Nine Days' Wonder

Nine Days' Wonder

February 10, 2006
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 気づくと試験まであと四日、今回はいかに僕が追い詰められているのかを書こうと思ったのだが、僕のテスト勉強の近況なんぞを書いても何の面白い話も出てくるわけもなく、書いても意味がないのでやめた。
今日は実に二週間ぶりに矢口君に会った。
 そこで、今日やっと読み終えたZOOについて少し感想を書こうかとおもう。
矢口君は授業がすべて終わった放課後に現れた。
 ZOOを読んで、僕がこの本に持った印象は、この本が、『死』というものを必ず話のどこかに織り込んでいるなというものである。
「寝てたら学校終わってやんの」
 短編すべての話が面白く、興味深いものだった。
話を聞くと、深夜バイトを終え、その足で近くまで朝の時点で来ていたが
 乙一先生の小説には、斬ったり張ったりという派手な動きはないのだが、キャラクタ一人一人に明確な意思と個性を感じる。
自分の車の車内で寝ていたらこんな時間になってしまったらしい
 これはすごいことだ。30ページ程度の話で、このキャラクタだったらこういうことをするだろうな。という具合に感情移入してしまうのだ。
二週間ぶりの登校なのにすごい豪気な。
 乙一の小説に、僕はいつも引き込まれるものがある。こういう文章が書ける人間になりたいと思った。
やっぱり矢口君は大物だと思った。
 僕が思うに、乙一の小説には二つのタイプがあると思う。

 一つは最後に何か、いわゆるオチを持ってくるタイプと読み終わった後に読者に何かを考えさせるものの二つである。

 『GOTH』で僕が一番好きな”犬”の場合は前者。この話のミスリードは天才だと思った。

 このZOOで一番面白かったのは”SEVEN ROOMS”という話で、主観である僕と、監禁された姉と彼女たち。数十ページの短編の中で僕はいくつもの考えの相違や、『死』に対する覚悟と理解を見た気がした。そして問題は最後の、監禁室から逃げ出す場面である。逃げる僕と残された姉。

 何が正しくて何が間違っていたのか、良いのか悪いのか、その後彼らはどうなったのか、それから彼らはどうなるのか。あの時僕は、姉は何を思っていたのか。

 最後をぼかされることによって多くのことを考えさせられた。






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Last updated  February 10, 2006 12:39:41 AM
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津本 小生

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