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アンドレイ・クルコフ『灰色のミツバチ』を買書つんどく。「仕事を辞め、妻に去られ、養蜂家になったセルゲーイチと、いまは何をしているのかわからない、犬猿の仲だった幼馴染パーシャ。狙撃兵と地雷に囲まれ、誰もいなくなった緩衝地帯《グレーゾーン》の村に暮らし続ける中年男ふたり。電気も途絶え、食料も足りず、砲撃も次第に頻繁になってくる。激化してゆく紛争下のドンバス地方を舞台に、飄々としたユーモアで描く物語。春が来て、やがてミツバチたちが目覚めたとき、意を決したセルゲーイチは旅に出る。ロシア占領下のクリミアを目指して──。全米図書批評家協会賞ほか受賞。ウクライナの国民的作家が戦禍のもとで書き続けた新長編。」(左右社の紹介)
2024年11月24日
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井戸川射子さんの『無形』を買書つんどく。「年老いて病を患う祖父と、彼の面倒を見る孫娘。親が失踪した姉弟。夫に先立たれ、近所の犬の世話をする老女。友情以上の感情を育む少女たち。守りたい兄と、それを疎ましがる弟。海辺の団地に集う人々に流れる、季節と記憶ー。気鋭の芥川賞作家・井戸川射子、待望の初長編。」(「BOOK」データベースより)
2024年11月23日
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春日キスヨさんの『長寿期リスク 「元気高齢者」の未来』を買書つんどく。「人生100年時代と言われる現在、老い衰えることを否認し「元気」を鼓舞するような本や、「老いても大丈夫」と安心させるような言葉が多く世に出ているが、80歳以上の長寿期高齢者の生活は、実際には困難に満ちている。長寿期を住宅で暮らす高齢者は、毎日の暮らしをどのように過ごし、何に不安を感じているのか?ひとり暮らしよりも夫婦二人暮らしの方が問題はより深刻だと支援者は言うが、それはどういうことか?離れて暮らす子どもたちはなぜ、親の状態に気づくことができないのか?家族社会学者である著者は、高齢者やその家族、支援者からの聞き取りを続けながら、現在の長寿期在宅高齢者に起こっている家族や社会についての様々な困難を丁寧にすくい取り、それを回避する方法を考え、伝える。」(「BOOK」データベースより)
2024年11月23日
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クレア・キーガン『ほんのささやかなこと』を買書つんどく。「1985年、アイルランドの小さな町。クリスマスが迫り、寒さが厳しくなるなか、石炭と木材の商人であるビル・ファーロングは最も忙しい時期を迎えていた。ある日、石炭の配達のために女子修道院を訪れたファーロングは、「ここから出してほしい」と願う娘たちに出くわす。修道院には、未婚で妊娠した娘たちが送り込まれているという噂が立っていたがー隠された町の秘密に触れ、決断を迫られたファーロングは、己の過去と向き合い始める。歴史に光を当てながら、人間の普遍性を見事に描きあげ、英国のオーウェル政治小説賞を受賞。世界30か国で翻訳され愛される現代アイルランド文学の旗手が贈る、史実に基づいた傑作中篇。」(「BOOK」データベースより)
2024年11月20日
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安堂ホセさんの『DTOPIA』を買書つんどく。「舞台は南太平洋の楽園、ボラ・ボラ島。白人女性“ミスユニバース”を巡って10人の男が競う。Mr.L.A.、Mr.ロンドン、そしてMr.東京ーやがてショーの視聴者たちは「自分だけのDTOPIA(デートピア)」を編集しはじめ、楽園の時間は膨張する。第46回野間文芸新人賞候補作。」(「BOOK」データベースより)
2024年11月17日
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原武史さんの『象徴天皇の実像 「昭和天皇拝謁記」を読む』を買書つんどく。「昭和天皇と側近との詳細なやりとりを記録した「昭和天皇拝謁記」。貴重な史料からは、政局や戦争、社会情勢や周囲の人々について饒舌に語る昭和天皇の等身大の姿が浮かび上がる。歴史上はじめて象徴天皇となった人物の言動を第一人者が詳細に読み解き、私たちにとって「象徴」とは何なのかを問い直す。」(「BOOK」データベースより)
2024年11月16日
