぐず引き延ばし、いまに集中しすぎ、曖昧な楽観主義に陥る傾向がある。やる必要のある仕事を先送りにする。貯めるべきお金を浪費する。豊かな資源の配分を間違え、来るかもしれない欠乏から身を守れるほどには、お金を貯めたり仕事をやり終えたりしていないp184
❤つかいすぎたり先延ばしにしたりしても、ほとんどのショックをなんとかできるだけのスラックを残せるくらい、十分な豊かさが必要
❤孤独な人は集中しすぎる.孤独な人たちの問題は、退屈であるとか、魅力にかけるとか、知識不足ではない。孤独な人たちは他人の感情を読み取るのがうまい。集中ボーナスのおかげだ。孤独な人たちは緊張して失敗するp186
❤お金が少ないということは、時間が少ないということだ。お金が少ないということは、人づきあいをするのが難しいということだ。お金が少ないということは、低品質の健康に良くないものを食べるということだ。貧困とは、生活のほぼあらゆる側面を支える生活必需品そのものの欠乏を意味するp196
❤処理能力に過剰な負荷がかかるとと、忘れる傾向が強くなるp205
処理能力に過剰な負荷がかかるということは、新しい情報を処理する能力が下がるということ。処理能力への負荷は、自制心を働かせるための心的資源が少ないこと。
❤正しい食事は相当な自制努力p207
❤やることがたくさんあるときは、ぎゅうぎゅうに詰め込みたい衝動に駆られる。ぎゅうぎゅう詰めになっていないと、十分にやっていないのではないかという気持ちになる。しかしその結果、スラックがなくなってしまう。予定外なのことが起こると、スケジュールが混乱してしまう。ちょっとでも問題が生じると、そのせいで課される負担にあなたはもう対応できないが、明日の予算から借金すると利子は高くつくp239
❤人がスラックを作らないのは、漠然とした将来を目の前にある現在と突き合わせると、スラックはぜいたくに感じられるからだ。しかし、欠乏に直面したとき、スラックは必要不可欠である
❤組織におけるひとつの解決策は、みんなにわかるようなかたちで、スラックが利用できるような状況を保証することp248
❤日常的なトンネリングとは無縁で、組織に十分なスラックを確保することを仕事とし、今日やるべきことではなく、余裕のない計画を狂わせかねない明日のショックに目を向ける人が組織内部にいた方がいい。
❤学ぶべき重大な教訓は、欠乏によって逆への圧力がかかっても、処理能力の管理と養成に重きを置く必要性である。労働時間を増やし、従業員にさらに精を出させ、休暇を見送る、といったことはすべてトンネリング反応であり、高い利子で借金ふるのと似ているp254
❤統計分析:テーブル一卓当たりの売り上げは?いちばんよくふさがるのはどのテーブルか?回転率は?
❤重要なのは進取の気性ー欠乏を理解することが、考え方を変えて長年の問題に対処するのにどれだけ役立つかを認識することp262
❤目標が薄れてしまう前に行動しやすい方法を提供する。放っておけば無視されそうなものを心のいちばん上に持ってくるp265
❤欠乏が人を引きずり込む力は強いかもしれない。しかしその論理を理解することで、ネガティブな影響を最小限にとどめることができる。自分の環境を耐欠乏性にすることもいくらか可能になるp287


いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学 (ハヤカワ文庫NF) [ センディル・ムッライナタン ]





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最終更新日  2022年01月09日 11時21分00秒
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