1
右目のことや、風邪、花粉症もあり、昨日は夜の九時前には就寝してました。で、日記の更新は、深夜のこの時間に。 昨日は、会える予定だったある人に、雨の影響で会うことが出来なかった。友成晋也氏。ガーナの野球元ナショナルチームの監督で、NPO[アフリカ野球友の会」の代表を現在務められている方。母校の慶応高校が45年ぶりに選抜出場することで、東京から応援に駆けつけることになってました。 朝、取材先の甲子園からすぐに友成氏には電話を入れ、開会式だけで試合自体は順延になったことを報告。夕方に、再度連絡すると「あした(24日)は仕事が休めないんですよ」と、母校の初戦が見れなくなったことが残念そうでした。ただ、一回戦を勝った場合、来週の火曜日は来られるということで「その時にお会いしましょう」と獲らぬ狸の約束を改めてしました。 友成氏との付き合いは昨年の春からで、約1年なのですが、割と要所で取材、プライベート両面で助けてもらってます。今日の日記を「めっちゃピンぼけ」のカテゴリーに入れたからには、その説明がここからのメインで。 友成氏の名前をはっきり意識したのは、昨年2月に南アフリカのケープタウンでした。ケープタウンでJICA(国際協力事業団)から派遣で野球を教えに来ていた浦野英一君に「ヨハネスブルグの毎日新聞社の方に渡してもらえれば」と、手渡されたのが「アフリカと白球」(文芸社)という本。“渇いてるヤツはこれを読め!”ビートたけし、って帯が印象的な野球の本。当時、勤務地だった広島で出版された直後(2003年の夏ごろ)に、多くの本を購入した際の一冊として僕の書籍にも埋もれてたのですが、まさに”積読”にしていた一冊でした。 野球の本の一冊として、買ったまま放り出していた本と、アフリカ大陸での再会。白地に赤のユニホームをあしらった表紙、黄色っぽいビートたけしの帯の写真。ケープタウンのホテルで、改めて本を見返すと、すごく魅力的に見えました。コピーも、自分が日本で買った時と、全く違うイメージに感じられて。 自分探し、に出てた訳じゃあないですが、何とか現状から違う形の仕事も出来るっていうことの証明が出来ないか、と模索しながらのアフリカ取材旅行(当然、自費で。帰国後は少なからぬ貢献を会社の出版物などにした、と自負はしてます)の最中だったことも手伝って。 で、帰国直後、取材担当していたプロ野球広島カープで、あることから友成さんの名前を聞きます。スポーツ紙もそれなりに扱いましたから。キャンプ中に不祥事を起こした選手の罰金をガーナの野球支援に回すというもの。ここで、現実に取材で友成さんと初めて接することに。 以後、他にもいろいろあった結果。昨年9月に、五輪での野球存続の話を本に出来ないかな、と思って友成さんに相談しました。その際に、文芸社から出版された事情と、作者に対する扱い(友成さんの本は7刷までいった、それなりに売れた本となったこともあると思いますが)が丁寧と聞いて、“じゃあ、頼んでみようか”と考えたのが発端。 文芸社の方と実際、お会いして企画だけだった野球の話より、原稿がすでに出来上がっていて、発表するあての全くない小説「めっちゃピンぼけ」の方が、早く出版出来るってことも分って。なぜか、そのタイミングで不肖・宮嶋さんに、会社の仕事の一環で講演もやってもらわなければいけないことになり、宮嶋さんに協力してもらってばかりで、出すあてもない小説のモデル、はあんまりやなあ、と真剣に考えて、出版を決めた次第。 もちろん、協力出版の評判は今ではある程度知ってます。でも、乗りかかった船。大きな穴が開いてても、氷山にぶつかると分っていても出航した以上は、やります。友成さんほど本が売れても「出資したお金は全部は返ってこないですね」というのが、この出版形式の辛さ。 ただ「文芸社から本を出して、本当に良かった」と友成さんが、心の底から思ってる、としか思えない表情で語るのを聞くと、金の問題だけじゃない、とも思えるのです。 実際に本を出して、広がる世界。それに僕は期待してます。交友関係とかも含め。友成さんの本は、他の大手出版社は内容のあるなしでなく、商業ベースで採算が取れないから、と出版を断られた、と聞きます。もし、文芸社がなければ、本はあったとしても、広島で僕が買い、南アフリカで手渡され、みたいなことは起こってなかったかもしれない。 作品の出来の問題(どんな作者でも小説の場合、完璧だ、と思うことはないと思います)、冊数の少なさの問題、その他の周辺の雑音、といいことばかりじゃないのも分ってます。でも、サイは投げましたから。 結果は、近い将来に自分に跳ね返ってくるはず。 それがいい方向にいくことを願うばかりで。 (下)「アフリカと白球」(友成晋也著、文芸社)の表紙。 ビートたけしのせリフが利いてる。でも、アフリカでは別の 意味で「渇いてる」状態の時、この帯を見たのでコーラが 飲みたくなったのも事実で。実にベタですが。
2005年03月23日
閲覧総数 56