管理人teeの「こんなん持ってますー」

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Nov 1, 2005
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今でも懐かしの漫才映像を流す番組でしばしば出てくるので、若い人でも一度や二度はやすきよ漫才を見たことがある人も多いであろう。
亡くなってから何年も経つのに、今見てもかのやすきよ漫才は本当に面白い。
どんなに売れて世間から大御所と呼ばれるようになっても、時代が経つと「笑えるもの、そうでないもの」がこれほどはっきり分かれるジャンルはない。昔の喜劇や古典落語の芸で、何の知識もない人(自分も含む)がいざ見て本当に笑えるモノがどれだけあるのだろうか、、、。
漫才でも先駆けとして語られてる人達の中でいえば例えば「エンタツ・アチャコ」の当時の漫才を、今の人達が聞いてみて果たしてどれだけの人が笑うのだろう、、、というのもそうだ。

そうやって考えると、伝統芸能とか戦前というほど昔でないとはいえ、このやすし・きよしの片割れ、横山やすしという人物は漫才をやらせてももちろん面白かったが、このやっさんという人なりに至ってはもっと面白いのである。
数々の破天荒な伝説、、、警察のお世話になったことも、本業より競艇レースを優先して謹慎を食らったことも、それですらやっさんにかかると「ワイはワイが本業や」とでも言ってしまいそうなキャラだから(本人はそんなことは言ってないが)、事務所や周囲の人にすれば超迷惑である。でも世間にすれば「ほんとやっさんは困ったお人や・・・」と言ってはみても、実はそう思わせることで世間の人達を楽しませることも出来たキャラでもある。
が、この人にとっての最大の悲劇は、彼の歌の節にもある♪「他人を笑わすこの俺だって、自分の心は笑わせないのさ」というつもりが、世間にすればやっさんの言動、更に心そのものを笑ってたことを、死ぬまで見抜けなかったことではないか、とは思う。
いかにも極道みたいな言動を繰り返すことで、「やっさんこえーなー」と世間は思う。が、誰もがやっさんの芸風に関しては、作られたキャラではなしに地で行くキャラだとわかってた。事務所を解雇されてからは、自分が望んでではなしにますますブレーキがかからないデタラメキャラとして扱われていく。相方が政治家になった時、やっさんも参議院で立候補している。結果は落選だったが、その際ライトウィング団体の宣伝道具として利用されてるのを本人が知ってたのかすら怪しい。

例えは悪いが芸能人を端的に言うならそれは「おもちゃ」である。昔さだまさしの歌で「ぼくはおもちゃになりたかったんだ」という歌詞が示すとおり、多くの芸能人にすれば「自分は公衆の前でおもちゃになり切る」ことで、自身の収入を得ることをわかっている。が、やっさんの場合、なり切るではなしに、否応なしに根っからのおもちゃにさせられてしまったように思えてならない。


今でも昔のやっさんの画像がTVに映る。その映像のほとんどは「やすきよ漫才」の頃のだ。それを見るたびに「人を笑わすこの俺だって・・・」という歌の節に切なさを覚えてしまうのである。





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Last updated  Nov 7, 2005 04:19:21 PM
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tee7835 @ どういたしまして(^^) ほっけ81号さんはじめまして(^^) さきほ…
ほっけ81号 @ はじめまして 某巨大SNSから辿って参りました。 わたく…
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しげ@ ライブに行ってきました。 だいぶ前にこちらのページを読ませていた…
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