乱筆乱文縦横無尽

2009年09月14日
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カテゴリ: 読書日記
本書は今夏の旅の途中、京都のアバンティブックセンターで購入。アバンティは京都での定宿「ホテル京阪京都」から直接行けます。初日にウロウロしていたときに見つけて買いました。選んだ理由は「京都といったら共産党でしょ」という意味不明なものですそして8月12日に読み終えました。

著者の不破哲三氏は、長きにわたって日本共産党委員長を務めた人物であり、おそらく本書の「マルクス観」が日本共産党の公式理解とでもいうべきものなのでしょう。私にはどうしても、肯ける点は多くても、最後に疑問が残ってしまいます…。

本書はマルクスを三つの立場から紹介しつつ、彼の思想を丹念に紹介していく「マルクス入門」となっています。三つの立場とは、「唯物論の思想家」「資本主義の病理学者」「未来社会の開拓者」というもの。正直、唯物論はキャッチフレーズ的にしか理解できていませんし、マルクス経済学は専門的に考えた経験がありません。結局、突っ込みどころとなるのは、社会主義・共産主義社会※への展望となります。

※本書では「社会主義」「共産主義」の言葉に特定の意味を乗せて使用していません。

このマルクスによる未来社会への展望を著者は明るく語りますが、旧ソ連などにおける失敗を本質とは捉えず、方法論の問題と考えているようです。このあたりが率直に疑問です。

リーマン・ショック以降の資本主義世界の混乱など、経済的側面における資本主義の矛盾への糾弾はさておき、政治における自由の問題が捨象されすぎです。何ゆえに、現在「社会主義」を自称する国家が、いずれも一党独裁体制を指向し、なおかつ政治的自由に大きな制限がもたらされているのかは、それが本質ではないとしても単純に首肯できないところです。

そうはいっても、マルクスを「過去の思想家」と捉えることを、私はしません。歴史上の人物としての重要性はもちろんのこと、今後も資本主義の矛盾が感じられるタイミングで、立ち止まって考えていくべき人物だと思っています。『資本論』などは私にはやはり難しいので、これからも「手軽」な入門書などを紐解いていきたいと思います。



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Last updated  2009年09月15日 01時16分28秒コメント(0) | コメントを書く
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おこめ@ Re:中島京子 『ハブテトル ハブテトラン』(05/11) 突然のコメント失礼します。 人違いであれ…
逆立ち天子6189 @ Re:斉藤光政 『偽書「東日流外三郡誌」事件』(07/05) 東日流三郡誌を真書とした古田氏は残念で…
悪女6814 @ Re:ジノリのプレート(ロイヤルブルー)(05/22) おはようございますヽ(*´∀`)ノふぉろーし…
尼尊太郎@ Re:金容雲 『日本語の正体』(11/09) こちらを見てください。 韓国の学界でも…
Sonic @ こんばんは コメントありがとうございます。 本書…

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