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shidax4059

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2006.02.12
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カテゴリ: カテゴリ未分類
ゼロ


新潮文庫
著者/訳者名 : 松本清張/著
出版社名 : 新潮社 (ISBN:4-10-110916-8)
発行年月 : 1988年01月
価格 : 620円(税込)

<本の内容>
新婚一週間で失踪した夫の行方を求めて、北陸の灰色の空の下を尋ね歩く禎子がまき込まれた連続殺人! 『点と線』と並ぶ代表作品。 

<感想>

 中高校生の頃の話だが「社会派推理小説」というものに憧れた時代があった。ちょうどパソコン(当時はマイコンともいったが)ゲームの「アドベンチャーゲーム」というものが隆盛を極めた頃だった。後に「ドラゴンクエスト」で一世を風靡する堀井雄二が作った三部作「軽井沢誘拐案内」「ポートピア連続殺人事件」「オホーツクに消ゆ」は「社会派」という意味で、ちょっと背伸びしたい年頃の男子に大ヒットしたものだ。同じ感じで「軽い社会派」の赤川次郎なんかもよく読んだ気がする。

 「社会派推理小説の重鎮」松本清張という名前はもちろん昔から知っていたが、恥ずかしながら読んでみたのは最近の話で、「砂の器」に続いて読んでみたのが本作品。
 「旅情」「サスペンス」「もつれる人間関係」と今で言う2時間ドラマの要素がてんこもりなのだが、その原型となったのが本作「ゼロの焦点」だという。

 読んでみてなるほど「これは原型である」と思った。証拠品である2枚の写真を片手に、北陸金沢をさまよう新妻。次々と明らかになる事実。登場人物の思わぬ殺人。謎が謎を呼ぶ展開。そして犯罪の背景にあった社会的事件とは・・・。
 2時間ドラマの原型であることもさながら、昔ハマったアドベンチャーゲームの原型がここにあったのだ。証拠品を関係者に見せながら証言をとり、行ける場所が徐々に増え、思わぬ人が意外なことを言い出したりする展開。
 宮部みゆきの「火車」を読んだときも「こりゃー昔のアドベンチャーゲームみたいだなー」なんて思ったけど、さらに原型は松本清張なのであった。

 それにしてもこの「ゼロの焦点」は面白い。最後までぐいぐい読者を引っ張る語り口のうまさは絶妙だ。松本清張とか横溝正史とか、終戦直後ころの時代を描いた、いわゆる「ミステリの古典」と呼ばれるものが、意外と読みやすいのはやはり名作ということなのか。

 「ゼロ~」の舞台となる昭和30年代は確かに遠い時代となってしまったのだが、細かな描写や言葉づかい、出てくる小道具などに「古き良き日本」を感じさせ、独特の良い味を出していると思う。

 新幹線も携帯電話もパソコンもなかった時代だが、そこに生きた人達は現代よりももっと品があったのではないかという気がする。
 少なくとも「ゼロの焦点」を読むかぎりそんな気がしてくるのだ。





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Last updated  2006.02.12 22:37:48
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お猿@ やっちまったなぁ! http://feti.findeath.net/9z2u4fa/ ちょ…
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