にゃん★日本脱出逃避行

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2006.12.06
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今日入社に必要なので健康診断へ行ってきた。

私はあまり人の事をじろじろ観察したりしない方-自分がされたら嫌だから-なんだけど、一人の男の人がなんとなくなんだけど、目に入ってきた。

私と同じくらいでスーツの上着を着てない状態の人。
同じく健診受けてる沢山いる人の中の一人。

(あの人…着やせしてるけど、実は筋肉質っぽいのかも。。。
何かスポーツやってた人なのかなぁ。。。例えば、アメフトとか。。。)


その考えに待合室でする事もない私は、一気に大学時代の記憶へと引き戻された。



####################
大学の入学式。


別にその時はなんともない出会いだったけど、彼とは一つも二つも悶着がありながらも、
後に付き合う事になったんだ。
でも、そんな彼とも長くは続かなかったのだけど。。。



大学2年生。
19歳になったころの私は相も変わらず、ファミレスでバイトに明け暮れていた。

私には好きな人が出来ていた。
好きで好きでたまらなかった一個上の先輩。
彼と急激に仲良くなったのもひょんなきっかけで。。。



ちょうど今くらいの時期だ。
サークルの1個先輩だった彼とは実はあまり喋った事がなくてたまたまキャンパスであって少し話した。

「おれ、彼女と別れちゃってさ。。。」


別に彼も私に話したかったわけじゃない。
ただ誰かに聞いてもらいたかったんだろう。
私も一緒だった。彼じゃなくても良かったんだ。
ただお互いの傷をなめあうだけでその時は聞いてくれる人が欲しかったんだ。

忘年会があって、そのときまた話す機会があって、こんなことで意気投合したんだ。




不思議だ。
ただの胃下垂の男だったのに。。。

私も彼の「女の数」に入ってしまった。
今思えば子供っぽい事かもしれないけど、でも、私は彼の話しが好きで、夢が好きで、一緒にいる雰囲気が好きでって言う、そういう単純な事にどんどん惹かれた。



私は彼を好きなことを隠さなかった。
それくらい好きだったから。
本当にみんなに言いたいくらい好きになっていた。
だから彼との時間は、今でもすごく、大切。
とにかく二人の間にも時間が流れ「今後の二人の事を話し合おう」と言われ彼の家に行った。


でもね
結局私は振られた。

私のことは好きだけど、やっぱり「前の彼女が忘れられなくて。そんな気持ちで付き合えない」と言われた。

その時はそれでもいいから。。。って思った。
どうして?どうして?って言う気持ちが消えなかった。
あんなにいつも一緒にいたのに、こんなに好きなのにって。

でも、そうは言わなかった。
そんなことで揺らぐ人じゃないっ知ってたから。
振り向かせてやる!って言う強い自信も何も無くて、私はただ意地を張るしか出来なくて、
平気だよってわらった。
私は「友達でいよう」って聞き分けのいい子の振りをした。
それはそれで仕方なかったのだと、今でも思う。
どうしようもなかったんだ。



切り替えの早い私が、彼のことだけは暫く引きずった。
正直、それから3年くらい。
もしかしたら、もっとかな。。。その失恋を引きずったと思う。


バイトバイトの毎日で、大学時代は過ぎていく。
(勉強をした記憶は皆無。。思い出せない。。。)



暫くして私の前に若い男の子が現れた。
入学したての男の子。
ほっぺが赤くて、クリボーみたいな頭をした男の子。


私が彼に親切にしたのか分からないのだけど、お店で話をするようになって、彼は毎日のように友達と私のバイト先に現れるようになった。


彼も元彼と同じ、アメフトの選手だった。
卒業していった元彼とは接点はあまりないものの、一応は後輩にあたる。
私が彼と付き合っていた事実も知ってはいたらしい。


彼が部活の後バイト先に来ると言う日が結構続いて、ある日彼が「ここで働きたいです」といってきた。
バイト募集もしてたし、彼じゃなくてもするように、私が一応店長に取り次いで、彼は面接を受けに来た。

元彼とは半同棲暮らしをしていたので分かるけど、あの部活はバイトする暇ってあまりないのか、認められていないような感じだったはず。私の元彼は少なくても「アメフトバカ」だったし。


