乱筆乱文縦横無尽

2009年11月17日
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カテゴリ: 読書日記

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今日は11月9日に読み終えた『 纐纈城綺譚 』(こうけつじょうきたん)を紹介します。本書は今はなき朝日ソノラマで出版され、14年も経ってようやく文庫化された作品。出版当時に買いそびれたため読みたくても読めず、大げさかもしれませんが、私にとって「幻の書」でした



纐纈城綺譚 (楽天ブックス)
※朝日新聞出版(朝日文庫) 2009年 ★★★★☆


時代は唐末、宣宗の御世。物語の序盤は、日本天台宗の開祖最澄の弟子、慈覚大師円仁の体験談から始まります。円仁の著作『入唐求法巡礼行記』は未読ですが、この体験談とは『宇治拾遺物語』に引かれた「纐纈城」の話を下にしているとのことで、史実性の高い話からつくりだされた物語です。


物語の舞台は唐の都長安。当時、世界一と考えられる大都会です。そこで売られていたのが、人の血で染めたという「纐纈巾」。これを見つけたのが「辛トウ」と「李延枢」の二人組。それに加わったのが「二十郎」という謎の人物。そして、唐の帝室を巻き込む大騒動となっていきます。


天竺熱風録 』で登場する「王玄策」が名前だけですが、途中で出てきて驚きました



天竺熱風録 (楽天ブックス)
※祥伝社(ノン・ノベル) 2007年 ★★★★★(面白過ぎです!)


とても面白く読みましたが、ただ一つだけ物足りなく思ったのが、敵役の「纐纈城の城主」の人物背景です。西域から流れてきたようですが、これがもう少し深められているとさらに物語が広がったのにと残念に思いました。


これで『 蘭陵王 』に続いて、この秋で二冊目の「田中芳樹版中国史」を楽しみました。次はそろそろ『アルスラーン戦記』か『創竜伝』、もしくは『タイタニア』の続編などに期待したくなります。作者も大変だとは思いますが、読者も待つのが大変です


本書を読んで改めて円仁の『入唐求法巡礼行記』が読みたくなりました。東洋文庫版を読む自信がまったくないので、まずは概説書からと思い、『 円仁 唐代中国への旅 』を購入しました。まだ読み始めたばかりですが、とても興味深く読んでいます。



円仁 唐代中国への旅 (楽天ブックス)
※講談社(講談社学術文庫) 1999年(ただいま読書中)



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Last updated  2009年11月18日 01時20分37秒 コメントを書く
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おこめ@ Re:中島京子 『ハブテトル ハブテトラン』(05/11) 突然のコメント失礼します。 人違いであれ…
逆立ち天子6189 @ Re:斉藤光政 『偽書「東日流外三郡誌」事件』(07/05) 東日流三郡誌を真書とした古田氏は残念で…
悪女6814 @ Re:ジノリのプレート(ロイヤルブルー)(05/22) おはようございますヽ(*´∀`)ノふぉろーし…
尼尊太郎@ Re:金容雲 『日本語の正体』(11/09) こちらを見てください。 韓国の学界でも…
Sonic @ こんばんは コメントありがとうございます。 本書…

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