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ケリー・リンク『白猫、黒犬』を買書つんどく。「奇想の天才が放つ、夢と幻想、誘惑と謎に満ちた摩訶不思議な物語。親切な白猫の大麻農園(『白猫の離婚』)、妖精の婚約者が眠る地獄の底(『地下のプリンス・ハット』)、主人だけは絶対に入れてはいけない家(『スキンダーのヴェール』)…。7つの童話を基にした、万華鏡のような新作短篇集。」(「BOOK」データベースより)
2024年11月10日
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水村美苗さんの『大使とその妻』を買書つんどく。「世界がパンデミックに覆われた2020年、アメリカ人のケヴィンは、軽井沢・追分の小さな山荘から、人けのない隣家を見やっていた。京都の宮大工の手になるその日本家屋は、南米から帰国した元外交官夫妻の住まいだったが、親しい隣人であった夫妻は、前年ふいに旅立ったあと、消息を絶ってしまっていた。能を舞い、たおやかに着物を着こなす古風で典雅な夫人・貴子。ケヴィンは彼女の数奇な半生を、「日本語」で書き残そうと決意するー。」(「BOOK」データベースより)
2024年11月09日
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ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』を買書つんどく。「「いいですとも。あした、晴れるようならね」スコットランドの小島の別荘で、哲学者ラムジー氏の妻は末息子に約束した。少年はあの夢の塔に行けると胸を躍らせる。そして十年の時が過ぎ、第一次大戦を経て一家は母と子二人を失い、再び別荘に集うのだったー。二日間のできごとを綴ることによって愛の力を描き出し、文学史を永遠に塗り替え、女性作家の地歩をも確立したイギリス文学の傑作。」(「BOOK」データベースより)
2024年10月20日
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色川大吉さんの『ある昭和史 自分史の試み』を買書つんどく。「この時代の波瀾の歴史を民衆の経験の質感の連鎖として捉えてみたいー庶民生活、十五年戦争、常民の足跡、天皇像の四つを主題に自らの同時代人としての歩みとともに、昭和の五十年を描く。「自分史」を提唱した先駆的な著作に新たに「昭和の終焉」を増補。毎日出版文化賞受賞作。」(「BOOK」データベースより)
2024年10月19日
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カーソン・マッカラーズ『哀しいカフェのバラード』を買書つんどく「愛はいつでも儚い一方通行。独身で背の高いアミーリアは、どういうわけか町に突然現れた小男に惚れこんで、同居してカフェを始めた。そこに元夫が刑務所から帰還。奇妙な三角関係の行方はー。村上春樹がいつか訳したいと願っていた名作を彩る山本容子の銅版画。豪華コラボレーション新訳版。」(「BOOK」データベースより)
2024年10月13日
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ベティ・フリーダン『女らしさの神話』を買書つんどく。「アメリカの主婦たちに広がっている原因不明の不安やいらだち。その「名前のない問題」は、結婚して夫や子どもの面倒をみることが幸せだとする「女らしさの神話」のせいではないか。フェミニズム運動の高揚のきっかけとなった一九六三年の著作の全訳。(全二冊)」(「BOOK」データベースより)
2024年10月09日
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トーマス・ベルンハルト『石灰工場』を買書つんどく。「廃墟の石灰工場で聴覚の研究を続けていた男はなぜ妻を射殺したのかー。加害と被害、妄想と錯乱が反転しながら破滅へとつきすすむ戦慄の代表作。日本にベルンハルトを知らしめた伝説的長編、43年目に新訳。」(「BOOK」データベースより)
2024年10月07日
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上野千鶴子さん、江原由美子さん編著『挑戦するフェミニズム ネオリベラリズムとグローバリゼーションを超えて』を買書つんどく。「フェミニズムは何と格闘し,何を獲得してきたのか。資本主義が変容した社会で今起きている新たな課題とは。労働と再生産,家父長制,ケア,国家と女性の権利などの論点を現代的視点で再考し,次の理論形成へ向けて,第一線の研究者が集結。渾身のメッセージ。」(有斐閣の紹介)