それでも彼は「週一回でもいいから働きたい」と言って応募してきた。
動機は不純な気がするけど。。。
結局店長は「週一じゃどうにもならない」と言う事で彼を不採用にした。
彼と一緒に働く事はなくなった。
これで収まるかと思ったのだけど、ある夜彼に呼び出された。
「仕事終わるまで待ってます」

夜中のシフトに入ってた私は先輩に「ちょっとあの人返してよ!そうじゃないと私たちが帰れないでしょ!」と怒られ。。。「もうお店終わりなんですけど。。。終わったら行くんで、とりあえず…」と店を出るように促した。


仕事を終えると外で彼が待ってた。
別にストーカー的なものは感じてなくて、彼から発せられる好意的なオーラに私自身も好意的だったんだとおもう。


それも今くらいの時期だったのかな。。。
寒そうにしていた。彼は友達と一緒に待ってた。


友達はかえって行き、話があると言った彼の話はやっぱりそう言うもので、
伝えられた純朴そうな彼のストレートな気持ち。



私はまだ先輩の事を引きずっていたから、「ごめんね。忘れられない人がいるの」と言った。


先輩と『今後』を話し合ったときの事が重なった。

(私は彼と同じことを今、目の前の彼に言っている。。)



彼に対して好意的に思っていたにしても、やっぱりそんな気持ちのまま目の前の彼と付き合っていく事は出来ない。
そのまま伝えた。

先輩が私に言ったことを思い出しながら、反復しながら。


私は「分かった」といって身を引いた。
「大丈夫。今までと何も変わらないよ。出来るよ、友達!」と強がった。

それが私の中では唯一の答えだったから、もちろん目の前の彼も同じことを言うのだろうと言う事は疑いようもなかった。
同じことが繰り返されるのだと。


けど、そうではなかった。
彼は「それでもいいから!」と言ったし、

そして彼は泣いた。。。

こういう形で男の人に泣かれるのって初めてで、とっても戸惑ったのを覚えている。。



そんな記憶が待合室で突然蘇った。


###################




(そうか、あのときの彼に似てるような気がしたのか。。
でも、彼はもっと背は高かったナ。)


彼、名前なんていったっけ?
大学を卒業して久しい記憶はさすがにやっぱり薄れるね。

私は苗字に君付けで呼んでたけど、なんていう名前だったかな~


私の健診はもうすぐ終わる。


「!」
と何度も呼んだ事のある彼の名前が私の頭に浮かんだ瞬間、同時にその人も白衣の人に名前を呼ばれた。





同じ名前だった。





下の名前はあやふやだけど、90%の確信を持って、彼はあのときの彼だ。
私の前で泣いた18歳の彼だ。


私の記憶では彼はもっと背が高かったんだけど。。。私からは離れたところにいて、立ち上がって歩いていくその人は「長身」と言うほどでもなくて。。。
(背の高い外人に馴れ過ぎた??)
 記憶って曖昧なものね。


きっと彼は私のことを覚えてないんじゃないかな。
じゃなくても、分からないかもしれない。

チャンスがあれば彼に声をかけてみたかった。
あれ以来、彼が私のことをどう思っていたかはわからないから、これでよかったのかもしれないけど。

同じように呼ばれた私の名前を聞いて、彼ももしかしたら思い出したりしたかしら?


ひょんなことで、十代の後半の思い出に浸ったひと時でした。
人の出会いって不思議です。

もう彼と交わる事も無い人生なんだろうな。

そう思うと、ちょっと悲しくもありますね。





















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Last updated  2006.12.07 01:46:05
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佐藤YUKI @ 寮なので夜ヒマで… 寮生活なので、夜がヒマで辛いです(汗)…
真理6956 @ 巨乳はスキですか? 昔から胸大きくて一つ悩んでいた事があっ…
にゃん★24 @ Re[1]:はんぱねえ猜疑心(11/29) らいらきったさん >恋してるね!!! …
らいらきった @ Re:はんぱねえ猜疑心(11/29) 恋してるね!!! なんだか わかんな…
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