乱筆乱文縦横無尽

2010年04月06日
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カテゴリ: 読書日記

病弱なのか、それともまさか難病を抱えているのか…。答えは簡単で、気が抜けているからです明日は休みなので、これからひたすら寝ます。今週は日曜日も休みなので、何とか治して来週からまたがんばって働きたいと思います。


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今日は3月17日に読み終えた『 社会とは何か 』を紹介します。副題は「システムからプロセスへ」。著者の竹沢氏は「国立民族学博物館教授」という役職にある方で、専攻は社会人類学とのこと。この社会人類学というジャンルがよくわかりませんが、本書は社会思想史に位置づけられる著作です。



社会とは何か  中央公論新社(中公新書) 2010年 ★★★★★


本書はタイトルの通り、「『社会』とは何か?」という「そもそも論」を、ヨーロッパの社会思想の中から考えた著作です。「国家」(「くに」といった方がより適切か)とは異なる「社会」という概念を、その根源にさかのぼって検討した労作でした。


本書で多くのページを割かれているのは、社会思想の移り変わりです。それは「社会契約」から始まり、近代となって発生した「社会問題」や、その克服としての「社会主義」だったり、その社会の本質の解明を意図する「社会学」だったりと、ヨーロッパ近代のさまざまな社会思想家を解説しながら、「社会」そのものに迫りました。


ここまでならよくある社会思想史の概説書ですが、本書の特徴として挙げられるのは、「あるべき社会」「めざすべき社会」の一つの形として、水俣病への対策から始まった九州のコミュニティ(「サークル村」)活動を取り上げた点です。この「サークル村」とは社会主義思想を帯びた活動だったようですが、著者はこれをハーバーマスが言うところの「公共圏」として理解すべきとして高く評価しています。


全体主義社会のように同一の観念や行動が強制される社会ではないだけに、さまざまな問題や課題を生みださないではいないもの 」(p.209)であり、「 そこに生まれる軋轢や葛藤を共同で、あるいは個人的に解決しようと努力するからこそ、社会は尽きることのない活力を得ているのではないか 」(p.210)として、「 社会を多様な個人の相互作用の場とし、多様性と複数性からなるものとして社会を再想像し、再創造すること 」(同)が求められているとしました。


これを最初に読んだときには非常に理念的であるように思いましたが、この記事を書くにあたって簡単に本書を再読した今、現代という時代にこそ必要な実践的な考え方であるように思いました


現代の日本の同質性の圧力はかなりのものです。それをもたらしたものは、情報化社会の進展によって他者への攻撃がほぼリアルタイムに発信できる容易さによって裏付けられているように思います。自己の抱いた負の感情(嫌悪・排除・差別)を一拍置いて検証する手続きを抜きにして吐き出す術を多くの人々が入手したことにより、「はみ出し者」への同調圧力は即時的におこなわれるようになりました。「国母騒動」などがまさに良い例です。彼の態度はほめられたものではありませんが、大騒ぎするほどのものではないことは言うまでもありません。「他者への寛容」とは「社会の多様性」と同義語であることを理解(実感)しなければ、この格差社会の中で日本もフランスと同様の社会混乱(民族対立や極右の台頭など)につながる恐れがあるように感じました。


ここまでウィンドウズのメモ帳に書いて、楽天ブログに貼り付けて書こうとしたら、絵文字が変わっていることに驚きました前の絵文字の方がシンプルで良かったなあ


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Last updated  2010年04月07日 01時05分12秒 コメントを書く
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おこめ@ Re:中島京子 『ハブテトル ハブテトラン』(05/11) 突然のコメント失礼します。 人違いであれ…
逆立ち天子6189 @ Re:斉藤光政 『偽書「東日流外三郡誌」事件』(07/05) 東日流三郡誌を真書とした古田氏は残念で…
悪女6814 @ Re:ジノリのプレート(ロイヤルブルー)(05/22) おはようございますヽ(*´∀`)ノふぉろーし…
尼尊太郎@ Re:金容雲 『日本語の正体』(11/09) こちらを見てください。 韓国の学界でも…
Sonic @ こんばんは コメントありがとうございます。 本書…

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