2024年09月21日
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中村桂子さんの『人類はどこで間違えたのか 土とヒトの生命誌』を買書つんどく。「気候変動、パンデミック、格差、戦争…人類史20万年の岐路の今、我々の生き方が問われている。独自の生命誌研究のパイオニアが科学の知見をもとに、古今東西の思想や文化、実践活動の成果をも取り入れて「本来の道」を探る。まず生命誌40億年の振り返り、生きものとしてのヒトの原点を確認。次に自然を、生きものを、そして我々自身をも手なずけようとしてきた人類史を検証。そこから身近な「土」の重要性が浮き彫りになる・レジェンド研究者の結論。」(「BOOK」データベースより)
2024年09月16日
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夕木春央さんの『方舟』を買書つんどく。「柊一は友人らとともに山奥の地下建築で夜を越すことに。だが、地震によって出入り口はふさがれ地下水が流入し始める。そして、その矢先に起こった殺人。だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。生贄には、その犯人がなるべきだ。-犯人以外の全員が、そう思った。本格ミステリー界に新風を吹き込んだ雄編。週刊文春ミステリーベスト10(週刊文春2022年12月8日号)国内部門、MRC大賞2022、1位。」(「BOOK」データベースより)
2024年09月16日
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『我が見る魔もの 稲垣足穂怪異小品集』を買書つんどく。「たとえどんなお化けが現われようと、決してたじろぐには当らないのであるー。宇宙文学の大いなる始祖にして、三島由紀夫を驚嘆させた少年愛文学の先駆者でもある、昭和文学の燦爛たる流れ星「コメット・タルホ」が遺した膨大な作品群から怪奇幻想の名に値する名作を初めて集大成!文豪怪異小品集シリーズ、第十三弾。」(「BOOK」データベースより)
2024年09月15日
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谷津矢車さんの『二月二十六日のサクリファイス』を買書つんどく。「侍従武官長として天皇に近侍している本庄繁陸軍大将を義父に持ち、蹶起した青年将校ともつながっていた山口一太郎大尉。二・二六事件の重要容疑者である彼の調査を憲兵隊員・林逸平が任せられるも、なぜか戒厳司令部参謀・石原莞爾が協力すると言い出してきた。獄中でも、ストーブのある部屋での兵器の開発を許される山口を取り調べていくとー。正義とは何か、国家としての大義はどこにあるのかを鋭く突き付ける、著者渾身の勝負作!」(「BOOK」データベースより)
2024年09月14日
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奥泉光さんの『虚史のリズム』を買書つんどく。「1947年東京、石目鋭二はかねてより憧れていた探偵になることにした。進駐軍の物資横流しなど雑多な商売をこなしつつ、新宿にバー「Stone Eye」を開き、店を拠点に私立探偵として活動を始める。石目がレイテ島の収容所で知り合った元陸軍少尉の神島健作は、山形の軍人一家・棟巍家の出身。戦地から戻り地元で療養中、神島の長兄・棟巍正孝夫妻が何者かによって殺害される。正孝の長男・孝秋とその妻・倫子は行方知れず、三男の和春も足取りが掴めない。他の容疑者も浮かぶ中、神島の依頼を受けた石目は、初めての「事件」を追い始める。ほどなく、石目のもとに渋谷の愚連隊の頭から新たな依頼が舞い込む。東京裁判の行方をも動かしうる海軍の機密が記されている「K文書」の正体を探ってほしいと言われるが…。作中に差し挟まれる、dadadadadadaという奇妙なリズムが意味するものとは?記憶と記録が錯綜する、超規格外ミステリー。」(「BOOK」データベースより)
2024年08月27日
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柴崎友香さんの『あらゆることは今起こる』を買書つんどく。私の体の中には複数の時間が流れている。ADHDの診断を通じて小説家が自分の内側で一体何が起こっているかを考えた。(「BOOK」データベースより)
2024年08月25日
