乱筆乱文縦横無尽

2009年12月14日
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カテゴリ: 読書日記

久しぶりにBOφWYを観始めたら止まりませんでした。明日は早起きなのに…。でも、やっぱり好きなんです


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さて、今日は12月1日に読み終えた『 奪われた「三種の神器」 』を紹介します。副題は「皇位継承の中世史」です。著者の渡邊大門氏は、本書の経歴を見る限り在野の研究者のようで、「赤松氏研究会」の世話人を務めているそうです。赤松氏とは室町時代に播磨国の守護大名を務めた一族で、幕府の侍所所司にたびたび任ぜられていました。本書でも赤松氏と南朝の驚くべき交流が記されます。



奪われた「三種の神器」 (楽天ブックス)
※講談社(講談社現代新書) 2009年 ★★★★☆


「三種の神器」は皇位継承に必要な剣・鏡・玉の三つの宝具を指します。この三種の神器の一つ、草薙剣が壇の浦の戦いで失われ、それを糊塗する論理を公家がつくりあげていったこと、そして日本史上の画期といえる南北朝の内乱において、三種の神器がいかに扱われたのかを調べたのが前半部分です。ここでの神器観の変遷も興味深いものがありましたが、注目すべきは第3章以降の後南朝と三種の神器の関わりです。


後南朝とは、1392年の南北朝の合一を経た後に京都を出奔した後亀山天皇(上皇)の子孫を中心に、朝廷(旧北朝)に対抗した勢力を指します。この後南朝が起こした事件が、1443年の禁闕の変と1457年の長禄の変です。本書ではとくに長禄の変が著者の専門とする赤松氏との関わりで、詳細に論じられています。



闇の歴史、後南朝
※角川書店(角川選書) 1997年 ★★★★★(後南朝を知りたい方は必読)


まず面白く感じたのが、室町幕府第6代将軍足利義教の暗殺に端を発した嘉吉の乱と後南朝の関わりです。応仁の乱の際もそうでしたが、反乱側が「南朝の皇胤」を持ち出して「正統性」を誇示することが、嘉吉の乱でもおこなわれようとしていたことを本書で初めて知りました(本書p.115)。さらに、朝廷(旧北朝)から三種の神器を盗み出すという禁闕の変が起こり、その神器の脱却を図り成功した長禄の変での赤松氏旧臣の活躍ぶりなども同様。


こうした細部からのアプローチで三種の神器という大きなテーマに接近することを実に面白く読みました。南北朝時代に関心を持ち、森茂暁氏の著作を読まれた方は、続けて本書に手を取ってほしいと思います。


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Last updated  2009年12月15日 03時17分15秒 コメント(2) | コメントを書く
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おこめ@ Re:中島京子 『ハブテトル ハブテトラン』(05/11) 突然のコメント失礼します。 人違いであれ…
逆立ち天子6189 @ Re:斉藤光政 『偽書「東日流外三郡誌」事件』(07/05) 東日流三郡誌を真書とした古田氏は残念で…
悪女6814 @ Re:ジノリのプレート(ロイヤルブルー)(05/22) おはようございますヽ(*´∀`)ノふぉろーし…
尼尊太郎@ Re:金容雲 『日本語の正体』(11/09) こちらを見てください。 韓国の学界でも…
Sonic @ こんばんは コメントありがとうございます。 本書…

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