青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

2024年03月17日
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カテゴリ: ギターリぺアー
◆Famous W-250
ギターオーナー様は 、Untitled-182様です
 諸般の事情でセッティングから再生リペアにステージアップになりました

◆画像から確認して行きます

●Famous=ウクレレと思ってましたが、 1919年設立の老舗 株式会社キワヤ商会様のブランドで
 1950年代にOEMでギターのブランド展開されていた様です。
 リペア前は簡単で済むと思ってましたが、ノックテストをします凄い反響音が帰って来ます



●KISO SUZUKI社さんの製作です


●ゼロフレット仕様ですから初期のモデルと思われます


●ネックを握りますと不思議な感じがしましたので、○○ゲージで確認しますと
 センター中心に対象慶型では無く、判り易くっと例えますと【リンゴの断面】の様な形状です




●トップ側のブレーシングに剥離箇所が見当たらず更に精査しますと、トップ板が
 ライニングから剥がれてました
 トップが剥がれている範囲を特定して接着固定します


●バック側も確認しますと、3番の右が剥離してました



●Xブレーシングからエンドブロックの範囲にタイトボンドを流し込みます


●スプールクランプで固定して接着を待ちます


●バック3番の右全体にタイトボンドを注入してクランプ固定して接着を待ちます


●内部にジャッキを掛けるときは外側からもボディクランプで圧を掛けます


●トップ板の剥離した部分とサイドバインディングが飛び出している部分が一致しますので
 トップ板が外れた影響で飛び出したのだと思います。
 演奏する際にボディサイドから飛び出していて障害になりますので、飛び出している13㎝だけ




●タイトボンドで接着固定します

●95mmのロングサドルは規格外と言う理由も有りますが
 kiso suzuki製のギターと相性の良いエボニーに交換する事にします


●欠損しているネックヒールをエボニーで製作します





●削り出したネックヒールがピッタリ収まっているか確認します


●回転式ですと締め上げる際にズレる可能性が有りますので、レバー式のクランプで固定します


●オイルを塗ってから乾くと硬くなるクリアで仕上げます


◆セッティングして行きます

●既存のサドルから高さを計算してエボニーサドル高さだけ調整したサドルをセットします
 1弦が切れましたがネックの動きに大きな影響は有りませんので、1Eの位置にずらして
 確認して行きます。


●特定のポジションにバズリが有りますので擦り合わせます


●音出しテストをしながら擦り合わせて行きます


●擦り合わせが完了しましたので、フレットクラウを修復してフレットボードにオイルを塗ります


●エボニーサドルの弦接点を出してオイルで仕上げます
 ブリッジ周りの仕上がりです


●1フレットの5A&6Eが僅かに高かったのでゼロフレットを削って調整します


●1フレットのクリアランスを揃えました


●ブリッジ周りの仕上がりです


●6E12Fを確認します
 予定通り2.25mmに仕上がりました


●1E/12Fも予定通り1.75mmに仕上がりました


●ネックヒールの仕上がりです


●欠損を修復したサイドバインディングです
 色合わせをしましたので、どの部分を交換したか判らないと思います


●フレットボードの仕上がりです


●リペアの完了です





🌻K2ギターファクトリー
  千葉県八街市 八街 に-67-3 
   代表 加藤 和久
   ☏ O8O-5376-O998 
   ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております





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最終更新日  2024年04月03日 05時48分28秒
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