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先崎彰容さんの『本居宣長 「もののあはれ」と「日本」の発見』を買書つんどく。「日本思想史を画す「知の巨人」。その肯定と共感の倫理学とは。中国から西洋へ、私たち日本人の価値基準は常に「西側」に影響され続けてきた。貨幣経済が浸透し、社会秩序が大きく変容した18世紀半ば、和歌と古典とを通じて「日本」の精神的古層を掘り起こした国学者・本居宣長。波乱多きその半生と思索の日々、後世の研究をひもとき、従来の「もののあはれ」論を一新する渾身の論考。」(「BOOK」データベースより)
2024年08月24日
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松永K三蔵さんの『バリ山行』を買書つんどく。「第171回芥川賞受賞作。古くなった建外装修繕を専門とする新田テック建装に、内装リフォーム会社から転職して2年。会社の付き合いを極力避けてきた波多は同僚に誘われるまま六甲山登山に参加する。その後、社内登山グループは正式な登山部となり、波多も親睦を図る目的の気楽な活動をするようになっていたが、職人気質で職場で変人扱いされ孤立しているベテラン社員妻鹿があえて登山路を外れる難易度の高い登山「バリ山行」をしていることを知ると……。」(講談社の紹介)
2024年08月20日
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酒井順子さんの『消費される階級』を買書つんどく。「あの人より、上か、下か――「差別や格差を無くして、様々な違いを持つ人々が全て横並びで生きていきましょう」となった昨今、表面上は序列、区別、差別は消えたものの、姿を変えた「凸凹」は、いまだ世の中のあちこちに。『負け犬の遠吠え』『下に見る人』『男尊女子』『家族終了』など、時代を切り取る名著の書き手が、日本人の根深い階級意識をあぶり出す。」(集英社の紹介)
2024年08月18日
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ジョージ・ドーズ・グリーン『サヴァナの王国』を買書つんどく。「ジョージア州サヴァナの夜。考古学者の女性がバーの店先で拉致され、阻止しようとした青年が刺殺された。遺体は全焼した空き家で発見され、所有者の住宅開発業者が容疑者となる。彼は、探偵業も営み社交界を牛耳る老婦人モルガナに調査を依頼。やがて明らかになるのは、この地方に秘かに伝わる“歴史の闇”だったー。CWAゴールド・ダガーに輝いた、米南部ゴシック・ミステリーの怪作!」(「BOOK」データベースより)
2024年08月15日
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アリス・マンロー『小説のように』を買書つんどく。「音楽家がふと手にした小説には、彼女自身の若き日が、ある少女の目を通じて綴られていた。ページをめくるにつれ、過去が思いもかけない景色を見せるー表題作「小説のように」ほか、孤独な女性と殺人犯との対話が震えるほどの余韻をもたらす「遊離基」など、長い人生に訪れる、あまりにも忘れがたい一瞬を捉えた十の物語。ノーベル文学賞に輝く短篇小説の女王、待望の初文庫化。」(「BOOK」データベースより)
2024年08月12日
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イーユン・リー『ガチョウの本』を買書つんどく。「『ガチョウの本』は、おもに第二次世界大戦後間もないフランスの田舎とイギリスを舞台とする小説です。13歳の少女二人は、自分たちだけのプライベートな世界を築いて常に一緒に過ごし、お互いに満足していました。物語を描くという「遊び」をきっかけに、すべてが変わってしまう前まではーー。『ガチョウの本』は、2022年9月に原書がアメリカで刊行されたのち、これまで数々の大きな賞を受賞、多くの紙誌で称賛を得ています。」(河出書房新社の紹介)
2024年08月11日
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トレイシー・リエン『偽りの空白』を買書つんどく。「メルボルンで働く記者のキーは、弟の不審な死を知らされ、久しぶりに帰省する。5歳下の弟デニーは、ベトナム系の一家のなかでも、オーストラリアに適応した優等生だった。そんな弟が殺された。レストランの店内で何者かに殴られて。警察の説明にキーは愕然とする。その日、現場にはデニーの同級生も教師もいたのに、目撃証言がひとつもないというのだ。必死に事件を調べるキーだったが、知るほどに弟の姿は揺らいでいく。デニーは変わってしまったのか?そもそも自分が弟を何も見ていなかったのか?やがてキーは、置き去りにしてきた過去に向き合うー。オーストラリアの移民社会の歪みに切り込む文芸ミステリ作品。ロサンゼルス・タイムズ文学賞ミステリ/スリラー部門最終候補。」(「BOOK」データベースより)
