青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

2017年09月14日
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カテゴリ: ギターリぺアー
◆Hamox  推定・初期製造型のリペアです。
 何故?が付いてるかと言いますと、コーションラベルが有りませんので型番特定不能です。
 鑑定団風に言いますと、ラベルがあれば・・・残念ですねぇ~
 でしょうか? 気を取り直して先ずは画像をご覧ください。
 推定の範囲ですが、F100では無いかとの情報が寄せられました。

●フィンガーボードは乾き切ってます


●若干の凹みキズは有りますがとても良い状態です 

●メタルナット&ゼロフレットはHamox の定番です

●前回のHamoxと決定的に違うのが、アジャスタブルタイプのサドルです


◆HN/薪拾いジジィ様からのご依頼で、ご依頼の内容は【何時もの通り!】です
 薪拾いジジイ様のご依頼内容は、特別なオーダーが無い限りは【何時も通りね】
 で判ります。通いなれた床屋さんと同じです(笑)

◆一応ジャンクだそうで、ジャンクぷりを確認して行きます。
 ①トップのラッカーにブツブツを確認
 ⓶ブリッジが少し浮いている
 ③ブレーシングの浮きが有る
 ⑤アジャスタブルサドルの調整ネジのアンカーが浮いてる
 ⑥ブレーシングを接着してる、ニカワが超超特盛でトップの振動を押さえて居そう
 ⑦ブリッジの弦穴の内側の補強板に位置が悪く、ボールエンドがトップ板に直接減り込んでる
 ⑧コーションラベルが無い⇒最初から判ってます


 なかなかどうして見事なジャンクぷりですが、全ての項目で何の問題も有りません。
 何故ならば項目の中に、ネックの変形、ブリッジ周りの隆起が一切無く、しかも、
 フレットも殆ど無傷です。
 と言う事は、殆ど弾かれる事無く40年以上?経過してると言う事です。


 前回のHamox同様、うんにゃ! それ以上かも知れません。
 兎に角 音がデカいのですが、各弦が勝手に鳴ってる感じで、
 チームプレーの精神をご理解して頂く必要が有りそうです。

◆では、リペアして行きます

●ブリッジの隙間にローズウッドを混ぜたタイトボンドパテで接着&隙間を埋めて行きます



●ローズウッド粉を入れ過ぎない様にパテを作ります

●力でねじ伏せて一晩放置します

●隙間は完全に接着されました

●これは何でしょう?

●正解は⑥ブレーシングを接着してる、ニカワが超超特盛でトップの振動を押さえて居そう
 問題に有りそうな部分を取除きました。
 この時代はニカワを普通に使ってた訳ですが、今では【GIBSONーJ45/ニカワ】の
 様に特殊仕様の部類に格上げされてます。

●こんな感じで、ニカワ超~特盛状態です。

●浮いてるブレーシングを張り付けて行きますが、1か所追加になりました
 手前過ぎて見逃して居りました。


◆ラッカー塗装を修正しておきます

●ラッカー特有の経年変化ですが、簡単に綺麗になり仕上がりはマットな感じになります
 マイクロファインで軽くサンディンングしますので、塗装が更に薄くなって音質に良い
 結果が期待されます。

●全体をマイクロファインでサンディンング後に、コンパウンド&鏡面仕上げワックス
 で磨きますとこんな仕上がりになります。電球の反射具合で仕上がりを判断します。
  Good いいね! です

●ペグを外してヘッドも含め全体をコンパウンドで磨きますと綺麗になりますが、
 ブランドの金文字を勢いで消さない様に注意が必要です。

◆サウンドホール周囲の補強板を交換します

●サウンドホールの3辺の補強板は、考えるよりも重要な役割を果たしてます。
 弦でブリッジが引っ張られますと、サウンドホール周辺は凹んで来ます、
 それを頑張って凹まない様に頑張ってるわけですが、Xブレーシングまで
 ピッタリと付いてませんと必要な強度が出ません。

●3方向の、なんちゃって補強板を外しました・・・ノーコメントです。
 左の25×3mm巾のマホ板が新たな補強板です。ブレーシング間に隙間無く
 貼り付けて良い仕事をして頂きます。

●Xブレーシングの間にピッタリと角度を合わせてマホがニー板で補強しました

●この要領でサウンドホール左右の補強板も交換します

●補強板が仕上がりました

●専用ミラーは本当に役に立ちます。

◆ブリッジピンで弦を止めて、エンドボールはトップ板に抑え付けられますが、
 抑え付けられる部分まで通常はメイプル板を張るのですが、、弦を通す穴の途中
 までしか有りません。ボディにエンドボールがめり込むと、ボディに穴が開いて
 しまいます。

●画像の白い紙は補強板を作るための型紙です。マホガニーで製作して
 張付けておきます。

●ブリッジに謎の窪みが有ります・・・何なんでしょうか?

●パテ埋めしておきます

◆ハードウェアーを戻す工程に入ります

●小ぶりなボディでこのデザインは安定感が有って好きな形です


●コーションラベルを貼り付けました、F-100のFはフェニックスの略と勝手に解釈しました


●たぶんフルオリジナルのハードウェアです


●アジャスタブルサドルの埋め込み台座はブリッジの底面と同じ高さになる様に調整して有ります


●ブリッジピンの補強板が無い部分にマホガニーで延長補強して有ります
 ボディ変形防止の任務も兼ねてます。


●一部埋まった部分はテーパードリル3~6mmで穴を開けてから、SM社の専用リーマーで
 ブリッジピンと同じ形状に整形して有ります。


●サドルを付けたら後は微調整のみと思ってましたら、作ったサドルが行方不明?
 確かに作った記憶があるのですが、もう一台のアジャスタブルサドルのギターと勘違い
 してるのかも知れません。


●既存のサドルを装着して、6E/12Fの予定弦高を測定して見ましたら
 なんと2mm以下です。順ゾリを考慮しても低すぎますので、既存のサドルの高さに
 +0.9mmで作れば、2.3mmに落ち着いて最高のセッティングになる予定です。

●エボニーサドルをマッハで作りましたのでいよいよ弦を張って行きます。
 ギターの年齢を考えますと、0.10のEXライトが良いと思います。

◆微調整が完了しまして、お楽しみの試奏タイムです



●50年近く前に造られたギターとは思えないコンディションに持って行く事が出来ました。

●試奏した感想は弦との相性も有ると思いますが、明るく元気な音質で兎に角弾き易い
 弾いていて楽しいギターです。リフを強く弾きますと振動が太鼓の様なK2のお腹に
 ビンビン響いて来ます。高音部の詰まりも音痩せも無く・・・なんじやこりゃぁ~ですね!
 まだまだ発展途上で伸びしろが充分に有りますので、これからが楽しみな・・・
      【フェニックス-100】です

K2ギターファクトリーで推奨する弦は、ダダリオの80-20タイプで0.10ゲージ限定です、
コーティング弦で無くても充分にポテンシャルを発揮するはずです。

🌸天晴です🌸





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最終更新日  2020年05月29日 07時22分41秒
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