買書とつんどくの日々

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2012年12月22日
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アレクシアがライオールを見た。
チャニングは首をかしげた。「昔の事件のことですか?過去をほじくり返してもろくなことはないと申し上げたはずです」
ライオールが頭を上げ、においを嗅いだ。そしてチャニングを見た。
そのとき初めてアレクシアは、二人が古い友人であることに気づいた。ときに対立しても、そこには長年――おそらく何世紀ものあいだ――付き合ってきた者どおしの流儀がある。この二人は、マコン卿を知るはるか昔からたがいを知るあいだがらに違いない。
「知っているのか?」ライオールがたずねた。
チャニングがうなずいた――ライオールの計算しつくされた中流階級の謙虚さとは対照的な、見るからに名門貴族出身者らしい優越感に満ちたしぐさで。
ライオールは両手を見おろした。「昔から知っていたのか?」
チャニングはため息をつき、上品な顔がほんの一瞬、苦しげにぴくりと動いた。アレクシアが目の錯覚かと思うほど、ほんの一瞬だ。「きみはわたしをどんなガンマだと思っている?」
ライオールが小さく苦笑した。「いつも不在のガンマだ」この言葉は皮肉ではなく、事実だ。たしかにチャニングはヴィクトリア女王のための戦いでどこかしら戦地にいることが多い。「気づいていたとは知らなかった」
「何に気づいていたと思う?それが起っていたことか?それともわれわれに危害が及ばないよう、きみが一人であの仕打ちに耐えていたことか?何が起っているのかをほかの団員に知られないようにしていたのは誰だと思う?・・・・・」
(ゲイル・キャリガー「アレクシア女史、女王陛下の暗殺を憂う」P260)


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Last updated  2012年12月22日 11時37分58秒
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