2024年08月10日
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辻原登さんの『陥穽 陸奥宗光の青春』を買書つんどく。「陸奥は紀州藩で重用された父の失脚により所払いとなり、高野山の学僧から身を起こそうと、尊皇攘夷の嵐の中、洋学を志す。勝海舟の海軍塾に学び、坂本龍馬の海援隊へ。薩長連合を実現させた龍馬の許で、桂小五郎、後藤象二郎らに接近。若き日の伊藤博文、アーネスト・サトウらと心を通わせる。しかし維新後、陸奥は新政府内で苦境に立つ。時代の流れは、龍馬が構想した世界とは違う方向に進んでいる。薩摩で西郷が蜂起し、これを千載一遇の好機と捉えた陸奥は、身の破滅に向かって最初の一歩を踏み出した…。「日本外交の父」が辿った波瀾万丈の若き日々。幕末維新史を一新する「19世紀クロニクル」。」(「BOOK」データベースより)
2024年08月08日
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マット・ラフ『魂に秩序を』を買書つんどく。「わずか2年前、アンドルーは多重人格者の魂の代表として26歳にして“誕生”し、魂たちの共存のため奮闘していた。ある日、殺人犯を事故死へ追い込んだことで、自分が継父を殺害したのではないかという疑念に囚われる。真相解明のため、同じ障害をもつ女性ペニーと故郷へ向かうが、自身の隠された秘密だけでなく闇の魂からの脅威にも晒され…。あらゆるジャンルを包み込む物語の万華鏡!」(「BOOK」データベースより)
2024年08月01日
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三谷博さんの『民主化への道はどう開かれたかー近代日本の場合ー』を買書つんどく。「歴史は暗記物」、自分とは関係ない過去の話。そう思っていませんか?身の回りの物事や出来事を探っていくと、きっと奥深い歴史が見えてくるでしょう。私たちはその見え方に縛られもしますが、歴史をとらえ直すとき、変わりようもないと思った現在の先に、別の道が見えたりもします。私たちは決して歴史と無関係に存在しているのではありません、いつも「歴史している」のです。混沌とした今日の世界で、より良い一歩を踏み出すには、お仕着せでなく私たち一人ひとりが「歴史する」、つまり未来を想像/創造するために、日々直面する問題を過去の豊かな経験を頼りに考え、行動することが求められます。それはみずから歴史を編み上げる営みであり、また時空を超える旅でもあります。2022年から高等学校の必修科目として「歴史総合」が始まり、歴史の学びが変わります。これを契機に、いまを生きる私たちにとって意味のある歴史とは何か、問いかけようと思います。本シリーズをパートナーに、あなたも「歴史して」みませんか?(「BOOK」データベースより)
2024年07月27日
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一穂ミチさんの『ツミデミック』を買書つんどく。「大学を中退し、夜の街で客引きのバイトをしている優斗。ある日、バイト中に話しかけてきた女は、中学時代に死んだはずの同級生の名を名乗った。過去の記憶と目の前の女の話に戸惑う優斗はー「違う羽の鳥」。調理師の職を失った恭一は、家に籠もりがち。ある日、小一の息子・隼が遊びから帰ってくると、聖徳太子の描かれた旧一万円札を持っていた。近隣に住む老人からもらったという。翌日、恭一は得意の澄まし汁を作って老人宅を訪れるとー「特別縁故者」。渦中の人間の有様を描き取った、心震える全6話。稀代のストーリーテラーが放つ、鮮烈なる犯罪小説集。」(「BOOK」データベースより)
2024年07月26日
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豊永浩平さんの『月ぬ走いや、馬ぬ走い』を買書つんどく。「第67回群像新人文学賞受賞!新たな戦争の時代に現れた圧倒的才能!21歳の現役大学生、衝撃のデビュー作。先祖の魂が還ってくる盆の中日、幼い少年と少女の前に、78年前に死んだ日本兵の亡霊が現れるーー。時空を超えて紡がれる圧巻の「語り」が、歴史と現在を接続する!」(講談社の紹介)
