大英家族博物館

大英家族博物館

Part3



「50万なんてボッタクリ絶対払わないよ!!ありえない!!」私
「でも、引越し屋さん来ちゃうし、取り合えず行かないと…」夫

嫌ぁあああな予感。

「もしかしてもしかすると、あなたもう払っちゃたんじゃないでしょうね。」

「大丈夫。カードだから。後で話し合えば大丈夫だよ。」

払っちゃったのね。キィイイイッ!!!

あぁ、うちの夫は悪くない。
元はと言えば、ボッタクリしようとしている方が悪いのだ。
分かっちゃいるけど、そう、分かっちゃいるけど…

「何考えてんのよっ!!馬鹿じゃないの??
こんなことする人達が払ったら最後返してくれるわけないでしょ!!
バカバカバカ!」
と口から洪水のように文句が溢れ出た。

ごめんよ。キウイ君。今日はあなたの誕生日。
怒っちゃ駄目だよね。
あ~でも、悲しい女の性。
これを怒らずにいられようか。
世間はあなたのような良い人ばかりじゃないんだよ。
騙された方が悪いっていう世知辛い世の中なのよ。
男なんだから、もっとしっかりしておくれ!

結局、後日私が交渉に行くことに。
でも、当然向こうは貰ったものは返せない。
のらりくらりと逃げ口上だ。
作戦を立て直さねば。

と言うことで、
1、カード会社に連絡し、支払いを拒否する。
2、自分の会社に事実を報告し、一緒に対処してもらう。
3、相手先に辛抱強く交渉してみる。
4、最悪の場合、訴える。
の三段構えで対応することに。

カード会社は事情を説明すると同情をしてくれたが、
違法かどうか現時点ではっきりしない以上、
支払いは拒否できないとの事だった。

そして会社。
彼の会社はいかんせん大きい。
よって関わっている人や外注も多く、
誰が責任を取る立場なのかはっきりしない。
しかも、このフラットを紹介した担当者は
自分の責任じゃないと最初から逃げ腰。
何にもしないなら、上司に報告する!と脅してようやく重い腰を上げた。

さらに、ボッタクリ側に交渉し始めると、
担当者が今いないの一点張り。
毎日電話してようやく責任者をつかまえ交渉。
会社に掛け合うぞと言うと、ようやく10%オフにしますとの返事。
それじゃぁ話にならないと更に毎日交渉。
もう会社にお宅を使わないように報告すると言うと、
じゃぁ20%と下げてくる。
それでも常識とは遠くかけ離れた金額だ。

もう、訴える!となっても来たばっかりでさっぱり事情が分からない。

結局3ヶ月以上かかって10万円まで下げさせた。
そして夫の会社の責任でもあると言うことで
半分会社に払ってもらうことに。
それだって5万円!

あ~今、思い出しても腹立たしい!
夫は責任を感じてか、
彼のもっとも苦手とする交渉を仕事の合間にほぼ毎日頑張った。
でも、傍で見ているのも可哀想なほどみるみる痩せていく。
交渉事だけで??
いえいえ。理由はこの交渉だけでは無かったのだ。

そう、悪夢のようなイギリスでのトラブルは
まだ始まったばかりだったのだ!!

続きへ


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