乱筆乱文縦横無尽

2010年04月12日
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カテゴリ: 読書日記

それでも早めに筋肉痛が来たことを喜んでいますこれから2か月ほどしっかり身体を動かして、 次の目標 に進みたいと思ってます。


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今日は3月25日に読み終えた『 戦争の世紀を超えて 』を紹介します。副題は「その場所で語られるべき戦争の記憶がある」。政治学者姜尚中氏と映画監督の森達也氏が、戦争の記憶を残した世界各地で、戦争と平和、そして現代(世界と日本)を語り合った著作です。



戦争の世紀を超えて  集英社(集英社文庫) 2010年 ★★★★☆


先日紹介した『 天皇とアメリカ 』に続く対談本です。対談本は、難しいテーマを手軽に読める気がするんで、ついつい買ってしまいます。本書も何となく手にした次第です。





まず「大東亜共栄圏」の発想について。姜氏は「 敗戦後に論理的に言説化できないこと自体が、大東亜共栄圏がまやかしにすぎなかった証左 」(p.208)と断じます。それが大義名分として掲げるに足る目的であれば(その内容の是非を問わず)、戦後も「大東亜共栄圏」的思想は生き続けたことでしょう。しかし、それは現在の「東アジア共同体」的構想とは何ら直結する回路を持っていない始末。まさにおざなりの、そしてまやかしの大義であったと結論付けられましょう。


そして朝鮮戦争の世界史的位置について。戦後の世界史を規定し、現代への道筋をのスタートラインに位置する冷戦体制において、朝鮮戦争は非常に大きな役割を果たしたといえますが、他方で局地的な熱戦として日本では片付けられている感があります。森氏は「 ガス抜き[朝鮮戦争]をしてなかったら、キューバ危機のときに最悪の事態を迎えていた 」(p.251)との考え方があることを披露します。この朝鮮戦争とキューバ危機の間とは、日本で55年体制が成立し、安保闘争などの諸事件がおこなわれていた時期に相当しますが、同時代の知識人層がどれだけ真摯に世界と向かい合ったのかを考えてしまいました。どうやら、50年前から日本は内向き思想に傾いていたといえそうです。


他にも面白い論点がいくつか提示されていました。いわく「他者への許容度」、いわく「自分の中に他者の痕跡を認め、そして抱きしめること」などなど。本書でも引かれていましたが、ジョン=ダワーの『敗北を抱きしめて』を読みたくなりました。たしか実家にあったはず。今度帰ったときに探してみたいと思います。


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Last updated  2010年04月13日 02時22分20秒 コメントを書く
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おこめ@ Re:中島京子 『ハブテトル ハブテトラン』(05/11) 突然のコメント失礼します。 人違いであれ…
逆立ち天子6189 @ Re:斉藤光政 『偽書「東日流外三郡誌」事件』(07/05) 東日流三郡誌を真書とした古田氏は残念で…
悪女6814 @ Re:ジノリのプレート(ロイヤルブルー)(05/22) おはようございますヽ(*´∀`)ノふぉろーし…
尼尊太郎@ Re:金容雲 『日本語の正体』(11/09) こちらを見てください。 韓国の学界でも…
Sonic @ こんばんは コメントありがとうございます。 本書…

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