2024年07月23日
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朝比奈秋さんの『サンショウウオの四十九日』を買書つんどく。「同じ身体を生きる姉妹、その驚きに満ちた普通の人生を描く、芥川賞候補作。周りからは一人に見える。でも私のすぐ隣にいるのは別のわたし。不思議なことはなにもない。けれど姉妹は考える、隣のあなたは誰なのか? そして今これを考えているのは誰なのかーー三島賞受賞作『植物少女』の衝撃再び。最も注目される作家が医師としての経験と驚異の想像力で人生の普遍を描く、世界が初めて出会う物語。」(新潮社の紹介)
2024年07月16日
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坂崎かおるさんの『海岸通り』を買書つんどく。「海辺の老人ホーム「雲母園」で派遣の清掃員として働くわたし、クズミ。ウガンダから来た同僚マリアさん。サボりぐせのある元同僚の神崎さん。ニセモノのバス停で来ないバスを毎日待っている入居者のサトウさん。さまざまな人物が、正しさとまちがい、本物とニセモノの境をこえて踊る、静かな物語。」(文藝春秋社の紹介)
2024年07月15日
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P・ジェリ・クラーク『精霊を統べる者』を買書つんどく「19世紀後半、伝説の魔術師アル=ジャーヒズがジン(精霊)の世界の扉を開き、世界は一変した。ジンの魔法と科学の融合によりエジプトは急速な発展を遂げるが、アル=ジャーヒズはなぜか姿を消す。それから40年後、カイロに彼の名を名乗る謎の男が現れ、彼を崇拝する人々を焼きつくした。エジプト魔術省の女性エージェント・ファトマは、恋人の女性シティらと共に捜査に乗り出す。ネビュラ賞、ローカス賞、イグナイト賞、コンプトン・クルック賞の4冠に輝いた新鋭の第一長編!」(「BOOK」データベースより)
2024年07月14日
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川上弘美さんの『明日、晴れますように 続七夜物語』を買書つんどく「著者の長編ファンタジー『七夜物語』から12年、次世代を生きる子どもたちの物語。いまほど世の中の仕組みが複雑ではなかった一九七〇年代。『七夜物語』という不思議な本の世界を冒険した子どもたちがいた。鳴海さよと仄田鷹彦。七つの夜をめぐる冒険は、二人にとって大切な経験となるが、さよも仄田くんも「夜の世界」の出来事を決して思い出すことはなかった。あれからおよそ三十年ー。さよの息子「絵」と仄田くんの娘「りら」は、両親と同じ小学校でクラスメートになっていた。二人もまた『七夜物語』の世界へと導かれるのか?二〇一〇年の現代を舞台に、十歳から十一歳へと成長する二人の変化の兆しと、子どもたちを取りまく世界を鮮やかに捉えながら、ささやかな人の営みと、そのきらめきを届ける物語は、二〇一一年の「あの日」へと向かっていく。」(「BOOK」データベースより)
2024年07月13日
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玉野和志さんの『町内会 コミュニティからみる日本近代』を買書つんどく。「加入率低下や担い手の高齢化により、存続の危機に瀕する町内会。回覧板、清掃、祭り、防災活動など、活動は多岐にわたる。そもそも参加は任意であるはずなのに全戸加入が原則とされてきた、このふしぎな住民組織はいつどのようにして生まれたのか。それは共助の伝統か、それとも行政権力の統治技術か。明治地方自治制、大衆民主化の時代から戦中・戦後まで、コミュニティの歴史を繙くことで、この国の成り立ちがみえてくる。問題の本質をとらえ、再生の手がかりを探るための必読書。」(「BOOK」データベースより)
2024年07月11日
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劉慈欣『三体Ⅲ 死神永生』を買書つんどく。「三体世界の太陽系侵略に対抗すべく立案された「面壁計画」。その背後で侵略艦隊の懐に人類のスパイを送る「階梯計画」が進んでいた。実現に導いたのは航空宇宙エンジニア程心。計画の鍵を握るのは彼女の旧友である孤独な男、雲天明。この二人が全宇宙の運命を動かすことになる。一方、地球文明の危機下で三体の極微スーパーコンピュータ・智子は、たえず人類の監視を続けていたが…。全世界2900万部突破の三部作第三部。」「地球文明と三体文明、二つの世界の命運をその手に握る立場である執剣者。初代をつとめたもと面壁者・羅輯に代わり、程心は二代目の執剣者に選出される。だが、それは恐ろしい重圧をともなうものだった。やがて智子の導きのもと程心は思わぬかたちで雲天明と再会を果たす。人工冬眠と目覚めを繰り返し、次々に時空を超えた果てに程心が見たものとは。邦訳版累計部数100万部突破の壮大なる三部作ついに完結。」(「BOOK」データベースより)
