建築父さんの奮闘日記

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2007.09.26
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 昨日から工事監理のことを書いたのは、マイホームを建てたり或いはビルを建てるオーナーさんにしても同じなのですが、建築士の工事監理という業務の重要性についてあまりにも知らないという現実があるからです。

 以前高校時代の友人から何年ぶりかに連絡があり、会って話をするとマイホーム建設を検討中とのことらしい。最初は間取りについて色々相談にのっていたのですが、色々話を聞いていくうちに唖然としてしまうことばかり。
工務店に頼めば設計料をタダにしてくれるとか、工事監理ってなに?ってな具合です。

 工務店にしてみればこういう人は絶好のお客さんですね。
設計料なんて工事費からすれば微々たる金額です。工事見積の中の明細項目に振り分けてしまえば、そこに設計にかかった経費がのっているなんて誰にも判らなくなる。
おまけに自分達の利益追求の目的達成に最も都合のよい設計が出来るわけです。

 何より問題なのは工事が始まって、その妥当性を誰がチェックするのかということです。
法的には工事監理者の選定は必要ですから、建前としては当然誰かが監理者として現場チェックを行う訳です。

 工務店の設計を担当した人が現場をチェックにくるのでしょうか。

昨日も書きましたが、施工者の行う「管理」は、建築主の立場にたって行う「監理」とは全く見る視点が異なります。
工務店の人間が自分の会社にとっての利益より施主にとっての利益を優先して判断することが出来るでしょうか。

 監理者と称して第3者の建築士が来ている場合も同じです。
その建築士にとっては依頼主は建築主ではなく工務店ですから、いくら良識のある建築士でもやはり自分の依頼主にとって不利な指摘はなかなか言いにくいものです。

 過去において多くの欠陥住宅問題がマスコミ等でも取り上げられていますが、その殆どの場合は施工者の意図的な手抜きや施工ミスという問題もさることながら、必要な工事監理が機能していなかったのが殆どです。

 昨今の設計段階において巧妙に行われた耐震偽装などは、見抜けないケースがあるかもしれませんが、施工段階における手抜き工事や施工ミスなどは適切な監理が行われていればその殆どは食い止めることが出来たと思うのです。

 マイホーム建設をお考えの方、又は建設中の方、「多年の技術とノウハウを生かし設計から施工まで一貫生産」とか言う言葉に惹かれてはいませんか。名の通った大手ハウスメーカーに依頼したら安心などと考えていないでしょうか。

 建築はトヨタの車やソニーの電化製品ではありません。
建築とは工業製品ではなく、ひとつひとつが現場で手作りされるものなのです。
一定の品質・性能のものが確実に手に入るというものではないとの認識を持つことが大切です。





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Last updated  2007.09.26 21:40:03
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