SKIPPER

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2002年09月10日
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Scarlet:1994年、アメリカ

出演:ジョアンヌ・ウォーリー・キルマー、ティモシー・ダルトン、ショーン・ビーン他

ストーリー:「風と共に去りぬ」の続編。
スカーレットの元を去った、レット・バトラー。彼の愛を取り戻そうと必死になるスカーレット。だがその試みは失敗に終わり、レットの子を身篭ったことも伝えぬまま、スカーレットは父の故郷アイルランドへ単身渡り、親類に身を寄せる。貧しいアイルランドの人々に経済援助を惜しまないスカーレットは、一躍土地の有名人に。元々はオハラ家の祖先の所有物だったバリハラの屋敷をイングランドの貴族フェントン卿から買い戻した彼女は、卿と急接近。しかし彼には別の顔があった・・・

「風と共に去りぬ」は、大好きな映画のひとつです。その続編「スカーレット」をアレクサンドラ・リプリーが執筆し、この作品は長編TVドラマとして映像化されたものだそうです。ビデオ化されたものは全3巻、計6時間。好奇心も手伝って、私は結構楽しんで観る事が出来ましたが、恋愛ものの苦手な方には苦痛なお話かもしれません。
たしか4回に分けて放送されたTVドラマですので、飽きそうになる頃にはお話に何らかの変化があり、なんとか持ちこたえられると思うのですが・・・
最初はスカーレットがレットの母親の屋敷に押しかけ、「レディになる方法を教えて欲しい」と言って居座り、自分との離婚をレットが望んでいる事を知らない母親を利用しようとします。レット・バトラーも彼女の出現に驚くものの、結局は彼女に振り回される形となり、ヨットの転覆事故で彼女の命を救ったのがきっかけで、情熱に駆られて抱いてしまいます。一旦はよりを戻せたと喜ぶスカーレットでしたが、再び彼に離婚の決意は固いと告げられ、姿を消されてしまいます。それでも、レットの子を宿したスカーレットは、そこに一縷の望みを託すのですが、結局正式な離婚の書類が届き、とうとう望みは絶たれます。新天地を求め、父の故郷、アイルランドの美しい「タラ」の地にたどり着いたスカーレットは親類たちの熱い歓迎を受け、この地に永住を決めます。
え~なんで、こんなに長々とあらすじを書いているかと言いますと、これはビデオの1巻目にあたるお話の概要なのですが、ショーン・ビーンは登場しないんです。ですから、ショーン目当てで見る者にとっては2巻と3巻だけ借りればいい訳でして、そのお手伝い(大きなお世話(笑))

スカーレットに惚れ、彼女の前ではとにかく紳士でいようとするし、実際、ちょっとはにかんだように微笑むショーンお得意の笑顔に、あらすじを読んで前もって正体を知っている私でも騙されそうになりました。ホントはいい人なんと違うの~?って感じで・・・
でもやはり、スカーレットの遠縁にあたる若い娘「メアリー」をわずかなお金で弄ぶ女の敵。それも変態チック(はっきり言ってサディストです)。実際には、いろいろ規制のあるアメリカのTV番組ですから、キワドイシーンもそれとなく匂わす程度の描写(ちっ)ですので、フェントン卿、初めのうちはそれほど非道に見えません。
身重のスカーレットにも優しく接し、紳士です。おまけに、出産を終えた彼女とやがてベッドを共にする仲になるのですが、彼女と初めて迎えた朝に、「私は世界中で一番幸せな男だ」と言うシーンまであるんです。あのはにかんだ笑顔で!騙されない方がおかしいわ。
気の強さではオリジナルを凌ぐほどの描かれ方をしているスカーレットですが、彼女「あなたを幸せにしたかったの」なんてセリフまでフェントン卿に向かって言ってるし。
だけど、この後からは、ああやっぱりなのね(泣)と本性を表わし始めます。保身の為に、スカーレットの従兄弟の神父まであっさりと殺すし、自国イギリスへスカーレットを招待してからは、彼女を自慢するつもりが、母親たちの彼女に対する反応が、あまりに冷ややかだった為、突然見下した態度に出たり。まるで娼婦扱いして、ついには自ら正体明かして彼女をレイプまでしてしまうという。本当に鬼畜で外道な最低の悪役。
で、満足げに眠っているところを、自分が弄んで妊娠までさせた今はスカーレットの娘の子守「メアリー」に刺し殺されるという。自業自得な哀れな最期。(ズボンくらい履かせてあげて~(泣))
なにもここまで酷い男に描かなくてもな豹変ぶりなんだけど、
あんまりだわ~と思いつつも、冷酷な目でするウィンクについよろめいてしまったり・・・。
悪役びいきもいいかげんにしないといけませんねえ。まあショーンが素敵過ぎるんだけど。
さて、はっきり言ってこの作品の主人公はいまいち魅力的ではありません。「ビビアン・リー」と比べるのは気の毒だけど、気の強さばかりが目立ちます。お高くとまっているだけで、ちっとも気品が感じられず、カリスマ性もいまひとつ。当時ヴァル・キルマーの奥さんだったこの女優さんは、いまいち華が無いのです。なんでもお金で解決していく様は、貧乏人には嫌味にしか映らないので、どうしても同情する気持ちが湧いて来ません。
「スカーレット」という名前をネタに、フェントン卿の母親がネチネチ嫌味を言うシーンがあるのですが、不思議に思っていたら、スカーレットには緋色という意味の他に、「尻軽」という意味もありました。その通り!なんだか本当に下品に見えてしまうのだもの。

ラスト、フェントン卿殺しの疑いを掛けられた「スカーレット」の死刑か否かの法廷劇。
現場から姿を消した人物がいるというのに、ひたすら彼女だけが追い詰められ、最後の最後に潔白が証明されるまでの筋書きがあまりに陳腐で情けないです。罪の意識から名乗り出た「メアリー」には「最高の弁護士をつけて死刑になんてさせはしない」とセリフがあるだけで、もう、スカーレットとバトラーはよりを戻してめでたしめでたしモードに入っちゃってる!!く~~~っ!信じられない!!です。
「殺ってないスカーレットにさえ、死刑判決だされちゃう程度の腕の弁護士に、メアリーが助けられるのか~!!」と叫びたくなりました。
それからお金かけてるという触れ込みの割には、アメリカやアイルランド等を何度も行き来する主人公達の船旅シーンが無いのは何故?
きっとアラ捜し始めたらキリがなさそうな、大雑把な印象を受けた作品でした。







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最終更新日  2005年05月16日 08時20分31秒
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