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これで産地視察は終了した。バスに乗って生口(いくち)島の反対側にある「シトラスパーク」へ向かう。「シトラスパーク」は「しまなみ海道」の全線開通に合わせて1998年春にオープンした「ミカン」をテーマにした公園だ。「全国カンキツ研究大会」の最後は、ここで昼食を食べてゆっくりとおくつろぎ下さいという主催者の配慮だった。普通は入園料が800円必要なのだが今回は無料だ。バスから降りるとキャラクターの「シトラス君」と「レモンちゃん」が出迎えてくれた。昼頃になると気温はどんどん上昇して、後から調べると広島の最高気温は36度に達していた日だった。皆もキャラクターの可愛い仕草に見惚れるより、「暑いのに、大変だねえ」と、中に入っている人のことを心配していた。 ※この写真は、昼食後に「泉の広場」で撮影したものです。レストランは貸切だったのだが全員入ることが出来なかった。最後尾だったtetywest達はベランダに案内された。ベランダは日陰になっていて、海からの風が心地好い。瀬戸内海の島々を眺めながら食べる幕の内弁当もまた格別だった。弁当には「レモン・ジェラート無料引換券」が付いていて、昼食後はレストランの階下にあるショップで「レモン・ジェラート」を1個もらえる。野外の大きなパラソルの下に置かれた椅子に座って、レモン果汁がたっぷり入った甘酸っぱいジェラートを食べる。しかし、いい歳をしたオッサンがあっちでもこっちでもジェラートを食べている様はちょっと可笑しい。向こうもそう思いながらこっちを見ているのだろうと考えると尚更可笑しくなる。「シトラスパーク瀬戸田」はとても広かった。瀬戸内海に面した南向きの緩やかな斜面には、「シトラスパビリオン」、「 香りの館」、「食の館」、「芳香の森ハーブガーデン」、「ちびっ子広場」、「泉の広場」、「イベント広場」、「ピクニック広場」などの施設があり、世界各地の「カンキツ」の樹が植えられている。公園内の移動には無料で巡回するバス「シトラス号」も走っている。ここの出発は2時半の予定なので、時間はたっぷりとある。「食の館」の前にある「インフォメーションセンター」へ入ってみた。下にお土産物屋さんが見えたので、階段を降りる。普通は階段を下りれば地下1階なのだが、シトラスパークは全体が斜面なので階下にも窓があり、キラキラと光る海が見える。tetywestが気になったのは、篭いっぱいに盛られたグリーン・レモンだった。「1キロ500円」というポップがあり、傍に5kg秤が置いてある。土産物屋さんで、こんなレモンの売り方をしているのは初めてだったので、近くに寄って眺めていると店員さんから声をかけられた。
2002年10月08日
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