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26日夜。電話をいただいた。 お父さまが亡くなったあと、お医者様が、 こんなことを話されたそうだ。 「きっと絵を届けに来てくれるのを お父さまは知っていたのかもしれませんね。 ほんとうに待っていたようでしたね。」 「この絵を見ていると自然と笑顔になりそうですね。 皆さんにもやさしい笑顔になっていただけるように 緩和病棟の廊下に飾らせていただきます」 看護士さんたちも 「この絵は、仲の良かったやさしいお二人 (お母さまも同じ病院でなくなられたとのこと) にピッタリですね。 私たちも疲れたときや嫌なことがあったときでも これを見れば全部ふっとびそう・・・」 正方形の「笑顔」は、私とみ~ちゃんから 小児病棟に飾っていただくようにとお願いしてきました
2007.11.26
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24日(土) 9:00 新宿駅 松本行きの「あすざ」に1枚の絵を抱えて み~ちゃんとふたりで乗り込んだ。 「光の中へ」 5時までかかって仕上げた絵だ。 22日夜、電話が入った。 お父さまの容態が急変したとのこと。 「27日に絵を持って来ていただけるとのことだったけど、 お医者様から今22日23日が峠と言われました。 絵は、お世話になったお礼として病院に寄付したいので、 12月になってからでも受け取りに伺います。」 「わかりました。おだいじに・・・」 それ以外何もいえなかった。 お父さまには、面識がない。 絵の依頼をいただいた方とも1度お目にかかっただけ。 初対面で私の絵を見て、涙を流してくれた。 今まで言いたかったことを この絵を見てたら、言えそうな気がする。 それだけの出会いだった。 半年たって、手紙をいただいた。 お父さまの命が長くないこと。 自分の言いたかったことが言えたこと。 絵を見てお父さんが笑ってくれたこと・・・ どうしてもお父さまに、絵を見ていただきたい。 翌日の23日は、どうしてもはずせない約束があった。 帰ってから、絵の作成に取り掛かった。 テーマは、「光の中へ」 先に亡くなったお母様と一緒に光の世界に・・・ 深夜、 光を描いているとき、急に涙が出てきた。 ふたつの笑顔が、金色の光に包まれて 光の中へ旅立っていく・・・ そんなイメージでやわらかいグリーンを 何色も何色も、何度も何度も塗り重ねていく。 写真では、わかりづらいが、笑顔の上に やさしく淡い光が広がっている。 窓の外が明るくなり始めた頃絵が完成。 もしかしたら、間に合わないかも・・・ そんな感じはまったくなかった。 約束もせず、お父さま様の様態も確かめず 二人で電車の乗り込んだ。 3時間と少しかかって長野県の病院に到着。 ロビーから電話をかける。 つながった! 「今、病院のロビーにいます。 どうしても絵を見ていただきたくて届けに来ました。」 お父さまは、今朝意識を取り戻されたらしい。 間に合った! 病室に着くまでの廊下には、 すごい絵や写真・美術品が飾られている。 まるで美術館のようだ。 そのなかに、例の 「がんばらない」 「いきてる」 「恵」 命のそこから湧き出たような文字も飾られている。 エレベーターの前で、5月に初めて会って以来 半年振りの再会。 病室に案内された。 お父さまが横になっている。 彼女と妹さんとその娘さんの3人が付き添っていた。 絵の包みを開いた時、妹さんの目から涙がこぼれた。 「おとうさん・・・ 東京からわざわざ絵を持ってきてくれたよ。 見て、ほらこんなに優しい絵・・・ 見える・・・」 お父さんの目がかすかに開く。 うなづいてくれたように見えた。 少しして担当のお医者さまが回診に来られた時、 先生にお父さまから、お世話になったお礼ですと 絵を渡してくれた。 先生は、絵を見て 「うわ~優しい絵だな~」 と言って、しばらくじいっと絵を見てくれた。 壁には、半年前にプレゼントした絵が飾ってあった。 その横には、亡くなったお母様と二人で ダンスを踊っているお父様の写真があった。 お二人のラストダンスの写真だそうだ。 帰りにお父さまの手を握った時かすかにうなづいてくれた。 「ありがとう・・・」 そんな声が聞こえたような気がした。 なぜか東京に帰る気がせず、逆方向の電車に乗った。 諏訪湖へ。 湖のほとりを二人で散歩。 湖に日が沈んでいく。 日が沈んでからも、いつまでもいつまでも 西の空は明るかった。 18:28 お父さまは、光の世界に旅立っていかれたそうだ。
2007.11.24
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5月にあるセミナーでご一緒させていただいた方からの手紙。 休憩時間に私が描いた笑顔の絵をみて、涙ぐまれた。 「入院しているお父さんに見せたい。 私は、お父さんのこんな笑顔が見たい。 この絵と一緒ならそれが言えるような気がする」 「病院に飾ってあげたい」 「これがお父さんで、こっちが亡くなったお母さん。 このちっちゃいのが私・・・」 緩和ケアのホスピスに入院されているとのことだった。 お話を聞いて、その絵をプレゼントした。 帰りの電車も一緒だった。 電車の中でも絵を大事そうに抱きしめてくれていた。 あれから半年。 そのお礼の手紙と鎌田実さんの本 がんばらない」が今日送られてきた。 便箋14枚に想いが綴られていた。 お父さまが絵を気に入ってくれて、 いつも見えるところに飾っていただいていること。 「こんな笑顔が見たい」と言えたこと。 最後に病棟に飾る大きな笑顔の絵を描いて欲しいと依頼があった。 病院には、有名な作家の絵がいくつも飾られている。 それと一緒に子どもたちが描いた絵や言葉を入れた 小さな額が廊下や受付に置かれている。 中には、知的障害を持つ子どもの絵もあるらしい。 「ワンダーアート」、「アール・ブリュット(生の芸術)」 「エイブルアート(可能性の絵)」と言われるらしい。 「いねむり」「ひょっこりおつきさん」 「ありがとう」「いきてる」「はれです」 上手に描こう、ほめられたいという邪心がないから 心にしみる。 病気で疲れた人には、有名な作家の大作よりも こんな言葉や絵がなごませてくれる。 私が描いた笑顔の絵を小児病棟に飾ってあげたい。 入院している人たちに合わせて絵を描いて欲しい。 そのあとにんな言葉が添えられていた。 「ちゃんとお金を取ってください。 金額と言うのもひとつの自分という人間に対する 他への価値の提示だから」 『プロとしての自覚を持つこと』が、 今の私の課題のひとつ。 「絵を見ている人の姿や笑顔が私には、浮かんでいます」 と手紙が結ばれていました。 読んでいて、うれしくてうれしくて涙がでた。 ちょっと遠いけど、絵ができたら、送らずに自分で届けよう! 画材も持って行って、病院で絵を一緒に描きたい。
2007.11.20
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