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2019.01.09
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カテゴリ: 2018年~洋画
年末、子供が借りてきた『ブレードランナー』のDVDを見ておりました。
「オリジナル」と「インターナショナル上映版」(ヨーロッパ・日本で上映されたもの)と「ディレクターズカット/最終版(1992年)」が入っているやつですよ。
もちろん全部見てみました。

☆ブレードランナー☆(1982)
こちらオリジナル版ですね。

リドリー・スコット監督

ハリソン・フォード・・・・・・・・・・リック・デッカード
ルドガー・ハウアー・・・・・・・・・・ロイ・バティー(レプリカント)
ショーン・ヤング・・・・・・・・・・・レイチェル(レプリカント)

ダリル・ハンナ・・・・・・・・・・・・プリス(レプリカント)
ジョアンナ・キャシディ・・・・・・・・ゾーラ(レプリカント)
M・エメット・ウォルッシュ・・・・・・ブライアント(上司)
ウウィリアム・サンダーソン・・・・・・J・F・セバスチャン
ジョー・ターケル・・・・・・・・・・・エルドン・タイレル


 植民惑星から4体の人造人間=レプリカントが脱走した。彼らの捕獲を依頼された“ブレードランナー”デッカードは、地球に潜入したレプリカントたちを追うが……。近未来を舞台にしたSFサスペンスで、その卓越した近未来描写により、多くのファンを持つカルト作品。P・K・ディック原作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』のもつ現実と夢の混交はもちろん、シチュエーションからくるアクション性よりも、主演のフォードを喰う存在感を見せつけた、ハウアー扮するレプリカントの最後の独白が更に強い印象を残す。10年後に、スコット自ら手を入れた「ディレクターズカット/ブレードランナー 最終版」が公開。<allcinema>

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




このポスターには2020年って書いてあるけど、お話は2019年に変更されているんだよね。
なので、4年の寿命の話のときに計算が合わなくなっちゃってるけど・・(笑)

あとで『ブレードランナー2049』も見ようと思ったので、しっかりと見たよ。
2049を見る予定があったら、まずこちらを見て復習してからのほうがいいと思う。

以下 ネタバレありです




このオリエンタルな街の様子は、日本人として親近感もわくし色んな所をチェックしちゃう。
面白かったよ。
当時(今も時々?)描かれる中国風着物を着たゲイシャとか、スシとフジヤマというへんてこな日本じゃないよね。割と、まっとうな日本だと思うけど。
まあ、オリエンタルであって日本ではないわけだけどね。

香港をベースとして作られた下町の様子なんだけど、下町の雑踏シーンで日本語の話し声が聞こえてきたり、屋台の親父が日本語を喋ったり。

あ、もちろん酸性雨の降る未来の世界なので傘をさしている、その傘が蛇の目傘だったりしてね~。
(2049ではビニール傘になってるね)
透明のレインスーツ(雨かっぱ)は、蛇使ったダンスをするゾーラがレインスーツを着て逃げるんだけど、他には誰も着てなかったような気がするのね。
(2049でもかっぱが出てくるよ、ラブが着ていたかな)
そんな物を探したりする楽しみもある。


しかしこの映画は興行的失敗だったのかあ。
暗い未来は派手なアクションSFを望むお客に敬遠されちゃったのでしょうね。
エイリアンの監督だもんね。
でもカルト的な人気で今なお色褪せない映画になっているよね。
この世界観や映像は、その後の多くの映像やアニメに影響を与えているんだなあってよく分かるもの。

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オリジナル版とインターナショナル上映版の違いは、残酷なシーンを二箇所入れるか入れないか。
ロイがタイレル博士の両目に指を突っ込むシーンを見せるか見せないか。
ロイがデッカードを追いかけるとき自分の手の平に釘を貫通させるシーンを見せるか見せないか。
どっちもロイ絡みですね。



オリジナルやインターナショナル版は
デッカードの
「レプリカントの寿命は4年だがレイチェルに寿命はない」という台詞が入るの。
かなり親切というかハッピーな感じ。
二人で空飛んで逃げていくしね。
頑張って幸せになってね~~って思う


ディレクターズ・カット版は
ガフの折り紙を見つけて、エレベーターに二人で乗り込むシーンで終わる。
レイチェルと二人で逃げるんだろうなって、わかるけどその先どうなるんかいなあって見ているものに委ねているわけよね。

それから、監督の一番変えたかったのはデッカードのことだよね。
デッカードがユニコーンの夢を見るシーンを入れ、ラストにガフが作ったユニコーンの折り紙と結びつけて「デッカードの夢の内容を知られている」つまり 彼の記憶は植え付けられたもの=デッカードはレプリカント だよっていうことになっている、らしい。

私は、デッカードは人間だと思ってみていたんだけどねえ。
そう言われると、それもありなのかと・・・


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


このブレードランナーでレプリカントが望んでいたのは、4年しかない寿命をなんとかしてほしいということだった。
最終的にやっぱりレプリカントを作ったタイレル博士しかその問題を解決できないということになって、レプリカントのリーダーのロイ・バティーがタイレル社に乗り込もうとするのだ。

なかなか接触できないタイレル博士なのだが、タイレル博士とチェスの対戦しているJ・F・セバスチャンのおかげでなんとかタイレルと会う。
しかし、タイレルは寿命を伸ばすことはできないといい、寿命をまっとうするように言うのだ。
そして、ロイは怒りタイレルを殺す。

デッカードはプリスの居所を見つけ、彼女と戦う
身軽な動きの彼女は強いのだ。
なんとか、彼女との戦いに勝ったけれども。

その後、帰ってきたロイと戦うことになる。
戦闘用レプリカントのロイは強くてね。
ロイはいくらでもデッカードを殺すことができたと思うのよ。
しかし建物の出っ張りにつかまり落ちかかったデッカードを助け上げたのだ。
そして、彼は寿命が来て亡くなる。

ふたりとも、デッカードを殺せそうなのに殺さないんだなあって思った。

レプリカントが反乱を起こしたぐらいだから、人間を殺してはいけないというプログラムを植え込むということはしてないと思うよね。
ロボットとは違うから・・・。
実際、映画の最初に出てきたレプリカントのリオンはホールデンというブレードランナーを銃で撃ったし、デッカードにも銃を向けた。
デッカードを救ってくれたのはレイチェルなんだけどね。

ほとんど人間だし、人間とレプリカントの違いってなんだ?ってことになる。

レイチェルは可愛いねえ。
ショーン・ヤングと、プリス役のダリル・ハンナはこの映画に出てから、売れ始めたみたいね。
レイチェルの髪型クラッシックで面白い。
タイレル社から逃げ出してから髪の毛おろしちゃうんだけどね。
それもかわいいよ。
あ、そうそう、この撮影の時ハリソン・ファードと仲悪かったんだってね~。
もちろん、画面からはそれは感じないけどね。




  ロイとプリス

ロイ役のルトガー・ハウアーがかなり、印象深い。
平和の象徴の白い鳩を手に独白するシーンね。
彼のアドリブだということも今回知った。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~


なるほどね、こういう映画だったか。
時々、ん?って思うつじつまの合わないことや雑なところもあるけど、映像や世界観が面白い。
やっぱりしっかり見たことがなかったこともわかり、今回見れてラッキーだった。





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最終更新日  2019.01.09 12:44:24
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