青空と木洩れ日

青空と木洩れ日

2023.03.25
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アカデミー賞授賞式で主演女優賞のミシェル・ヨーと
助演男優賞のキー・ホイ・クァンの
スピーチが印象的だったアカデミー作品賞受賞の
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
を観に行きました。

アカデミー賞7部門受賞の話題作という事と
ジャンルがアクション・アドベンチャー・コメディ
と幅広い事にさらにプラスして
今風のSFやスピリチュアルも含まれているし

盛り沢山、しかもアジア系俳優陣と
いろんな人の興味をひいたようで
映画館は満員でした。

私が興味を持ったのは
成功や華やかな世界とはほど遠く
巻き返しも無理な状況でもがいている
一言で言ったら冴えない暮らしの50~60代女性が
どう楽しく視点と暮らしを変えていくのかな
というところでした。

でも、今時のSFとか、
アクション・アドベンチャーとか

通常なら60歳アジア女性が主人公の映画には
興味なさそうな
男子学生グループみたいな観客も沢山いたのが
なんか映画の醍醐味のような、いい方向性のような
そんな気がしました。


(映画について何も知らない私の
一般観客としての感想です。)
最初は移民家族のカオス描写が
ちょっと長いしコメディ部分がめんどくさい。

そしてSF・アクションに入るけど
今時のSFだけでもさらにカオスなのに、
そこにカンフー系アクションだからごちゃごちゃ状態で
しかもありがちのギャグが延々続いておなかいっぱい。

ジャッキーチェンとか好きな人には最高に楽しいかも?
私でもわかる位、いろんな映画のシーンが出てるので
映画好きにも楽しいのかも?

あと、現代タブーとされているいろんな問題を
しつこい位からかっているのと
アクション部分が殴り合い系で暴力的なのは
コメディってことで許されるのか、わかりません。

で、すごくとっちらかりの状況になり
どうまとめるんだ、と思ったら
後半落ち着いてきて、
それでもまだアクション行くの?というぐらい
延々と続いて、
でも後半は予想通り、少し感動の方向でまとまりました。
見た後、見て良かったなとは思いました。

白人とか強い者だけでなく
正義や弱者までからかって殴りつけ
ちょっとお下劣で乱暴なジョークが多く
大丈夫なのかなという感じですが、
アジア人俳優を起用しているせいか
人種差別が問題になっているアカデミー賞を
丁度いいタイミングで総ナメできた感が強い映画です。

映画自体がどこまで良いのかはちょっとわかりませんが
こういうジャンルとしては
かなり充実した力作なんだと思います。

アクションやSF部分を楽しみたい方、
アカデミー賞7部門受賞作品として楽しみたい方
それから意外ですが、娘の衣装が
40年位前からの装苑系新進デザイナーや
村上隆系というか今風というか
現代アート系でがんばってる感があって面白く
音楽なんかもなかなかいい感じなので
モード系や音楽系の方は
スクリーン鑑賞をお勧めします。

とくるとやっぱり若者が見るといい映画なのかな。
若者に、お母さんの気持ちを知ってもらうのも
良いのかな?

あ、20代30代の子供と親子で行くのも
いいのかもしれない。

私が一番良いと思ったのは
アカデミー賞受賞時の
ミシェル・ヨーとキー・ホイ・クァンのスピーチでした。

マレーシア出身のミシェル・ヨー(61歳)は
マイノリティの子供達に向けて、
大きく夢を見なさい、夢は叶うからと伝え、
そして女性達へ、あなたはもう良い時期を過ぎたと
誰にも言わせてはいけない、決して諦めないでと伝え、
84歳の母へ感謝の言葉を述べています。

キー・ホイ・クァン(51歳)は、
ベトナム戦争後の幼少期に船でアメリカに渡り
1年難民キャンプで過ごした移民で、
子役としてハリウッド映画に出演し成功したものの
その後、長年良い役に恵まれず経済的にも苦境にあり
一時は健康保険にも入れなかったそうです。

映画監督を目指すため
学費が高い映画関係で名門の私立大学で学び直し
制作側の仕事を掛け持ちで行っていたところ、
適役が見つからずに困っていた
今作の映画監督および脚本家である
ダニエル・クワンとダニエル・シャイナート
(ダニエルズと言われてます)が
子役時代のキー・ホイ・クァンを思い出してくれて
出演が決まったそうです。

その彼は受賞スピーチで、
夢は信じなければならないものだが
自分は夢を諦めかけていたと語り、
皆さん、あなたの夢を忘れずに持ち続けてくださいと
伝えていました。

また、長年連れ添っている妻に、いつもいつも
諦めないでと励ましてくれたと感謝していました。

映画の世界で苦労し続けてきたキー・ホイ・クァンは
非常に思いやりがあり、仕事をしやすかったそうで、
彼がいたからこそこの映画が出来たと
ダニエルズから感謝されていました。

ダニエルズも、この作品の主人公のようにように
抜け出せない低迷時期を若い頃経験したそうで
誰もがとても良いスピーチをしていたのが
印象的でした。

というか、この映画の制作者と出演者の
ドキュメンタリー映画
(アカデミー賞7部門受賞スピーチでエンディング)
のほうが面白い気がするんですけど。
インタビュー記事とか番組あったらお勧めです。



画像をクリックすると詳細が見られます。





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Last updated  2023.04.09 09:37:12
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