乱筆乱文縦横無尽

2010年07月02日
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カテゴリ: 読書日記
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横綱4か月目



7月に入って楽天のレビュアー番付も更新されました。4か月連続の横綱達成です「 横綱になったらポイント倍増 」とかのサービスがあるとうれしいのですが、何も得することはありませんまあ、何かもらえるとなると足の引っ張り合いや不正行為が出てきそうですからしょうがないのかもしれませんが…。でも何かオマケがほしいなあ


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さて、今日は5月28日に読み終えた『 古代インド 』を紹介します。先日来、 『玄奘三蔵、シルクロードを行く』 や 『天竺熱風録』 などを読んだ影響で、古代仏教やインドへの興味が沸々と湧いてきたため、楽天ブックスで本書を購入しました。著者の中村元氏はインド哲学や仏教学を修め、文化勲章を受章している泰斗。本書は講談社版の「世界の歴史」シリーズを底本にしています。


古代インド

古代インド

価格:1,260円(税込、送料別)


中村元 『古代インド』 講談社(講談社学術文庫) 2004年 ★★★★☆





本書を読んでいて、いくつか興味深いことが書かれていたので、それらを書き記しておきます。


まず、唐招提寺の「招提」について。これは「 国籍や民族を超えたコスモポリタン 」(p.151)という意味とされていました。以前に読んだ東野治之氏の『鑑真』(岩波新書)でも、「 各地から集まった僧たちの住む所 」(p.127)とされており、唐招提寺とは「 唐から日本に渡ってきた僧の住む寺 」と解釈すべきなのでしょう。


次に、阿弥陀仏の極楽浄土について。本書では大乗仏教についても詳細に記されていますが、インドではすでに「 原始浄土教 」とでもいうべき信仰が広がっていたことが紹介されていました。阿弥陀仏の極楽浄土以外にも、弥勒仏の兜率天などの浄土も存在していたようで、紀元後200年頃のクシャーナ王朝の末期に彼岸思想があったことを知りました。


そして、仏教の発祥地であるインドで仏教が衰退してしまった理由について。著者はインド仏教が「 強固な俗人信徒の教団組織を形成しなかった 」ことと、「 家庭の内部に宗教的儀礼を持ちこまなかった 」ことを指摘しています(p.370)。これらは逆に、現代日本で仏教が衰退しない理由とも言えます。「葬式仏教」などと揶揄されながらも、現代の日本仏教の基盤は確かなものであると言えましょう。


最後にインドの古代文明について。モヘンジョ・ダロに代表される古代インドの都市建設の水準の高さには実に驚かされます。なかでも、ガンジス川流域にアーリア人によって築かれた都市(ナガラ)は、本書に掲載されている想像図(p.104)を見ても、これが紀元前のものだとは信じられません


本書は底本が1977年の刊行とのことで、当然のことですが現在に至る30年余りの研究成果を知ることができません。というわけで、最近出版された『南アジアの歴史』を買って読もうと思ってます。インドの通史は読んだことがないので、非常に楽しみです。


南アジア

南アジアの歴史

価格:2,415円(税込、送料別)


内藤正雄・中村平治編 『南アジアの歴史』 有斐閣(有斐閣アルマ) 2006年


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Last updated  2010年07月03日 00時50分55秒
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おこめ@ Re:中島京子 『ハブテトル ハブテトラン』(05/11) 突然のコメント失礼します。 人違いであれ…
逆立ち天子6189 @ Re:斉藤光政 『偽書「東日流外三郡誌」事件』(07/05) 東日流三郡誌を真書とした古田氏は残念で…
悪女6814 @ Re:ジノリのプレート(ロイヤルブルー)(05/22) おはようございますヽ(*´∀`)ノふぉろーし…
尼尊太郎@ Re:金容雲 『日本語の正体』(11/09) こちらを見てください。 韓国の学界でも…
Sonic @ こんばんは コメントありがとうございます。 本書…

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