2024年07月10日
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山尾悠子さんの『初夏ものがたり』を買書つんどく初期のファンタジー小説集『オットーと魔術師』収録の表題作品が、酒井駒子の挿絵とともによみがえる。今は亡き人が大切な人の許を訪れる、その仲立ちをするのは謎の日本人ビジネスマン、タキ氏。まばゆさと湿り気、黒塗りのリムジン、どこかでひりひりと鳴り続ける電話の音…みずみずしい初夏の空気を存分に織り込み、夏の入口にふさわしい、鮮やかな印象を残す4話。(「BOOK」データベースより)
2024年07月08日
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マーガレット・アトウッド「マッドアダム」を買書つんどく。謎のウィルスにより人類はほぼ絶滅した。生き残ったのはトビーやゼブら一握りの人々と、人造人間クレイカー、そして残忍な凶悪犯たち。ゼブは荒廃した街で兄アダムの手がかりを探す。世界を破滅させたウィルスの正体は何だったのか──時間はゼブが若き天才クレイクに出逢った日に遡る。壮大な物語はクライマックスへ。過ぎし日、父親レヴの虐待を逃れて家を出たゼブ。しかし潜伏先でレヴに遭遇したゼブは…。運命はクレイクと謎のウィルスへと繋がっていく。一方、凶悪犯と闘うため、トビーたちは昨日の敵と手を結ぶことに。すべてが終わった後に開ける未来とは? 科学技術と環境破壊が行きつく先を構想した近未来小説三部作、ここに完結!(岩波書店の紹介)
2024年07月07日
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ジョセフ・オコーナー『シャドウプレイ』を買書つんどく。(「BOOK」データベースより)1800年代後半、のちに『吸血鬼ドラキュラ』を生み出すことになる若きブラム・ストーカーは、人気俳優であり劇場経営者でもあったヘンリー・アーヴィングに雇われ、ライシアム劇場の支配人となっていた。仕事に忙殺される慌ただしい毎日だったが、ストーカーの無意識の中で『吸血鬼ドラキュラ』の小説が形をなしていくにつれ、ドラキュラの存在が影絵の芝居のように現実に影を落とし始める。劇場では、ジョナサン・ハーカーという名前の男が働き、屋根裏にはミナという名の幽霊が出る…。アイリッシュ・ブックアワード受賞。ストーカー、アーヴィング、そして一座に加わった名優エレン・テリー。個性的な三人の人生を、虚実織り交ぜたドラマティックな筆致で描く『吸血鬼ドラキュラ』誕生秘話。
2024年06月09日
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『安吾探偵事件帖 事件と探偵小説』を買書つんどく。(「BOOK」データベースより)「文壇随一の探偵小説通」といわれた坂口安吾。ミステリ作品を手がける一方、自ら「安吾タンテイ」と名乗り、帝銀事件や下山事件など実際の事件について大胆な推理を展開した。本書はこうした事件評論・裁判傍聴記と、愛好する探偵小説を論じたエッセイを併録した一冊。文庫オリジナル。
2024年06月01日
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劉慈欣『三体Ⅱ』を買書つんどく。天体物理学者・葉文潔が宇宙に向けて発信したメッセージは、異星文明・三体世界に到達する。新天地を求める三体文明は侵略艦隊を地球へと送り出した。太陽系到達は四百数十年後。しかも人類のあらゆる活動は、三体文明が送り込んだ極微スーパーコンピュータ・智子に監視されていた!危機に直面した人類は前代未聞の「面壁計画」を発動させる。人類の命運は四人の面壁者に託された!世界的エンタメ、驚天動地の第二部。(「BOOK」データベースより)
2024年05月21日
