乱筆乱文縦横無尽

2009年08月31日
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テーマ: お勧めの本(8170)
カテゴリ: 読書日記

が接近して風雨が強まりましたが、夜は台風一過後の静けさの中にありました。湿った空気が吸いたくなって、今宵もジョギングちょうど25分走ったので、4kmくらいかな。20度ほどの涼しい空気がとても心地よい夜でした。

さて、昨日紹介した 『政権交代論』 に続いて、今日も山口二郎氏の著作『若者のための政治マニュアル』を紹介します。読み終えたのは、昨年の12月8日と手元のメモにありました。




本書では政治に対する著者の10のルールが示され、それを解説する形で筆が進みます。そのルールとは、「当たり前のことを疑え」や「今を受け容れつつ否定する」などです。

私がもっとも面白く読んだのは「人は同じようなことで苦しんでいるのものだ、だから助け合える」の章です。ここでは現代人が引き受ける「社会的リスク」が語られます。もっともそれは「自己責任論」や「国民皆保険制度」などを題材にされていますが、これが常日頃、私自身が感じていることに結びついて、久しぶりに「考える」という思考作業をしてしまいました。

私が考える現代人が引き受けるべき「社会的リスク」とは、病気・介護などの社会保障的な範疇のみならず、「天災」も含まれます。この日本列島に生きる人々は、台風・地震・噴火などの自然災害を「天災」として特別視するのではなく、交通事故などと同じように「日常的リスク」として受け止めるべきでしょう。



残忍な事件の犯人を「特異な一個人」と考えることは、その「個人」の責任を強調するあまり、「特異な一個人」を生みだした「社会」の在り方を考える機会を逸しているように思います。交通事故をなくす努力、介護や福祉をよりよいものにしていくための議論、地震の被害を減らすための防災方法などと同様に、殺人事件をなくすため、その被害を減らすための手段や方法を社会全体で論じるべきではないかと考えました。結論は教育に結局行きつくわけなんですが

著者が投げかける質問を読み手が受け止めて思考するという営みをもたらしてくれる著作には、大きな力を感じます。姜尚中氏のベストセラー『悩む力』(集英社新書)も同様です。本書ももう少し売れてもいいんじゃない、と思う著作でした。



若者のための政治マニュアル
講談社(講談社現代新書) 2008年 ★★★★☆(中学生~大学生には★5つです)



悩む力
集英社(集英社新書) 2008年 ★★★★☆(「姜尚中」入門ですね)








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Last updated  2009年09月01日 02時09分18秒 コメントを書く
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おこめ@ Re:中島京子 『ハブテトル ハブテトラン』(05/11) 突然のコメント失礼します。 人違いであれ…
逆立ち天子6189 @ Re:斉藤光政 『偽書「東日流外三郡誌」事件』(07/05) 東日流三郡誌を真書とした古田氏は残念で…
悪女6814 @ Re:ジノリのプレート(ロイヤルブルー)(05/22) おはようございますヽ(*´∀`)ノふぉろーし…
尼尊太郎@ Re:金容雲 『日本語の正体』(11/09) こちらを見てください。 韓国の学界でも…
Sonic @ こんばんは コメントありがとうございます。 本書…

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