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朝霧咲さんの『どうしようもなく辛かったよ』を買書つんどく。「特別になりたい」と願う中学生の若菜は、日々、バレー部での練習に明け暮れていた。しかし三年生になると、顧問の異動によってチームは大きく動揺してしまう。若菜の「ある提案」によって落ち着きを取り戻したチームは、最後の大会へ向かうのだがー。夏から、少女たちは「それぞれの最終学年」に直面することになった。学業優秀な真希、学校を休み続ける愛美、裏と表を上手く使いわける桜、ルールから逸脱することができないくるみ。部活というつながりを失った少女たちが隠してきた本心、我慢してきた関係性。卒業までの日々が、始まった。(「BOOK」データベースより)
2024年05月16日
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サラ・ベイクウェル『実存主義者のカフェにてー自由と存在とアプリコットカクテルを』を買書つんどく。1933年、パリ・モンパルナスのカフェから生まれた新しい思想は、やがて第二次大戦後の学生運動、公民権運動へとつながっていく。サルトル、ハイデッガー、ボーヴォワール、フッサール、メルロ=ポンティ…哲学と伝記を織り交ぜたストーリー・テリングで世界を魅了したノンフィクション。(「BOOK」データベースより)
2024年05月15日
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中沢新一さんの『構造の奥 レヴィ=ストロース論』を買書つんどく。ルソーとモンテーニュを引き継いだ“革命的学科”=「人類学」。「非二元論」を組み込んだ構造主義は、無我の思想の実践である『神話論理』、「プロレタリア科学」を生み、そして、贈与論に新次元を開く人間科学のアインシュタインを探求する。『仮面の道』を日本に繋ぐことが明かす、地震と山の神とポトラッチ・市をめぐる神話的思考の瞠目の相関性。「構造主義」を再生する画期的著作!(「BOOK」データベースより)
2024年05月14日
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『うつほ物語 六』を買書つんどく。「いぬ宮が六歳になった年、ついに仲忠はいぬ宮に秘琴を伝授することを計画。一年にわたって伝授が行われる。琴を習得し終えたいぬ宮が京極殿で披露した琴の音は奇瑞を起こすー。俊蔭の遺言も果たされ、長きにわたる俊蔭一族の秘琴伝授の物語はクライマックスを迎えた。原文、脚注、現代語訳を付す注釈書の決定版。最終巻となる本書には、『源氏物語』『枕草子』『蜻蛉日記』ほかの作品へ与えた影響などを読み解く解説を収載。」(「BOOK」データベースより)
2024年04月21日
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坂崎かおるさんの『嘘つき姫』を買書つんどく。「19世紀末アメリカ。死を求める魔女は、処刑用電気椅子を用いたショーに臨む。(「ニューヨークの魔女」)。子育て体験キットを育てることになった同性カップルの(非)日常。(「私のつまと、私のはは」)。その夏の日、女性は電信柱と激しい恋に落ちた。(「電信柱より」)。大戦のさなかに出会ったふたりの少女をつないだものは嘘だったー。(「嘘つき姫」)。新鋭・坂崎かおるが紡ぐ、珠玉の9篇。」(「BOOK」データベースより)
2024年04月20日
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阿部芳郎さんの『縄文時代を解き明かす 考古学の新たな挑戦』買考古学者は、探偵のように推理する。昔の人たちはどんな道具を使い、何を食べ、どのように暮らしていたのか?そして近年、人類学、動物学、植物学などさまざまな分野と力を合わせることで、考古学はめざましく進歩している。いま第一線で活躍する研究者たちが、それぞれの専門分野を手がかりに、縄文時代の新たな扉を開く!(「BOOK」データベースより)
2024年04月18日
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ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン』を買書つんどく。戦争、津波などの自然災害、政変などの惨事につけこみ、人々が芒然自失している間に過激な経済改革を断行する政策手法、ショック・ドクトリン。独裁政権下のチリ、ソ連崩壊後のロシア、天安門事件後の中国など、世界中を席捲した市場原理主義改革は何をもたらしたのか?綿密かつ豊富な取材に基づき、舌鋒鋭い筆致でその正体を暴き出す。(「BOOK」データベースより)
2024年04月14日
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